福島県田村市では市と田村バイオマスエナジ―㈱(以下田村BE)が木質バイオマス発電の建設計画を進めています。
本計画では福島県内の木材を燃料にする予定であり、地元の大越町などで建設反対の運動が起きています。周辺環境への放射能の再拡散など住民の不安の声が大きい中で、田村市と田村BEは昨年5月頃より、「安全安心対策」と称して「バグフィルター後段に、HEPAフィルターを設置することにより、さらに集塵効率を上昇させる」との説明を始めています。
今回、私たちは田村市から情報開示で入手した情報を、プラント技術者の会のメンバーの協力を得て分析しました。その結果、田村市、田村BEの「HEPAフィルター設置」が技術的に見て極めて怪しい住民だましのものではないか、という重大な疑念が湧いてきました。
そのため2月1日、大越町の環境を守る会、ちくりん舎、プラント技術者の会の個人の連名で公開質問状を出しました。私たちはここに、質問状の内容を広く公開します。
田村市と田村BEのこれまでの情報開示の姿勢は極めて後ろ向きです。他のバイオマス発電計画と比べても、際立って情報開示の姿勢が乏しいと言わざるをえません。この事実を多くの方に知っていただき、田村市と田村BEに対して住民が納得ゆく形での情報開示をするよう声を届ける必要があります。皆さまのご支援をお願いいたします。
回答期限は2月15日といたしました。回答が来次第皆さまにご紹介いたします。ご注目下さい。
2018年5月25日田村市議会議員向け説明資料(HEPAフィルター部分)はこちら
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