田村バイオマス発電所完成ー何故かHEPAフィルタについてはダンマリ

福島県田村市に建設中の田村バイオマス発電所が完成したようです。各社でその完成が報じられています。

https://mainichi.jp/articles/20201114/ddl/k07/020/065000c

https://www.minpo.jp/news/detail/2020111380904

ところで、これらの報道で、とても不思議な事態が起こっています。それは、田村市長が「国内最高レベルの安全性」と議会で答弁し、親会社のタケエイが日刊工業新聞ではなばなしく「放射性物質が飛散する懸念への配慮として、バグフィルターでの処理後にHEPAフィルターでも処理する二重の体制をとる。これにより燃焼によって発生する粉じんを99.97%以上、取り除くことができる」(2018年8月31日)と発表したHEPAフィルタについて一切触れていないことです

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00486734?isReadConfirmed=true

http://rief-jp.org/ct10/82305

私たちが調べた限りでも、バグフィルタの後段に、微小粒子の集塵率が高いとされるHEPAフィルタを設置したバイオマス発電施設は国内初めてです。(フクイチ構内で最近稼働を始めた増設雑固体焼却施設では設置されています)。バイオマス発電施設で放射能対策でHEPAフィルタ設置は国内初めてで「最高レベル」であるなら何故、これを宣伝しないのでしょうか。自信のある設備なら、ここぞとばかりに宣伝しても良いはずです。田村バイオマスエナジーがブリーフィングしたにも関わらず、新聞各社がこれに全く触れないということは考えにくいです。

田村バイオマスエナジ―と本田仁一田村市長は「HEPAフィルタ」の話はしたくないのでしょうか??

現実は、既にこのブログで何回か記述しているように、「国内最高レベルの安全性」確保のための「HEPAフィルタ設置」は偽物だからです。田村市の住民はこの「HEPAフィルタ設置」が虚偽であり、田村バイオマスエナジ―に対して田村市が支出した交付金は、市の錯誤によるものであるから、市は交付金の返還請求を行え、として裁判を起こしています。

既に、6回にわたる裁判で被告、田村市側はこのHEPAフィルタが虚偽であるという原告側の具体的指摘に対して全く反論ができていません。つまりは裁判を重ねる毎に、「HEPAフィルタ設置」は住民と田村市議会をダマすためのものであり、実際には「お飾り」に過ぎないことが明らかになっています。

華々しく、完成をメディアに公開した割には、HEPAフィルタについてダンマリを決め込む姿は、やはり「偽物」「住民だまし」だったことを再度明らかにしたと言えるでしょう

田村バイオマス訴訟で、被告田村市がHEPAフィルタについてまともな説明ができていないことについては、是非、こちらの報告をご覧ください。

第6回田村バイオマス訴訟法廷が開かれました

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