早野龍五・東大名誉教授らによる伊達市民のガラスバッジ測定データの不正使用、被ばく過少評価の誤り論文(宮崎・早野論文)が問題になっています。
2019年1月18日、南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回裁判報告集会において、この問題の概要を解説しました。この問題をより多くの方に理解していただくために当日のプレゼン資料をアップしました。ぜひ、ダウンロードしてお読みください。
早野龍五・東大名誉教授によるデータ不正使用と被ばく過小評価論文
ガラスバッジによる個人被ばく線量は空間線量率から予測される被ばく線量に比べてはるかに低いから、避難基準などに使われる空間線量率をもっと下げるべきだという動きは今回の宮崎・早野論文以前からあります。こうした動きに対しては私たちは以前から批判を行ってきました。
ガラスバッジは原発労働者など放射線管理区域内で働く労働者が作業のため放射線管理区域内に立ち入るときに、身に着け、管理区域内での作業による追加被ばく量を測定するために使われるものです。現在の福島などのような体の全方位から放射線が飛んでくるような場所での使い方を想定したものではありません。まして住民の被ばく量を測定するためのものではありません。伊達市民のガラスバッジデータをもとに放射線量基準を緩和するなどあってはならないことです。
原子力規制委員会、放射線審議会などの動きを監視し、こうしたことが行われないよう声を挙げてゆきましょう。
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