木質バイオマス発電所周辺調査で新潟県三条市へ行きました

「未来の生活を考える会・三条」の皆さんから9月1日本稼働予定の木質バイオマス発電所の周辺での監視のためにリネン吸着法プロジェクトへの参加申し込みがありました。

「バイオマス発電」といわれると何かエコな感じに聞こえます、実態は木材を燃料にした火力発電所です。福島原発事故以降、広い範囲で森林がセシウムをはじめとする放射性物質で汚染されています。こうした木材を燃料として燃やすことで、周辺への放射能の再拡散の可能性があります。同会の皆さんもそれを懸念しています。

同会では、2015年秋ころから関口鉄夫氏(環境科学)による学習会や、市内向けチラシ配布など、地域で誘致反対の取り組みをしてきました。しかし建設を止めるには至らず、今後は監視活動に移行してゆくことを考えています。9月以降の本格稼働に備え、リネン吸着法で周辺地域の現状データを採っておきたいとの相談でした。

ちくりん舎ではこれまで、福島県飯館村蕨平、岩手県一関市などで焼却炉周辺の汚染調査を行ってきましたが、施設稼働前のデータを採った事例はなく、今回の三条市に皆さんの取り組みが、大変重要な取り組みであると考え、現地調査や交流を兼ねて急遽訪問することにしたものです。

 

現地で説明を受けるスタッフ 後景に見えるのは発電所の木質チップ倉庫

現地は信越本線保内駅近くの保内工業団地の一画です。周辺は米どころらしく広々とした田んぼが広がりますが、一方で南側1km程度のところには住宅地、その背後には里山が続いています。

案内をしていただいた同会の鶴巻俊樹氏によれば、今回のバイオマス発電の事業者のグリーンサーマル株式会社は福島県会津の河東発電所で運転実績のある会社だそうです。発電所はすでに試運転中で、ボイラーからの蒸気をそのまま大気放出しているために周辺住民から騒音でクレームが来ていたようです。そのせいか、敷地外で鶴巻氏から説明を受けていたのですが、グリーンサーマルの代表取締役が出てきて所内の会議室で少しお話をさせていただきました。

所内から見たバグフィルター設備 後景に田んぼと里山が見える

現地調査の後、三条市内へ移動して「未来の生活を考える会・三条」の皆さんと情報交換・交流会を行いました。ちくりん舎副理事長の青木からちくりん舎について説明、たまあじさいの会の中西が東京日の出町のエコセメント化施設の問題点や周辺住民への健康影響についての話などを行いました。

今回の現地見学で、リネン吸着法による調査地点の数や場所、合わせて現状の土壌汚染調査も行うことなどを話し合いました。

今回の調査はバイオマス発電プラント稼働前の現状調査となります。調査結果には2か月程度かかります。結果については後日報告します。

今後、定期的に測定、監視を連携して行ってゆくことを約束しました。

ーー おまけ --

三条市は米どころ、海にも近く魚がおいしい。地酒と刺身を堪能してから帰りました。

 

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