「HEPAフィルタ―設置」は本当か?田村市バイオマス発電計画で新たな重大疑問

情報が明らかにされないまま進められる田村市バイオマス発電計画

 福島県田村市大越町では田村市と㈱タケエイが共同出資して設立した㈱田村バイオマスエナジー(以下田村BE)による木質バイオマス発電計画が進んでいます。この計画を巡っては、本田市長就任に伴い、前市長との約束であった「チップ工場はつくらない」、「(放射能汚濃度の高い)バーク(樹皮)は燃やさない」との条件が覆され、「バークも燃やす、基準は100Bq/kg以下」「チップ工場併設」に方針が変わる、地元住民に対しての十分な説明会が開かれていない、市議会での種々の質問等にも具体的な情報開示がないなどの問題点があり、地元大越町の住民を中心に計画の白紙撤回を求める運動が起きています。

「HEPAフィルターを設置」すると説明―田村市とタケエイ

 このような状況の中、田村市は「木質バイオマス発電事業に関する意識調査(戸別訪問)の結果について」という文書を出し(2018年7月1日)、その中で調査結果を踏まえた対応として「より安心いただくため、バグフィルターに加え、微粒子を捕捉できる高性能フィルターを設置し、放射性物質の拡散防止対策を万全にする」との言明をしました。

 また8月31日日刊工業新聞にも「タケエイ、福島でバイオマス発電」との記事で「安全と環境への配慮を徹底するため、バグフィルターでの処理後にHEPAフィルターでも処理する。これにより粉じんを99・97%以上で取り除く」との報道がありました。

大型設備にHEPAフィルター設置の実例はない

 従来より、各地での放射能ごみ焼却、木質バイオマス発電を巡っては、その集じん装置であるバグフィルターでは、放射能を含む微小粒子状飛灰の拡散が防げないことが問題となっています。今回の「HEPAフィルター設置」発表はこうした批判、疑念に半ば応える形で行われたものです。

 しかしこの「HEPAフィルター設置」発表には重大な疑問が残ります。HEPAフィルターは原発施設内の焼却炉など小規模なもの以外では設置例がないからです。このことは環境省対策地域内廃棄物チームの検討資料※1でも言及されています。

※1:対策地域内に設置する仮設焼却炉の排ガス処理効果及びモニタリング方法の実験的な確認について 平成24 年12 月21 日 環境省対策地域内廃棄物チームhttps://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/15/mat03.pdf

具体的根拠を明らかにしないままの「HEPAフィルター設置」は信用できない

 そこで今回、私たちは田村BE宛て質問状を事業者である田村BE宛てに提出し、HEPAフィルター設置についての技術的経営的現実性を明らかにするよう求めました。しかし同社から寄せられた返答は「発電所設備の設計ノウハウ等に関わる要素が含まれており、また事業上の重要機密事項でもあるため」として一切の情報開示を拒否するものでした。180914_回答書(田村BE)

 私たちはこの田村BEの今回の対応が極めて不誠実なものであると考えます。住民の反対や懸念、不安に応えるために出された「HEPAフィルター設置」であれば、その技術的経営的実現性をきちんと住民に納得できる形で提示すべきです。一切の具体的情報開示を拒む田村BEの姿勢は、「HEPAフィルター設置」というリップサービスで住民をごまかして計画を進めるものではないか、との重大な疑惑も生まれます。

田村バイオマスエナジ―と田村市は計画の内容を明らかにする義務がある

 私たちは放射能拡散問題以外にも様々な問題を抱える田村市大越町のバイオマス発電計画には、基本的に反対の立場です。しかし本当に性能が保証された「HEPAフィルター設置」であれば、バグフィルターのみの設備と比べれば一歩前進した対応であるとして評価したいと考えます。

 しかし、技術的経営的な実現可能性を一切明らかにしない「HEPAフィルター設置」の表明は、全く信用することができません。それどころか、従来から住民無視の姿勢をとる田村BEと田村市が進める木質バイオマス発電計画に、ますます深刻な懸念を深めるものです。

 田村BEと田村市は今回の「HEPAフィルター設置」問題を含め、これまで出されている計画について住民に情報を開示すべきです。

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石巻市での講演が河北新報に報道されました

25日、26日と宮城県石巻市、おとなりの涌谷町で講演をして各地の人々と意見交換をしてきました。
 
宮城県では一昨年、村井知事が汚染牧草など農林業系汚染廃棄物の一斉焼却方針が出されましたが県内各地で反対運動のネットワークができるなど反対の声が強く、結局、市町村長会議でも反対の決議だされ、実質的に焼却はストップしてきました。
 
しかし昨年12月27日に村井知事は4首長を県庁に呼んで切り崩しに動きました。これにより仙南、黒川郡大和町が試験焼却を開始。また石巻市、大崎市が10月から試験焼却が開始される状況になっています。
 
今回は10月試験焼却開始をにらんで石巻市、大崎市で改めて焼却反対を訴える講演会になりました。石巻市では約60名、大崎市涌谷では約30名の方が集まりました。
 
試験焼却に反対してゆくことが前提ですが、試験焼却が実施されてしまう場合を考えて、リネン吸着法で焼却開始前のデータを取ること、試験焼却が行われてしまう場合には監視をしていこうという話になりました。
 
試験焼却は月5日づつ濃度を段階的に上げながら6段階6か月にわたり行われます。
 
近々、具体的な準備のために、再び石巻、涌谷を訪れることになるかも知れません。

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長野県飯山市で木質バイオマス発電所の問題点について講演しました

8月19日に長野県飯山市で”戸狩工業団地への県内最大級「木質バイオマス発電所」誘致の問題点を考える講演会”が開かれました。

講演会は飯山市の江沢きしお市議後援会主催です。午前と午後の2回にわたり開かれた講演会はどちらも盛況で用意した席が不足して一部立ち見で参加されたかたもいらっしゃいました。

ちくりん舎の青木からは「汚染木燃料が引き起こす大気汚染の危険性」とのタイトルでお話をしました。

福島を中心に除染土再利用や除染ごみ焼却などの事態が進められていて、木質バイオマス発電も除染ごみ減容化の一環として位置付けられている事実があること、汚染木材の焼却により放射能を含む微小粒子の拡散は避けられないこと、飯山市の地形や風向にもとづくとどのような拡散が推定されるのか、などの説明をしました。

当日の講演資料は下記からダウンロードできます。※ファイルが大きいので2つに分割します。

飯山市講演資料(1)
飯山市講演資料(2)

講演会では青木の他に、肥田登 秋田大学名誉教授から「地下水の大量くみ上げと地下水の枯渇」と題した講演があり、また後援会の常田正美氏から「地域産材では大幅に不足する燃料材」と題した講演がありました。

肥田登教授のお話では、飯山市の盆地は比較的狭いもので、毎日1000トンもの地下水のくみ上げは井戸水水位の低下などの影響がないわけがないとのお話がありました。また常田正美氏は飯山市がイオン環境財団に委託した報告書を読み込み、50km圏内を想定した地域産材では予定される年間9万トンの間伐材のうちせいぜい2万トンしか見込めない実態のお話がありました。

最後に、江沢きしお市議が総括として発言され、以下の4つの問題点を指摘しました。

(1)汚染木材の使用懸念が解消されないこと。
(2)毎日1000トンの地下水使用で影響が何もないとは考えられない、次第に水位低下は避けられないこと。
(3)地域産材では木材燃料が大幅に不足する見込みであること。
(4)周辺景観に対して全くそぐわない。高さ30mの建築物は飯山市景観条例からも逸脱するものであること。

江沢きしお市議は最後に、バイオマスは地産地消ができる規模で、熱利用中心または熱電併給であるべきとして話をまとめられました。

午前と午後2回開かれた講演会は予定の席が不足して立ち見ができるほど盛況だった

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浪江町山火事(2017年5月)リネン吸着法による調査のその後

2017年4月末から5月11日まで浪江町帰還困難区域の山林で山火事が起こった。その影響による放射能粉じんをリネン吸着法が捉えて17km先の南相馬市原町区まで飛散したことを明らかにした。

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2017/07/post-ed89.html

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2017/06/post-9dc3.html

 

その場所を1年間継続調査している。最新の情報がこれ。明かに山火事発生直後はセシウム137の付着率が平常時の3倍以上に上がったことが明らかだ。  

同時にこれは、リネン吸着法が有効であることの証明でもある。

リネン吸着法による南相馬市原町区H宅の大気中粉じんの放射能調査

 

 

 

 

 

 

 

 

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第5回通常総会が行われました(報告)

 報告が遅れましたが、以下ちくりん舎の第5回総会の報告です。

 市民放射能監視センター(愛称:ちくりん舎)の第5回通常総会が予定通り水道橋内海ビル301会議室で2018年5月27日(日)13:30-16:30 に実施されました。
 ちくりん舎の現状報告及び以下の報告、計画が承認されましたこと、ご報告致します。
  ・2017年度事業報告、会計報告、監査報告
    ・2018年度事業計画(案)、予算(案)
 なお、総会の後、団体会員からの活動報告と懇談会がありました。
 ①リネン調査`2017年度(RILA伊藤)②ばら撒き体感ツアー報告(ちくりん舎青木)
 ③放射能のホント(内部放射能市民研究会川根) ④懇談会 

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セシウムボール加熱でセシウム脱離と東大論文、脱離したセシウムはどこへ行く!?

皆さま
東大他の研究者グループが「セシウムボール加熱でセシウム脱離」という論文を発表しました。
http://univ-journal.jp/21515/ 
 
セシウムボールはPM2.5レベルの微粒子でなおかつ一個あたり数ベクレルにも到達するものがあり、これを吸入した場合の被ばく影響が深刻であることを正しくも指摘しています。
今回、それらを加熱したところ600℃以上から900~1000℃でセシウムが脱離したという研究です。
 
問題は、今回の発見により焼却炉で十分な温度と長さで加熱すれば、セシウムは脱離し燃え残りの主灰や飛灰には残らないから、焼却しても問題ないと示唆している点です。
 
はて、脱離したセシウムはどこへ行くのでしょう。気体としてフィルターで回収
出来ずそのまま環境中へ、冷却して粒子化して飛灰に再付着すると、飛灰はPM2.5 、サブミクロン粒子が大量に発生することは従来の研究で明らかです。
 
一般の焼却炉に設置されるバグ・フィルターではPM2.5.サブミクロン粒子は回収
できないことは明らかです。
 
重要な研究ですが、現実の焼却炉の実態を知らず/言及せずにこのような主張をするのはきわめて問題だと言えます。
 
★大学ジャーナル記事では焼却時に「フィルター の利用が示唆される」としていますが原論文には私が見た限りではそのような言及はありません。ひょっとして取材に応じた研究者が口頭かなにかで言及したのでしょうか。

論文(英文)はこちら s41598-018-28087-5

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ちくりん舎オープンラボのご案内

ちくりん舎オープン・ラボのご案内

ちくりん舎設立のきっかけとなった仏市民放射能監視NGO-ACRO(アクロ)のDavid Boilley(ダビデ・ボアイユ)理事長が来日されます。ちくりん舎ではこの機会にオープン・ラボ(公開ラボ)を開催して、多くの方々の見学や情報交換、交流の場としたいと思います。
 
ちくりん舎会員の皆様はもちろんのこと。市民放射能監視活動、環境問題に関心をお持ちの方、ちくりん舎を一度見てみたいという方など、この機会に是非ともご参加ください。
 
会場や送迎の都合上、ご参加いただける方は事前にお申込み下さるようお願いします。
 
【ちくりん舎オープン・ラボ】
■日時:2018年7月21日(土) 14時~17時頃
■場所:ちくりん舎(東京都西多摩郡日の出町大久野7444)
※集合:7月21日(土)13:30 JR青梅駅改札口に集合。ちくりん舎へ送迎します。
※直接ちくりん舎へ来られる方は14時までにご来場ください。
■オープンラボの内容
①ちくりん舎の紹介と見学
②ちくりん舎の活動状況報告
③ACROの活動状況報告—David Boilley理事長
④質疑、意見交換
※David理事長のお話は通訳が付きます。
■参加費:無料
※参加される方は必ず下記までご連絡下さい。
メール lab.chikurin@gmail.com TEL&FAX  042-519-9378
HPから直接申し込みも可能です http://chikurin.org/wp/?page_id=3711 
 
 【懇親会】
■日時:2018年7月21日(土) 18時~20時頃
ちくりん舎近くの自然食レストラン「星宿(せいしゅく)」(予定)で食事をとりながら懇談します。
■参加費;3000円程度
※参加される方は必ず下記までご連絡下さい。
メール lab.chikurin@gmail.com TEL&FAX  042-519-9378
HPから直接申し込みも可能です http://chikurin.org/wp/?page_id=3711 
※懇親会のみの参加も可能です。
  
【お問い合わせ】
042-519-9378ちくりん舎 または lab.chikurin@gmail.com  

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一関市長が狐禅寺地区の新焼却場建設を断念

ちくりん舎としてフクロウの会、たまあじさいの会と連携して支援してきた、岩手県一関市狐禅寺地区のごみ焼却炉増設問題で、市長が断念したという嬉しい知らせがありました。

既設のごみ焼却施設受け入れ時に「今後の狐禅寺地区にごみ焼却施設は建設しない」との覚書があったにも関わらず市長が強引に増設を進めようとしていたものです。放射能汚染廃棄物の焼却、放射能汚染ごみ最終処分も大きな懸念となっていました。

狐禅寺の自然環境を守る会の高橋佐悦さんをはじめとして地域の方々の粘り強い活動の成果です。ご本人の了解を得て、皆さまにこの勝利をお知らせいたします。

一方で、放射能ごみ焼却、最終処分場の問題はまだなくなったわけではありません。お隣の一関市大東清掃センターへの増設の可能性もあります。大東清掃センターでの放射の汚染ごみ焼却に反対している菊地弘道氏からのメッセージも併せてご紹介します。

私たちも引き続き支援を続けていく考えです。

ーー 「狐禅寺の自然環境を守る会」高橋佐悦氏からのメッセージ --

皆様、狐禅寺の自然環境を守る会の高橋佐悦です。4年前の3月に市長が、狐禅寺に、新ごみ焼却場、最終埋め立て処分場、8,000Bqを超える放射能汚染廃棄物を焼却する仮説焼却炉を、セットで狐禅寺に建設したいと発表があってから3ヶ月後の6月1日に、4人の共同代表で、狐禅寺の自然環境を守る会を立ち上げ、皆様のご支援をいただきながら、これまで反対運動を行ってきました。

盛岡の舘澤さん、宮城の佐藤茂雄さんから学習会の案内をいただき、参加させていただいて、そして、岡山先生、岩見先生、坂本弁護士さん、ジャーナリストの青木さん、ちくりん舎の青木さん、たまあじさいの会の中西さん、仙台の青木弁護士さん市民活動家の山本さんと出会い、特にも、同じ一関市大東清掃センターのごみ焼却施設のある地域で、住民とともに環境問題活動に取り組まれている菊地弘道さんご夫妻の、親密なご指導と物心両面のご支援、市議会議員の那須さん岡田さんの議会情報提供や議会での質問など、感謝の言葉を語り尽くせないほど多くの方々のおかげで、去る6月21日に市長が「狐禅寺断念」の表明に至ることが出来ました。皆様方に心から感謝を申し上げます。

この市長の断念の表明を傍聴した、狐禅寺の候補地周辺の女性は、議会から帰るときに、腰が抜けたように廊下に座りんでしまい、みんなから手を差し伸べられて支えられていました。精根尽きたのでしょう。

私たちも、今でも信じられない、気が抜けたような、目標を失ったような感じです。それだけ、これまで4年間、市長の発言や進め方が、疑問だらけで全く信用できなくなっていたということに尽きます。

なぜ、これまで半世紀にわたり、我慢をしながら有害な迷惑施設を受け入れてきた狐禅寺住民を、こんなに苦しめなければならなかったのでしょうか。全くひどい市長です。

市長と、市議会の責任重大です。

ーー 「寺崎前地区の自然を守る会」菊地弘道氏からのメッセージ --

昨日、一関市の新焼却場の建設計画地である弧禅寺地区を市長は断念したことを表明しました。市長は賛成住民が「これ以上の協議が難しくなった」ことを申し出たことを受けてのものです。又、今朝の新聞で報道されましたが、当然のことながら、約束を反故にして進めた市長の責任は重大です。

地域の為、行政のいい加減な計画に断固反対をして住民の方々を取りまとめてこられた高橋さんはじめ共同代表の方は大変ご苦労様でした。弧禅寺地区の協議会代表を相手取り進めた裁判が功を奏したしたことと思います。

又も同じところにごみ処理施設を整備することは大きな問題なので、今回のように約束を守らない行政に対して断固反対していこうと思います。

住民と行政ではなく住民意識の問題だということも、今回も、考えさせられました。住民同士が話し合う場を造ることが非常に重要であることを、住民意見を無視し、これを推進した議員の皆さんに考えていただきたい。

今後次のことが考えらます。
・一関のもう一つの大東清掃センターの増設。
・いったん取り下げ、協議会の裁判も終わらせ、協議会の役員を決めさせて、再度弧禅寺にお願いする。
・最終処分場の候補地に弧禅寺が対象となる。

ー以上ー

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台湾訪問記(最終回)

(4日目)
密度の高かった台湾ツアーもいよいよ最終局面。4日目午前中に
高雄市議会で、環境、食品安全関係の官僚の皆さんにレクチャー
を行いました。マスコミにも公開して記者会見を兼ねる形です。

仲介してくれたのは、高雄市会議員の張豐藤氏と呉益政氏。
台北の立法院のときと同じく、議員が市民側に立って官僚に
対して市民側の意見を伝えて官僚に対応を促す形です。

今回も比較的時間がとれたので、3人がそれぞれの分担で
プレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションの後に、同席した台湾生態学会会長や
彰化県(台湾中西部の県)の医療界連盟の前理事長
などが 発言しました。その後、仲介議員も含めて、高雄市側と
意見交換をしました。

意見交換の内容は良くわかりませんでしたが、後で通訳から
聞いた話では、官僚側は「法律に則ってやっている」の繰り返しで
日本と同じようなものだったとのことでした。

高雄市での行動についての報道の様子のリンクを貼り付けます。

https://tw.news.yahoo.com/核食管制六點建議-吳益政呼籲日本產品雙證檢測-113856645.…
http://www.epochtimes.com/b5/18/6/7/n10461440.htm

午前中のプレゼンと記者会見の後、再び台北に移動し、
今回の活動を支えたNGOの皆さんと夕食会を行いました。
夕食会は人気の鼎泰豊(ディンタイホォン)という小籠包
のお店でした。ヘチマ入りの小籠包がおいしかったです。
そのあと一行は街に繰り出してマンゴーかき氷をいただきました。

密度の濃かった4泊5日の台湾ツアーで、台湾でも原発と
環境汚染に反対して闘っている人々とのネットワークができた
だけでなく、より深くお互いを知ることができ、信頼関係も
生まれたのは大きな収穫です。

一過性のものではなく、今後も連携して国際的な連帯が発展できるよう
にするにはどうしたらよいか。ちくりん舎の皆さんとも話し合いながら
課題を明らかにしてゆきたいと思います。

8回にわたり長々と報告しました。お付き合いありがとうございます。(終わり)

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台湾訪問記(その7)

(3日目午後)
午前中の台北市内での記者会見の後、新幹線(台湾では「高鐵」
というらしい)で高雄まで移動。約1時間30分の移動でした。

高雄で訪問したのが「放射線モニタリングセンター」。台湾原子
能委員会(日本で言えば原子力規制庁か)の下部組織で台湾全土
の放射線モニタリングや環境、食品中の放射能分析を行っている。
日本から輸入される食品もここで測定している。

にこやかな顔で迎えてくれたのが、モニタリングセンター主任の
徐明徳氏と組長の黄禎財氏。福島県環境放射線センターも訪問した
ことがあるが、それと比べるととてもリラックスした関係。福島の
今という特別な状況がそうさせているのか、国民性の違いなのか。

台湾全土の放射線モニタリング施設の見学、ゲルマニウム半導体
測定器による検査、液体シンチレータによるストロンチウム検査
の設備などを見学した。

その後がここを訪れた本題。ちくりん舎で測定したコメ、お茶、
粉ミルクなど10検体を持ち込んで、こちらでクロスチェックを
してくれないかとのお願いをしたのだ。(クロスチェックとは同じ
検体を別々の機関で測定してその結果を突き合わせ確認すること)。

事前に今回のツアーをアレンジしたジェイさんから申し込んで
あったようで、なんなくOKが出た。というより、「どうぞどうぞ
私たちも大変興味あります」的な対応であった。
実際にオペレーションしている若い研究者が早速内容チェックを
するなど、技術者、研究者として興味津々でことに当たるよう
動きを見せてくれた。
福島県放射線センターでクロスチェックを申し込んだことはないが
このような対応をしてくれるとは想像できない。台北の核能研究所
や議会でも感じたことだが、全般に官僚や政府サイドの研究者が
市民の動きにとても理解がある(ように見える)。この違いはなん
なのだろうか。

クロスチェックはしばらく時間がかかる。結果が出てくるのが
楽しみだ。 (続く)

 

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台湾訪問記(その6)

(3日目午前)
台湾ツアー3日目午前中は台北市内の台湾大学同窓生協会で
記者会見を行いました。

会場には、今回の取り組みを進めた台湾と日本の市民団体…
の名称を付けたバナーが会場に貼り付けられて紹介されました。
また、台湾市内で市販されている日本製の米、お茶、粉ミルク
などの測定結果が展示紹介され、ジェイさんが説明をしました。

その後、「ちくりん舎の設立経緯と活動」について(浜田)、
「ごまかしと隠ぺいだらけの福島の除染と復興」(和田)、
「深刻な状況が続く福島原発事故による放射能汚染」(青木)
の報告を行いました。

今回は昨日の議員会館とは違って比較的時間は長くとれたので
準備したプレゼンは一通り話すことができました。

ただ残念なのは、プレスの参加が少なかったことです。
やはり放射能問題は台湾でももうすでに過去のことで関心が
薄れているのでしょうか。

それでもいくつかの報道がされましたのでそれのリンクを
下記に付けます。当然かもしれませんが、プレスの報道は
日本の食品からセシウムが検出されたことが中心で、
福島や周辺の汚染の現実や 日本政府の対応についての
報道は少ないです。
台湾では日本の食材は高級食材として人気があるようです。
そうしたことから、 それらの食材からセシウムが検出されることは
大きなニュースなのでしょう。

数ベクレル程度はあたりまえとならされてしまっている私たちの
感覚がおか しいと改めて考えせられました。

https://www.youtube.com/watch?v=f-aklzkiFA8
http://www.foodnext.net/news/newsnow/paper/5234123503
https://udn.com/news/story/7314/3179088
https://taronews.tw/2018/06/04/45608/ 
http://newtalk.tw/news/view/2018-06-04/126690
http://news.sina.com.tw/article/20180604/27074994.html


                   (続く)

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台湾訪問記(その5)

2日目午後)2日目午後は台湾核能研究所(INSR)を訪問した。
ネットで調べるとINSRは台湾の原子力開発の唯一の国立機関らしい。
日本で言えばJAEAにあたるところか。

ここの食品中の放射能検査をしている部門と放射性廃棄物の焼却炉
を見学した。

食品の放射能検査は3日目に訪問する放射線モニタリングセンター(RMC)
が主に検査を行っているが、その一部を抜き打ち検査している。
ゲルマニウム半導体測定器が4台ならんでいた。検出限界は飲料水が
5Bq/kg、その他が10Bq/kgでった。ちくりん舎や生協などが行っている
食品検査のレベル(0.5~1bq/kg程度)から比べると、まったく不十分。

焼却炉施設も見学した。低レベル放射性廃棄物の焼却炉でバグフィルター
とHEPAフィルターを設置していた。放射性物質として扱わないリサイクル
基準を質問したところ100Bq/kgということで日本と同等であった。

案内や質疑に答えてくれた職員はオープンで親切で好印象ではあった。
日本のJAEAへ行ったらこんな対応をするかどうかはなはだ疑問。
‥それ以前に、日本では一般市民に見学をさせないのではないか。

好印象だったので、調子に乗って意地悪く「日本では避難指定が
20ミリSv/年間で、20ミリSv/年間を下回ったら賠償が打ち切られ、
住民は帰還しなければならない。この実情に対してどう思うか」
と質問してみた。

すると、それまで和気あいあいとしていた先方が、突然答えが
なくなり、内輪でざわさわと話をしだして、明確な回答が無く
なった。後でどんな話をしていたのか通訳に聞くと「私たちの職場
での避難基準は年間50ミリSvだけど・・うんぬん」という
ようなことを話していたらしい。

しかし一般住民に対してどうかということは・・素直な反応は
やはり立場上できなかったということかもしれない。
そりゃそうだろうな。でもホンネで言ってほしかった。(続く)

 

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台湾訪問記(その4)

(2日目続き)立法院でのレクチャーが終わった後、
監察院の張博雅氏(女性)を訪問した。

台湾の憲法では行政、立法、司法の他に、「考試」、「監察」を加えた
5権があるそうだ。「考試」は公務員の採用、資格、人事など、「監察」
は公務員の弾劾、糾明、国政調査などを行っているようだ。

30分という短い時間ではあったがこの監察院の院長、つまり台湾の5権
分立の一角のトップと直接面談ができるというのも驚き。

張氏は秘書官長と書記をともなって現れ、書記は私たちの話をしっかり
メモをとっていた。事前の情報では張氏は日本語が分かるそうだ。通訳
をはさんでいたが、実際私たちの日本語の発言に結構そのまま、うなずき
ながら聞いていた。

口頭ではあったが、日本の放射能市民測定の意義、原発事故の福島
避難者の実情、現在の汚染状況と放射能ごみのばらまきという実態を訴えた。

福島や日本の現状は台湾の監察院にとってはもちろん対象外だが、台湾の
環境保護団体が食品検査の重要性を訴える参考の情報としての扱いになる
だろう。

監察院が台湾の政治にどれほどの影響を持っているかは良くわからないが、
監察院長に日本から来た証言者を引き合わせて面談させるというのは、
ツアーをアレンジしたジェイさんのアイデアによるものか・・。

監察院長が台湾の環境団体や日本からの証言者と面談したということが、
台湾行政や立法に影響や牽制が効けばよいのだが。(続く)

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台湾訪問記(その3)

 
2日目の午前中は台湾立法院(議員会館みたいなところ)で
環境、厚生、原子力規制関係のお役人15~20人くらいに福島
の現状と市民の放射能測定活動の実態をレクチャー。

マスコミも取材に来ていました。

会を取り仕切ったのは陳曼麗さんという立法委員
(民進党国会議員)さん。前日の夕食会でも
ご一緒しましたが、グリーン派の議員さんで、
小柄な女性ですがバイタリティーあふれるおっかさん的な人です。
(1枚目写真の真ん中)。

日本と違って、お役人は市民活動や要請に対してしっかりうなずき
ながら自分でメモを取ってしっかり聞いていた(ふりをしている・・
かもしれませんが)雰囲気でした。
日本のような官僚的な無機的対応とは違う雰囲気を感じました。

ここでも、ちくりん舎の設立経緯と現在の活動(浜田)、福島を中心
とした放射能ごみばらまき(和田)、福島の汚染状況と南相馬の人の
尿検査結果など(青木)の話をしっかりしました。 (続く)

  

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台湾訪問記(その2)

台湾は昨年「脱原発法」ができて2025年までに全ての原発を停止
することになっている。
しかし最近、大規模な停電(原因は原発とは関係ない)が起きたり
して原発推進派がやはり原発が必要と巻き返しを狙っているようだ。

第1原発を見た後、地元で原発反対運動を続けている皆さんと、昼食
をとりながら交流した。
昼食会場はなんと、日本の統治時代に掘られたという温泉。
いまも立ち寄り湯として入浴可能。残念ながら温泉には入らず2階の
食堂でおいしい台湾の魚料理などをいただきながら自己紹介。

驚いたのは、皆さん私と同じように65歳以上の人たち。言うことも
子供や孫たちのためにやっていると同じような感じ。
退職した英語の先生、やはり退職したバスの運転手など。
すっかり意気投合!(続く)

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台湾訪問記(その1)

6月3日から7日まで、台湾環境団体の招きで台湾を訪問しました。
これから数回にわたって訪問記を書きます。(青木)

台湾では福島周辺の5県からの食品輸入を全面禁止しているが
日本政府から圧力がかかっているようで、台湾の環境保護団体、
自然保護団体、反原発団体などがそれに対する反対の声を挙げ
ている。また台湾への輸入食品の検査基準の厳格化と全ての
測定データ公開などの透明性を求めている。

そうした団体の招きで6月3日から台湾を訪れている。目的は
①福島周辺の汚染実態や日本政府の対応の実態を台湾に伝える、
②台湾政府に輸入食品の測定の厳格化とデータ公開など透明性を
  求めること、
③市民の放射能測定機関が存在しない台湾で、市民レベルで放射能
 測定についての連携の体制を模索することなどです。

台湾訪問初日は台北の北20数km(!!)のところにある第1、第2
原発見学と地元で反対運動をしているグループとの交流です。

驚いたのは台北からの距離の近さもそうですが、なんと幹線道路わき
に突然、普通の工場か何かのように入口があってその向うが原発という
立地です。入口そばには有名なお寺があって観光地になっていてお土産
や海産物を売っている屋台などが並んでいるのです。

1枚目の写真に大きく顔が映っているのが、今回のツアーを企画した
緑色消費者基金会のファン・ジェイさんです。 (続く)

 
 

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長野県飯山市バイオマス発電勉強会でお話しました

5月24日に長野県飯山市で「飯山の未来を考える バイオマス発電勉強会」が開かれ、講師としてお話してきました。

飯山市では戸狩工業団地にグリーン・サーマル㈱が木質バイオマス発電所を建設する計画があり、既に各地域で市と業者であるグリーン・サーマルによる説明会が開かれています。

3月には現地を訪問して地元の方々と学習会と交流を行いました。

今回、放射能汚染木材焼却など環境汚染を懸念する地元の人たちの主催で学習会の開催につながったものです。

学習会は夜7時から飯山市常盤地区活性化センターで開かれました。
平日の夜にも関わらず、開会時には会場がびっしり埋まりました。73名の参加で飯山市の市会議員全16名のうち8名の参加があったようです。地元紙記者も2名取材で参加。仕事帰りの現役男性、おじいちゃんおばあちゃん世代、子育て世代のお母さんがちらほらというところでしょうか。大盛況でした。
市会議員全員に案内チラシを送るなど地道な取り組みの成果だと思います。

学習会には73名が参加した

私の方からは1時間15分程度話をしました。後半の質疑も活発で、市やグリーン・サーマル㈱からの良い話しか聞いていなかった人も多いようで、あらためて「こんな問題があるのか・・!」というような反応もかなりありました。

熱心な質問も続いた

特に、アメダスの年間風配図から、グーグルマップ上にばいじんの広がり予測を視覚的に表したスライドがインパクトあったようです。

当日のプレゼン資料はこちらのページからダウンロードできます。

飯山市は今、春真っ盛りで素晴らしい自然にふれあいました。

 

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5.13公開セミナー「バイオマス発電の問題点を考える 輸入木材・放射能汚染木材燃やしていいの?」

公開セミナー
  バイオマス発電の問題点を考える
  輸入木材・放射能汚染木材燃やしていいの?

※チラシはこちらからダウンロードできます。20180513seminor
 
再生可能エネルギーが目覚ましく成長している中、原料を海外から輸入し、あるいは放射能汚染の恐れ
のある木材を原料としたバイオマス発電も計画されています。
輸入木材やパーム椰子殻(PKS)、パーム油などを利用したバイオマス発電も多く計画されています。
生産地においては、森林伐採や泥炭地の破壊、人権問題が報告されている事例もあります。
また、放射性セシウムに汚染されたチップやペレット、薪などの木質燃料を燃やすと、放射性物質の濃
縮が起こり、焼却灰の線量が驚くほど高くなることがあり、周辺への拡散が心配されます。
これらの問題について、バイオマス産業社会ネットワークの泊みゆき理事長を迎え、公開セミナーを開
催します。
 
2018 年 5 月 13 日(日)14:00~16:30
 
ホテル  メトロポリタンエドモントとなり    
 
お話:バイオマス発電の現状と課題  泊みゆきさん
バイオマス産業社会ネットワーク理事長
再生可能エネルギーの持続可能性とは?  満田夏花/FoE Japan
田村市のバイオマス発電事業  和田央子/放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
放射能汚染木材焼却の危険性  青木一政/ちくりん舎・福島老朽原発を考える会
 
主催:国際環境 NGO FoE Japan/ちくりん舎/福島老朽原発を考える会
/放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
問合せ:FoE  Japan  TEL 03-6909-5986  当日 090-6142-1807
申し込み:不要(当日会場へお越しください)
資料代:500 円(主催団体の会員は無料です)
東京しごとセンター5 階(飯田橋駅東口徒歩 7 分)

 

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南相馬市原町区の方々の尿検査結果-膀胱がんが懸念されるレベル

※拡散歓迎※

フクロウの会とちくりん舎は、2017年12月より2018年3月にかけて南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回裁判の原告団の皆さんの尿検査を行いました。

その結果、南相馬原町区在住の原告の皆さんの尿中セシウム濃度は、チェルノブイリ原発事故の後にウクライナの強制避難地域ではなかった地域で見られた「チェルノブイリ膀胱炎」が生じた人たちと同程度のものであることが分かりました。

ウクライナの同地域では事故後15年が経過したころ、膀胱がんが事故前の1.65倍に増加したことが報告されています。今回の調査からは、南相馬在住の方々も同様に膀胱炎から膀胱がんに移行することが危惧されます。

また今回の尿検査の結果から、50日間の長期保養の前後では、体内のセシウムの排泄が効率的に行われていることも同時に明らかになりました。

この結果について、2018年4月26日の南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟第10回口頭弁論期日の後の報告集会で、皆様に紹介させていただきました。

当日のプレゼン資料を紹介します。

裁判原告の方の尿検査結果

フクロウの会/ちくりん舎 青木一政

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高専生の洗脳教育?廃炉ロボコン今年もやるようです

みなさま
 
こんなものを入手しました(入手先は秘密です)。
 
 
 
 
先日の「ばらまき体感ツアー」で見た子供だましの工専生洗脳教育ではないかと
思われる廃炉ロボコン、今年もやるようで、全国の工業高専に通知が回っています。
 
※廃炉ロボコン実施施設の環境創造センターについてはこちら
 
呼びかけ元が福島工業高専校長で、廃炉措置人材育成 工専等連携協議会なるわけの分からない
協議会の会長をしています。事務局も福島工業高専です。
 
実施要項 jissiyoukou を見てください。
 
放射線の「ほ」の字も出てきません。
廃炉処理の難しさ深刻さは何をおいても強烈な放射線です。
そのために通常の電子機器など使えません。何よりも強烈な放射線との闘いでまず
学ばなければならないのは放射線の危険性、低線量被ばくの危険性です。
 
こういったことに一切触れずに、「わくわくドキドキ」(福島県イノベーション構想
の言葉でしたっけ??)で高校生を巻き込むのは大変大きな問題があると
考えます。
 
みなさん・・どう思われますでしょうか??
 
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