報告集「学習交流会in郡山 止めよう!放射能のばら撒き」を発行しました

報告集「止めよう!放射能のばら撒き 除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える」を発行しました。1部500円(他に郵送料実費が必要です)でお送りします。必要な方は必要部数・送付先・氏名を書いて下記へご連絡ください。

メール:lab.chikurin@gmail.com  Fax:042-519-9378

目次

はじめに

<第1 部 放射能ごみ焼却とばら撒きを考える>
日本政府は放射能汚染ゴミをどのように処理しているか
 和田央子さん(放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会)
除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える
 青木一政さん(ちくりん舎)
ゲストスピーチ
創造的復興とショック・ドクトリン
 古川美穂さん(フリーライター)

<第2部 各地からの報告>
長野県飯山市~飯山市木質バイオマス発電計画を巡って
 徳永達秀さん(バイオマス発電施設検討委員会)
宮城県大崎市~農林業系汚染廃棄物焼却について~
 芳川良一さん(大崎耕土を放射能汚染させない連絡会)
福島県田村市~大越町で計画中の木質バイオマス発電計画~
 久住秀司さん(大越町の環境を守る会)
栃木県那須町~汚染土壌の「再利用」実証実験を巡って
 田代真人さん(被ばくと健康 研究プロジェクト)

ばら撒き体感ツアーⅡ
主な見学場所の紹介
ばら撒き体感ツアーに参加して
 古澤省吾さん(たまあじさいの会)

A4版 カラー 35p

「はじめに」より

 オリンピックを目前に控え、政府や福島県は福島原発事故を「無かったこと」にするかのように、事故の深刻な被害の隠ぺいに走っています。避難指定解除は住民の合意を得ないまま進められ、避難者はまだまだ放射線量の高い地域にやむなく「帰還」するか、賠償や支援を打ち切られるなかで経済的・社会的・精神的な困難を抱えたままの避難や移住を余儀なくされています。

 膨大な予算をつぎ込んで行われた除染のあとしまつも同様です。環境省は膨大な量の汚染土を「リサイクル」と称して公共事業に使おうと計画しています。福島県外の除染土についても環境省はその場でフレコンバッグを解体し埋め戻すという処分まで考えています。また、どんなに高濃度であっても「燃えるものは燃やせ」が環境省の基本方針です。汚染牧草、汚染稲わらなどの焼却も進められています。再生可能エネルギーとして各地で建設ラッシュが進む木質バイオマス発電にも放射能汚染木材が使われています。焼却によって生じた高濃度のセシウムを含む焼却灰は建設資材として加工され再利用が始まっています。

 各地でこうした放射能ごみのバラマキに反対する声が挙がっています。私たちは2019年2月10日郡山市で「学習交流集会in 郡山 止めよう放射能のばら撒き~除染ごみ焼却・木質バイオマス発電を考える~」を開催しました。

当日は雪がちらつく悪天候にもかかわらず、福島、宮城、山形、新潟、長野、千葉、東京、愛知、大阪など各地から約90名の参加がありました。集会では放射能ごみのバラマキの裏側にあるものについて考え、各地での実態を共有することを通じて、放射能ごみのバラマキを止めるための決意を新たにしました。この報告集は本集会の講演、発言を中心に記録としてまとめたものです。放射能ごみバラマキを止めるために、この報告集が少しでも役立つことを願っています。

2019年5月10日

「学習交流集会in 郡山 止めよう放射能のばら撒き~除染ごみ焼却・木質バイオマス発電を考える~」
共催団体

放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会
ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)

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