セシウムボール加熱でセシウム脱離と東大論文、脱離したセシウムはどこへ行く!?

皆さま
東大他の研究者グループが「セシウムボール加熱でセシウム脱離」という論文を発表しました。
http://univ-journal.jp/21515/ 
 
セシウムボールはPM2.5レベルの微粒子でなおかつ一個あたり数ベクレルにも到達するものがあり、これを吸入した場合の被ばく影響が深刻であることを正しくも指摘しています。
今回、それらを加熱したところ600℃以上から900~1000℃でセシウムが脱離したという研究です。
 
問題は、今回の発見により焼却炉で十分な温度と長さで加熱すれば、セシウムは脱離し燃え残りの主灰や飛灰には残らないから、焼却しても問題ないと示唆している点です。
 
はて、脱離したセシウムはどこへ行くのでしょう。気体としてフィルターで回収
出来ずそのまま環境中へ、冷却して粒子化して飛灰に再付着すると、飛灰はPM2.5 、サブミクロン粒子が大量に発生することは従来の研究で明らかです。
 
一般の焼却炉に設置されるバグ・フィルターではPM2.5.サブミクロン粒子は回収
できないことは明らかです。
 
重要な研究ですが、現実の焼却炉の実態を知らず/言及せずにこのような主張をするのはきわめて問題だと言えます。
 
★大学ジャーナル記事では焼却時に「フィルター の利用が示唆される」としていますが原論文には私が見た限りではそのような言及はありません。ひょっとして取材に応じた研究者が口頭かなにかで言及したのでしょうか。

論文(英文)はこちら s41598-018-28087-5

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