1月28日福島地裁において田村バイオマス訴訟の第2回法廷期日が開かれました。法廷では双方の提出書類の確認の後、裁判長から原告側が主に訴えているHEPAフィルタの問題は突き詰めていうとどういうことかという旨の質問がありました。それに対して坂本弁護士からは
①設備規模の問題、プレフィルタがないためフィルタの目詰まりしやすい、ダクト内でフィルタ交換すると言っているがスペースが狭いなど、要はHEPAフィルタの性能が発揮できないということだ。
②今回提出した準備書面に詳しく記載した。
③被告弁護側からの答弁書で説明資料は概要図であり、原告側からの批判は当たらないと言っているが、それならば詳細設計図を開示して原告側の指摘に対して説明して欲しい。
との発言がありました。
それを受けて、裁判長は被告側弁護士に対して、それでは被告側で設計図をもとに反論しますかとの問いかけがあり、被告側弁護士はそれを了承しました。
次回の法廷期日は3月24日13時10分からと決まりました。
裁判終了後、市民会館で報告集会が開かれました。集会には約30名の方が集まりました。宮城県黒川や石巻市から放射能ごみ焼却の運動をする市民や、飯舘村村会議員の佐藤八郎氏、福島原発告訴団長の武藤類子氏などの出席もあり、この問題への注目が徐々に広がっている感じを受けました。
報告集会では坂本弁護士からあらためてこの裁判の趣旨についての説明がありました。
その後、ちくりん舎の青木から、今回証拠書類として提出した「田村バイオマス発電設備のHEPAフィルタについて」という文書で田村バイオマス発電のHEPAフィルタが偽物であるという根拠についての解説がありました。
技術的に見れば田村BEのHEPA設備は全く住民だましのお飾りであることがますます明らかになっています。次回法廷で被告側は詳細図面などをもとに説明をすることを裁判長の前で約束しました。どのような説明が出てくるのか、注目されるところです。
原告団長の久住秀司氏から、現場で進む工事状況についての写真を見せながらの報告がありました。田村BEは工事を急いでいる様子がうかがえるとのことです。
それぞれの報告の後、支援者や原告を含めての意見交換がありました。現地では工事が進んでしまっている状況もあるが、マイクで街宣を行う中で「裁判も提訴して闘っている」というと大きな反応がある、力を合わせてやっていこう、という元気の出る発言があり集会を終えました。
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