福島「ばらまき体感ツアー」報告(その2)

 

その1に続き、「ばらまき体感ツアー」2日目の報告です。2日目はいわき湯本の宿を早めに出て、三春町にある環境創造センターへ向かいました。環境創造センターは福島県が2016年に開設したものです。HPでの説明では、「県民の皆さまが将来にわたり安心して生活できる環境の回復・創造に向け、モニタリング、調査研究、情報収集・発信、教育・研修・交流を行うための総合的な拠点」となっています。ここは4つの機能を備えた大きな施設で、ツアー2日目の午前中は全てこちらでの見学や会議を行いました。

放射線は怖くない!?
福島県環境創造センター交流棟(コミュタン福島)で「心の除染」ができるかも?

環境創造センター交流棟(コミュタン福島)

 磐越自動車道の船引三春ICの近くの工業団地の一角に巨大なスペースに環境創造センターがあります。ここの交流棟は無料で誰でも入れる見学施設となっています。おそらく小中学生、高校生など若い人を意識した体験型の教育施設のようなものでしょうか。

 事故直後の福島第一原発のジオラマ模型や「放射線ラボ」という体験型の放射線を学ぶ展示エリアなどがありますが、このコミュタンの目打はなんといっても環境創造シアターでしょう。

 直径12メートルの巨大な球形の建物の真ん中に入って、球形全体に映し出される映像を見ることができるシアターです。そしてこの目玉シアターで写される映像は、放射線が、地球ができたときからずっと存在していること、人間はどこにいてもずっとそれと共存していることなどがイメージで映し出されます。放射線被ばくや内部被ばくの危険性、健康影響のこと、甲状腺がんや原発事故での悲惨な状況などは一切出てきません。これはまるで巨大な放射線安全洗脳シアターです。これがなぜ「環境創造シアター」なのか全く理解できません。原発事故で、現在の地球上で自然には存在しない人工放射性物質を環境中にばらまいてしまっても、放射線は大したことはなく、新しい環境が「創造」されたとでもいうのでしょうか。

研究棟を特別見学
研究者と「高温減容化処理」や浪江町山火事の影響などについて突っ込んだやり取り

 コミュタンで1時間程度見学した後に、研究棟での見学と研究者との対話の機会がありました。今回事前に見学を申し込んでいて、通常は非公開の本館と研究棟も見学しました。本館入口のすぐそばにはなんと、国際原子力機関(IAEA)の事務所がありました。入り口ドアに看板はありましたがここだけは中が見通せないドアでセキュリティ対策もしてありました。何か異様な感じです。研究棟には、3つの組織が入っており研究や環境モニタリングを行っています。日本原子力開発機構(JAEA)福島環境安全センター、福島県環境放射線センター、国立環境研究所福島支部の3つの組織です。それぞれの研究、監視、実験場所を見学しました。

 特記的なことは、見学の後に30分でしたがそれぞれの組織の管理者、研究者と直接対話の機会を持つことができました。忙しいなか、丁寧に対応していただいた3組織の皆さんにも正直感謝いたします。

会議室で質疑応答-突っ込んだやりとりが行われた

 直接かかわっている研究者や管理者の方々がいたこともあって、予想以上に突っ込んだやり取りになりました。やり取りの詳細の全てをここで紹介はできませんが、話題の中で特記的なことを列挙すれば以下のようなものです。

①除染土の高温減容化処理の研究内容について:高温処理後のセシウム回収はHEPAフィルターで実施している。蕨平での環境省が進めている高温減容化処理とは独立した研究として進めている。除去率99.9%をめざしているが、この意味はセシウムを気化させて飛ばした後の溶融焼成物に残るセシウムが0.1%という意味で、気化したセシウムの回収時の漏れのことではない。

②浪江町山火事での放射能拡散についての報告書について:森林が燃えるとレボグルコ酸が出る。山火事後のエアダストフィルターの分析ではセシウム濃度とレボグルコ酸濃度との間に相関関係は見られなかったので山火事の影響ではないと考えた。これは放射性物質が無かったという意味ではない。こちらからはリネン吸着法で測定した結果を説明しました。この結果について興味があるということでしたので後日お送りすることを約束しました。

③高温減容化処理で出てくる副産物の濃度など:副産物(セシウムを気化させて回収した飛灰)の濃度は数十万ベクレル/kgになる。非汚染物の定義はクリアランスレベルと同じ100ベクレル/kg以下。8000ベクレル以下が非汚染物というかどうかについては、我々が言うべきことではないが、8000ベクレル以下が非汚染物とすると何の管理もなくどこでも使って良いということになってしまう。今回の8000ベクレル以下というのは管理された場所。公共の維持管理がなされる場所で埋められるというか使われるということなので非汚染物ということにはならないのではないか。

研究者なので意外とまともな対応でした。官僚答弁でなく技術的に正直に説明してくれたり、リネン吸着法など、こちらのやっていることにも興味を示すなどで、突っ込んだ議論ができましたし、今後のやり取りもできるベースが出来たので良かったと思います。

放射能汚染木材を燃やすバイオマス発電建設に反対
「大越町の環境を守る会」の皆さんの大歓迎を受けて交流

 このツアーの最後でしたが最も大きな成果があったのが、大越町のバイオマス発電所建設予定地を訪ね、「大越町の環境を守る会」の皆さんと深い連携ができたことです。

町内は「守る会」の立て看板とノボリが目立つ

「守る会」の皆さんの案内ですでに造成工事が始まっている建設予定地周辺を案内していただきました。造成予定地は大越町の高台にありますが、すぐ近くに集落が周りを取り囲んだ形になっています。数百メートルの範囲にこども園や小学校があります。

建設予定地のすぐ近くには集落やこども園などがある

 バイオマス発電誘致の話は、現市長が県会議員時代に決めて、計画予定地の周辺250mの住民に説明しただけで、他の住民に対しては一切説明がなかったそうです。後になっていきさつを知った皆さんが最も憤っているのが昨年9月に事業者が事業計画変更を申し出たことです。それはバイオマス発電所に原料木材を加工するチップ工場を併設すること、当初は線量の高い樹皮は燃やさないとしていたものを部位ではなく100Bq/kg以下という基準で全て使う、という変更でした。こうした放射能汚染木材の加工や焼却により周辺への放射能汚染の再拡散に繋がってしまうからです。

「守る会」の皆さんは四捨五入で平均年齢80歳ということですが、この市長のやり方に大変憤っていて意気盛んです。昨年末から木質バイオマス発電に反対する署名集めをはじめ、わずか数か月で総数5000筆以上の署名を集めました。大越町民署名者は2431名で大越町人口の半数以上とのこと。軽トラにマイクを付けた宣伝カーで町中を走り、一軒一軒ローラー作戦で集めたそうです。

「守る会」の代表幹事さんのお宅で交流

 現地を見て回った後、「守る会」の代表幹事である久住氏のお宅によばれてお茶をいただきながら交流と情報交換をしました。バイオマス発電の問題点、汚染木材を燃やすことの危険性などについて勉強したいことも一杯あるようで話題は尽きませんでした。今後も堅い連携を取りながらバイオマス発電を止めてゆこうとエールを交わしながら帰路につきました。

 

 

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福島「ばらまき体感ツアー」報告(その1)

4月2日、3日の行程で福島「ばらまき体感ツアー」を行いました。

「ばらまき体感」とは不思議な名前ですが、福島原発事故後に福島で進められている「放射能ごみ焼却と復興予算のばら撒きの実態を体感する」というツアーです。この2月から「ばらまき追及団」を結成して活動を始めた、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会、ちくりん舎、フクロウの会、たまあじさいの会の共催です。参加者は総勢15名。大変充実し、また成果の大きかったツアーでした。以下その状況を2回にわたって報告したいと思います。

10万Bq/kgまでの焼却灰を受け入れる 
環境省の特定廃棄物処分場(旧エコテッククリーンセンター)

処分場の入り口にあるお墓と看板

いわき湯本駅近くで集合した参加者は、最初の富岡町の特定廃棄物埋立最終処分場(旧エコテッククリーンセンター)を目指しました。ここは除染ごみを焼却した後の焼却灰(8千Bq/kg~10万Bq/kg)を受け入れる管理型処分場です。福島原発事故前からあった民間の産廃処分場(旧エコテッククリーンセンター)を焼却灰受け入れのために、環境省が民間業者から68億円で買い取ったものです。この見返りとして富岡、楢葉町へ計100億円の交付金が支払われています。

処分場の入り口近くにはお寺があり、地元の人たちによる看板が立てられていました。

処分場の入り口

管理型処分場とは地面にシートを張って、その上に廃棄物を埋め立てるものです。東京日の出町のごみ処分場の経験で搬入時に周辺への粉じんの飛散や地下水への溶出が問題になりました。ちょうど環境省の緑のプレートを付けたダンプが入って行きました。

処分場に入るダンプ

 

600億円以上もかけた超巨大な仮設焼却炉—富岡町仮設焼却炉

巨大な富岡仮設焼却炉

JR常磐線富岡駅近くには三菱重工の巨大な仮設焼却炉があります。623億円が投じられた巨大な仮設焼却炉です。あまりにも巨大でかつ目立ちすぎるので、来年には解体して撤去するようです。私たちは2016年にもここに訪れて、周辺の汚染を確認するためにガンマ線ガメラでの撮影を試みました。その時には周辺にフレコンバッグの山がありましたが今は無くなっています。多量の除染ごみがここでも焼却され、セシウムを含む微小な粒子は周辺に再拡散したはずです。それにしても623億円とは巨額です。本当にこのような巨額になるのでしょうか。感覚的には1桁くらい高く請求されているのではないでしょうか。検証が必要です。

巨大な宣伝施設??JAEA楢葉遠隔技術開発センター

JAEA遠隔技術開発センター研究管理棟

楢葉町にはJAEA(日本原子力研究開発機構)楢葉遠隔技術開発センターがあります。ここで驚いたのはその施設の巨大さの一方で閑散とした寂しい実態です。研究管理棟と試験棟がありますが、どちらも巨大でピカピカでしたが人の気配も少なく活気は全く感ぜられずシーンとしています。 JAEAの説明では、ここは福島原発の「廃炉」のためのロボットなどの遠隔技術研究開発の促進支援をする場所だそうです。

 研究管理棟では2号機の内部データをもとにしたバーチャルリアリティシステムを体験しました。「2号機」というところがミソです。爆発した1号機や3号機では中は放射線量が高くデータも採れないし、もし正確に再現出来たら、それこそグチャグチャで呆然としてしまうのではないでしょうか。

 試験棟には原子炉のサプレッションチャンバーの実物大のモックアップがあり、水漏れを塞ぐための流動セメント投入試験の超巨大モックアップ(模型)がありました。実際に流動セメントを流し込んだそうですが周辺はとてもきれいで、何度も実験を繰り返した形跡はありませんでした。

試験棟のサプレッションチャンバーの実物大モックアップ

 そのほか、水中ロボットやドローンのデモ、廃炉ロボコンの展示がありました。

 説明員の方は熱心に丁寧に説明してくれましたが、どうみても巨額の費用の使い道に困って一般向けの(こどもだましの)説明施設としか感じられませんでした。こんなところに巨額を投ずるより、フクイチの現場で働く労働者の賃金や待遇改善、健康管理に使って欲しい、というのが素直な印象です。

 会議室の説明で思い切って質問してみました。「この施設の運営には年間どのくらいの費用が掛かっているのですか?」。答えは「ちょっと秘密で申し上げられません」。「建設にどのくらいかかったかは言えるでしょう」。「約100億円です。」との応答がありました。

焼却灰を再処理して人工骨材に DOWAエコシステム「メルテックいわき」

いわき市の四倉中核工業団地の一角の「メルテックいわき」を外側から見ました。福島県内各地の自治体から焼却灰を受け入れ(当然放射能を含みます)、溶融処理をして建築材料である人工骨材を作る工場だそうです。新聞報道では「メルテックが製造する人工骨材の「メルエース」は全量が栃木県内の公共工事などの資材に利用され、品質が評価されている」そうです。知らないうちに既に放射能を含む灰の再利用が始まっています。工場での溶融処理による周辺への放射能の再飛散、再拡散の懸念があります。そして知らないうちに放射線を発する材料で作られた家に住んでいた、などということにならないとも限りません。

メルテックいわきの入り口

 「日の出町の焼却灰の処理工場のエコセメント化施設と言います。エコという名前は要注意だね」という笑えない冗談が出ました。

夜はしっかり学習会

食事をして宿に入り、ちょっと休憩した後は学習会です。ふくしま連絡会の和田央子さんから、今回の視察場所についての説明と意見交換、ちくりん舎の青木から、環境省がこの3月にはこうした「除染事業誌」の内容紹介と意見交換を行いました。2時間の学習会の後は、お待ちかねの懇親会がありました。

(2日目報告に続く)

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原子力規制庁のモニタリングポスト撤去方針に対する要請書

みなさま(拡散歓迎)

 

原子力規制委員会が福島県設置のモニタリングポストの撤去方針を決めたとの報道が

なされています。

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2018/03/post_15936.html 

 

本日、私たち6団体は原子力規制委員長に対して要請文を提出しました。

要請文はこちら

報道によれば撤去の理由は「線量に大きな変動がなく安定しているため、継続的な測定

の必要性は低いと判断した」という、全く理解不能な理由です。

 

福島県内の自治体や反対や批判の声がでており、個人的に原子力規制庁へ電話で

抗議や反対の申し入れをしたとの情報も入っています。

 

電話をした方によれば、「無理矢理撤去するつもりではなく住民の意向

に沿いたい。声は市町村に届けてほしい」と回答があったということ

です。

 

みなさまにお願いです。

福島県内の各自治体に撤去反対の旨の要請を電話、メール、Faxなどで集中していただく

ようお願いします。

福島県内自治体は抗議先ではありませので、味方につけるよう要請をお願いします。

 

原子力規制庁への抗議、要請の連絡先はこちらとなります。

https://www.nsr.go.jp/cgi-bin/contact/ 

電話:03-3581-3352(代表)

FAX番号:03-5114-2275

 

【よびかけ団体】(あいうえお順)

NPO市民放射能監視センター(ちくりん舎)

風下の会 福島

国際環境NGO FoE Japan

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)

放射能ゴミ焼却を考える福島連絡会

ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト

(代表連絡先)青木一政 090-7245-7761 fukurounokai@gmail.com 

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長野県飯山市の木質バイオマス発電計画-学習会と現地調査に行きました

3月6、7日に長野県飯山市へ木質バイオマス発電問題で学習会と現地調査に行ってきました。

長野県飯山市は長野県の北の端、新潟県の県境にも近いところです。この飯山市常盤地区の戸狩工業団地に木質バイオマス発電所の建設計画が持ち上がりました。放射能汚染木材を燃やすことなどによる周辺への環境汚染を懸念する地元のYさんから、ちくりん舎へ相談の電話がありました。近々、発電所の事業主であるグリーン・サーマル㈱による住民への説明会が行われるということで、急きょ、その説明会の前に学習したいとのことで、学習会と現地調査に行きました。

急きょ開かれた学習会には
地元の方が20名参加

グリーン・サーマル㈱は、新潟県三条市で昨年9月から木質バイオマス発電所の稼働を始めた、その会社と同じです。三条市の木質バイオマス発電をめぐっては、住民の反対運動もありましたが建設が行われ、昨年9月からちくりん舎と共同で、リネン吸着法などによる周辺環境汚染監視の活動に入ったところです。飯山市のYさんはちくりん舎のHPでこのことを知り、ちくりん舎へ相談をしてきたわけです。さっそく、三条市で監視活動を進める、「みどりの里の環境を守る会・三条」の鶴巻俊樹さんとともに、ちくりん舎の3名が現地の学習会と建設予定地の調査に行くことにしました。

学習会には新潟県三条市から鶴巻俊樹氏も駆けつけた

近くの公民館で開かれた学習会には、地域の方々約20名が集まりました。市会議員の方も3名が参加されました。学習会は近々、グリーン・サーマル㈱による会社説明会が開かれるということもあって、会社側の説明でごまかされてはいけない、事前にしっかり勉強しておかなければ、という緊迫して熱気あるものでした。

 学習会では、ちくりん舎の青木から、「放射能微粒子の危険性と木質バイオマス発電の問題点」について話をしました。また、たまあじさいの会の中西四七生氏からは、「日の出町ごみ処分場とエコセメント化施設による環境汚染と健康影響」についての話をしました。みどりの里の環境を守る会・三条の鶴巻俊樹氏からは、三条市で、地元の反対運動の中、木質バイオマス発電所が建設されるに至った経緯と、稼働以降は監視活動に入った経緯などを詳しく説明されました。

 三人の講演内容は、地域の人々が懸念し不安に感じていたことを明らかにして、あらためて、この飯山市常盤地域に木質バイオマス発電所を造らせてはいけないと確信できるようになりました。講演内容や、計画をどうやって止めるかも含めて、質問や発言があいつぎ、学習会は、予定の時間を大幅に超えて夜遅くまで続きました。

 

学習会の翌日、Yさんの案内で建設予定地を見に行きました。建設予定地は、飯山市の戸狩工業団地の一角です。なんとこの戸狩工業団地はバブルの時代に整備されたのですが30年間、誘致に応じて工業団地に入った会社は1社もなく、広々とした場所が30年間「塩漬け」状態で遊んでいるところでした。鶴巻氏いわく、「こんな状態であれば工業団地を開発した市の行政責任が問われるべきもの」、「業者からみれば買いたたく絶好の場所」

とのこと。確かにその通りだと思います。地元のYさんは、「飯山市は四方を山に囲まれ千曲川もあり自然豊かなところ。工業団地のこの場所は自然を生かして人々の癒しになるような使い方をすべきだ」と話しました。

30年前に開発された工業団地は1社も入っていない

 そして驚いたことには、予定の場所の西約800mの高台には中学校があり、南約2kmのところには小学校があります。予定地域は中学校や小学校の通学路にもあたります。

 またこの地域は千曲川の河川敷で東西方向は山で囲まれていて、野焼きの時期にはその煙が滞留してたなびくことを地域の人は経験で良く知っています。前日の学習会で、バグフィルターでは微小粒子は捕捉できず、細かい粒子は浮遊することや、逆転層という状態でそのような粒子が周辺に滞留するという話には、みなさんの経験からも納得のいくものだったようです。

約800メートルの高台には中学校がある(画面中央)

 

学習会と現地調査という短い時間ではありましたが、地域の人々と今後の連携、協力関係をしっかり作っていこうとの確認ができました。2月10日のちくりん舎シンポジウムの後に、各地で放射能ごみのばら撒きに反対する運動をつなげる「ばら撒き追及団」というネットワークができました。今回はさっそく、その「ばら撒き追及団」の活動の成果の第一歩になるものだと考えます。飯山市常盤の皆さんもさっそくこの「ばら撒き追及団」に参加し、今後より広い人々に呼び掛けての学習・講演会の開催や、地域の気流シミュレーションなどの活動をして行こうとの話をして帰路につきました。

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第5回ちくりん舎シンポジウム報告(講師資料&動画&アンケート)

【講師使用資料】
  バグフィルターはセシウムを含む微小粒子を回収できない
 青木一政(ちくりん舎)
 福島県での放射能ごみ焼却とリサイクルの動き
 和田央子さん (放射能ごみ焼却を考える福島連絡会)
 木質バイオマス発電反対運動・塙町他の事例から
 金澤光倫さん(塙町木質バイオマス発電問題連絡会)
 三条市のバイオマス発電
 鶴巻俊樹さん(みどりの里の環境を守る会)
【各講師動画】
   ●バグフィルターはセシウムを含む微小粒子を回収できない
  青木一政(ちくりん舎)
 ●福島県での放射能ごみ焼却とリサイクルの動き
  和田央子さん (放射能ごみ焼却を考える福島連絡会)
 ●三条市のバイオマス発電
 
 鶴巻俊樹さん(みどりの里の環境を守る会)
 ●木質バイオマス発電反対運動・塙町他の事例から
 
 金澤光倫さん(塙町木質バイオマス発電問題連絡会)
 ●質疑応答
 
【アンケート】
 参加者アンケート(順不同)

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【学習会】4月15日郡山市「放射性ばいじんの危険性 」

放射性ばいじんの危険性
焼却炉排ガスが健康に及ぼす影響とは

放射性ばいじんの危険性チラシはこちらからダウンロードできます

  放射性物質に汚染されたゴミが各地で燃やされています。環境省は、
大熊町・双葉町にできる中間貯蔵施設に各地の焼却灰と除染土を集め、
さらに高温で燃焼し土木資材にリサイクルしようとしています。
すでに一般廃棄物の焼却灰は路盤材に使われています。
  排ガスや焼却灰(特にばいじん=飛灰)には、放射性物質、ダイオキ
シン、化学物質、重金属などが濃縮されていますが、健康や環境への
影響を顧みられることはほとんどありません。シーベルトやベクレルで
表すことのできない危険性について理解を深めたいと思います。
  多くの方のご参加をお待ちしております。

日時:2018年4月15日
      13:00~16:30(開場12:30)
場所:教職員組合郡山支部  会議室
交通:郡山駅よりバス・徒歩
    (送迎あり・事前にお申し込みください)
資料代:500円
共催:放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
       ちくりん舎
       たまあじさいの会
申込み:080-6010-3750(連絡会・和田)
         042-519-9378(ちくりん舎)
            stopshokyakuf@yahoo.co.jp
            lab.chikurin@gmail.com
講師
藤原寿和さん(化学物質問題研究会代表)
青木一政さん(ちくりん舎、フクロウの会)
中西四七生さん(たまあじさいの会)

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第5回ちくりん舎シンポジウム(速報)

辻さんのfacebook(2018.2.11)より転載させて頂きました。

昨日のちくりん舎シンポジウムには、80人を超える参加をいただきました。
今回のシンポジウムでは、被災地周辺で進められている除染ゴミの焼却と、あちこちで誘致が進む木質バイオマス発電の問題を取り上げました。

最初に、ちくりん舎の青木一政さんが、放射能を含んだゴミや材木を燃やすことの問題点を指摘しました。環境省は、バグフィルターを使えば、燃やした煙の中に含まれる放射能(放射能を含んだ細かい塵)を99.9%捉えることができると説明しています。
しかし、その99.9%というのは、重量で換算した値であり、粒子の数を示したものではありません。微小な塵はほとんどバグフィルターを通過して、大気に放出されてしまうのです。そして、微小な塵に含まれる放射能は肺の奥に沈着し、人体に大きな影響を与える恐れがあります。
フィルターのJIS規格では、そのことを考慮し、フィルターの使用目的に合わせて、検査に使う粒子の大きさを変えています。そして、高性能のフィルターについては、重量ではなく粒子の数で性能を評価しています。これが業界の常識なのです。
そして、実は、原子力発電所でもフィルターを使用しています。しかし、そこで使われているのは、バグフィルターではなく、へパフィルターというもっと性能の高いフィルターです。
こうした事実を知りながら、バグフィルターを使って放射能ゴミを燃やすとは・・・。改めて「市民科学」の重要性を認識しました。

このお話に続き、各地で実際に起きている放射能ゴミの焼却問題や、木質バイオマス発電誘致問題について、
「放射能ゴミ焼却を考える福島連絡会」の和田央子さん、
「みどりの里の環境を考える会」(三条市)の鶴巻俊樹さん、
「塙町木質バイオマス発電問題連絡会」の金澤光倫さん
の3人から報告がありました。

原発事故後、福島では仮設焼却炉の建設ラッシュが起こり、各所に数十億円から数百億円をかけて、仮設焼却炉が作られました。「仮設」なので、すでに再び億単位のお金をかけて解体作業も進んでいます。そうした現状が、和田さんから報告されました。
また、和田さんからは、「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」という、まるで「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義」を思わせる「壮大な」計画が進められている現状についても報告がありました。

鶴巻さんからは、物作りの町として有名な三条市で、地元工業団地組合や市民の反対があったにもかかわらず、バイオマス発電所が建設されてしまった経緯について報告がありました。今後は、ちくりん舎のリネンプロジェクトと連携して、放射能汚染の監視を続けていくことになっています。

最後に金澤さんから、バイオマス発電所建設問題が浮上した、福島県塙町、栃木県日光市、田村市大越町の状況について報告がありました。
日光市と田村市大越町では、発電所誘致に反対する市民と行政との間で、攻防が続いています。田村市長は、「放射能汚染に対する不安、それによる反対の声はあるが、その意見のまま事業を進めていたら、今の福島の復興はなかった」と言い放ちました。大越町のバイオマス発電所では、汚染度が飛び抜けて高い樹皮の部分について、当初は使わない約束をしていましたが、一方的に計画を変更して、燃やすことになりました。
そして、金沢さんの住む塙町では、町民の反対運動により、見事、発電所計画の白紙撤回を勝ち取りました。残念ながら町議会は機能したなかったそうですが、町民集会でリコール請求が決まり、その結果、町長は撤回せざるを得なくなりました。住民手作りの看板などが画面に映し出され、さらに、田んぼの土手の草を刈って浮かび上がらせた発電所建設反対の文字。この画面には、会場も盛り上がりました。3つの事例の中で一番計画浮上が早かったのが福島県塙町です。反対運動のパワーは町民の「怒り」にあったと言います。

原発事故から7年が過ぎようとしている今、様々な問題提起を含む、中身の濃いシンポジウムになったのではないかと思います。

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2月10日ちくりん舎シンポジウムをオンライン中継します

明日、ちくりん舎第5回シンポジウム
ツイキャスでオンライン中継します。遠方で来られない方、こちらでご覧になれます。
https://www.twitcasting.tv/aoki_kazumasa
※初めてのツイキャスライブですので、不適際で中継できない場合は御免なさい。ビデオ録画もしますので後日、ちくりん舎HPからもご覧になれます。 

もちろん、来場をお待ちしています。
13時15分開場、13時30分開会
国分寺Lホール(JR国分寺駅駅ビル8階)

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第5回ちくりん舎シンポジウム(お知らせ)

★第5回ちくりん舎シンポジウムを開催します。
    テーマ:バラ撒かれる放射能汚染 
         ー除染ゴミ焼却・木質バイオマス発電を考えるー
    
日時:2018.2.10(土) 13:30~16:30
     場所:国分寺Lホール(jJR国分寺駅ホール8階)

                   チラシ1 (⇐クリック)                 チラシ2 (⇐クリック)
        

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放射能測定結果(new)

ちくりん舎で放射能測定した最新のDBを公開します。

放射能測定DB フィィルタ付き(項目での同値抜出しができます) new!
  
・測定期間:2013年4月~2017年10月
  ・検体数  :3,017件
   ⇒コメ・玄米抜出し結果 (コメ143件、玄米53件) new!
          オンラインDB
    pdf

リネン吸着プロジェクトによる放射能測定結果 new!
   
マップに加えて棒グラフ表示を載せました(2017.12.22)
    リネンまとめ2017  (word)

   リネンまとめ2017(pdf)

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落合栄一郎氏を囲んで学習会・交流会 (報告)

10月26日(土)、ちくりん舎(NPO法人・市民放射能監視センター)で、 落合栄一郎さんを講師に迎え、
学習会が開かれました。

落合さんは、カナダ在住の研究者。専門は化学ですが、福島原発事故後は、放射能と被ばくの危険性について、
精力的に情報発信をされています。
放射線がなぜ人体にとって危険なのかというお話をわかりやすくしてくださいました。放射線は、生物界における
化学反応とは桁違いに強いエネルギーを持っています。その放射線粒子が細胞にぶつかると、原子核の周りの
電子や原子と原子を結びつけている電子を強い力で次々に蹴りだし、その結果、化学結合が分断されたり、
不安定なフリーラジカルが生み出されるとのこと。放射線がDNAを切断するという話はよく聞きますが、
放射線がこのような悪さをしているという話はあまり知られていないのではないでしょうか。

落合さんの講義は、とても躍動的で明快。お年が81才とは信じられません!!
4時間におよぶ学習会の後、日の出町にある自然食レストラン「星宿」で交流会がおこなわれ、カナダの政治状況や
教育事情など、興味深いお話をたくさん伺うことができました。(辻さんfacebookより)

■当日の落合氏の講演pdf資料:「21世紀の核問題
https://1drv.ms/b/s!ApCh9_GfxjgjgT97JFfknF5sapcx
関連投稿:
【ちくりん舎にて】落合栄一郎氏を囲んで学習会・交流会

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浪江町山火事で放射能拡散-福島県交渉(2回目)報告

11月9日に浪江町山火事の件で福島県危機管理部と2回目の交渉と意見交換を行いました。浪江町で2017年5月に発生した山火事の対応をめぐっては、7月19日に4項目の要望事項と5項目の質問事項を福島県危機管理部に提出しました。質問状には41の市民団体から賛同がありました。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2017/07/post-ed89.html 

 質問項目については8月2日に福島県からの回答がありましたが、不十分と考え10月3日に再質問状を提出しました。この再質問状について11月9日に福島県危機管理部と2回目の交渉と意見交換の場を持ちました。

福島県との再交渉

山火事など放射能「再拡散」に対して避難基準は「ない」
 今回の交渉で明らかになったことは、帰還困難区域の山火事など放射能拡散が懸念される事態に対して、避難指示などの明確な基準がないことを福島県が明らかにした点です。今回、あらためて帰還困難区域の山林火災時の屋内退避や一時移転、避難指示などの体制や避難発出手順とその法的根拠について質問しました(再質問2-1、2-2)。それに対して、「屋内退避・一時避難等の指示発出の法律上の明確な定めはない」、「由来が発電所ではないものについては決めがない」との言明がありました。

 確かに、前回(8月2日付け)の福島県の回答でも、「住民の避難基準について」の項で、「万が一、避難指示区域を越えて高い空間線量が確認された場合には、原子力災害における防護措置に準じて屋内退避や一時移転の措置をとることが妥当」としています。官僚的文書で意味する本当のところが分かりにくかったのですが、「原子力災害における防護措置に準じて」というのは、発電所由来でない放射性物質拡散に対しては、法律上の「決めがない」から、原子力災害に「準じて」というわけです。問題になっている放射能汚染は福島原発由来のものであることは疑いありませんが、いったん原発外へ出てしまったものは、再拡散しても「原発由来でない」というのもおかしな話です。

 福島県では、過去にも伊達市霊山など高濃度に汚染した山林の山火事が発生しています。また山火事だけでなく指定廃棄物を保管していた倉庫の火災によりフレコンバッグの焼却灰200袋近くが燃えた事件も起こっています。放射能汚染物が周辺に存在する住民にとって、このことは極めて切実な問題です。

相変わらず「放射線量に変化なし」に固執する福島県
 最初の質問状で、私たちの懸念は火災による放射性物質の再拡散であり、放射性物質を吸い込むことによる内部被ばくの問題であることを明らかにしています。第1回目の交渉においては趣旨説明の文書で、「空間線量率の変化なし」をもって安全とすることについての問題を指摘しました。しかし2回目の交渉においても、依然として空間線量率のみを問題にする姿勢は変わっていません。

 前述の避難指示についての質問でも、「山火事などが発生したときは原則、既存のモニタリングポストで監視できると考えている」、「空間線量率のモニタリングはしていきたい」、「人がいるところで万が一高い空間線量率が計測された時には・・県、国、市町村が協議して対応」などの説明がありました。

 福島原発事故で福島県周辺は高濃度に汚染され、現在でも空間線量率(バックグラウンド)が高い状態にあります。このような状況の中で「空間線量率に変化なし」ということに固執して周辺への放射能再拡散はないというのは極めて大きな問題であると考えます。

ダストサンプラ調査で更新頻度アップ、検出限界改善などの努力を約束
 2回目の交渉でわずかですが改善につながる前進もありました。福島県では独自に県内49か所で空気中粉じんの放射能を調査するダストサンプラ調査を毎月行っています。しかしこの測定結果が福島県のホームページ上では半年以上も更新されない事態が続いていました。今回の山火事との関連でこのデータが長期間に渡って更新されていないことを指摘し、改善を要求しました。今回、この更新遅れの説明と改善の説明がありました。(質問4-1,4-2)。更新が遅れていることに対して、「解析に時間がかかった、これは全然理由にならないので今後ならないようにする」として今後は遅くとも2か月後までには全てのデータを公開することを約束しました。

 またこの49か所のうち、9か所については検出限界が0.3ミリベクレル/㎥と他の40か所に比べて10倍程度高い場所がありました。この9か所は主に福島第一原発に近い地域ですのでなおさら問題です。これについて説明と改善を要望しました。

 当初の説明では、「全体の傾向に大きな影響はない」、「あまり下限値を低くしてもナンセンス」などと説明していましたが、参加者の丁寧な説明や鋭い追及の結果、9か所は設置場所の制約があり設備的に十分なものが設置できていないことを認めました。県側の発言で「我々の方でも努力が足りないところがあるので頑張ってやるようにします」、「事故前の状態ですがこれこれの範囲の変動だった、ということをきちんとお伝えしていかないと、正しい判断ができない」との発言がありました。

 福島県の継続した努力により調査体制と広報について、言葉だけでなく具体的に改善がみられるかどうか引き続き監視が必要と考えます。

揺れる県の立場―ICRP基準で「問題はない」、一方で継続する廃炉作業リスクへの不安
 また今回の交渉では国の姿勢と県民の立場との間で微妙な立場をとっている県の状況の一端も明らかになりました。その例として、大気中浮遊じんの評価の姿勢があります。前述した空間線量率への固執もそうですが、ダストサンプラ調査の検出限界の説明においても、明らかに国が放射線防護の根拠としているICRPを(ICRPと言葉には出しませんが)前提とした説明でした。「調査で発表しているのはミリベクレル/㎥で出しているが逆で、この下のところで変化が激しいとかいうのはナンセンス」、「センシティブであればあるほど近くの舞い上がりを吸っても数値が上がる」、「住民に影響を及ぼすレベルなのかどかというのが問題」というような説明です。

 これに対して、参加者からフィルターのオートラジオグラフィを示して、「数値にならなくてもこのように放射線を発する粒子を吸い込んでいることが問題」という指摘や、南相馬市が独自に調査しているダストサンプラー調査では山火事があった5月以降継続して、それまで0.1ミリベクレル/㎥以下だったものが、0.1以上の値を継続していることの説明、事故前と比べると現在の福島県では大気中浮遊じんの放射能は1000倍とか1万倍のオーダーになっており、そのことを県民に正しく伝えることの重要性などの指摘が丁寧に行われました。これらの説明や意見に対しては、県の担当者も正面からの反論はできず「おっしゃることは分かります」との反応がありました。

 一方で県としては国や原子力規制委員会などの言いなりになっているわけではないとの説明がありました。その例として、2013年に発生したフクイチ3号炉屋根の工事により、粉塵が南相馬まで飛散しコメの汚染として発覚した問題です。県はこの問題を受けて大気中浮遊じんの調査体制をそれまでの4局体制から49か所に大幅に拡充したというものです。その結果、40か所のダストサンプラの検出下限が0.03ミリベクレル/㎥で整備されたということです。また未だにフクイチからの飛散であることを認めない原子力規制委員会には「抗議した」との発言もありました。

 こうした県の努力を私たちは無視したり否定したりするわけではありません。しかしそうであれば尚のこと、県民の不安や危惧を正面から受けて、国や環境省の一方的な説明や方針をうのみにせず住民の立場から活動して欲しいものです。

法律的根拠なく業務としての被ばくを強要される消防団員※1
 さらに今回明らかになったことが消防団員の被ばく防護の問題です。消防団員の被ばく防護の体制について質問したところ(質問1-4)、「福島県広域消防相互応援協定に基づく避難指示区域の広域応援活動方針」に基づいて行っているとの説明がありました。それによれば。消防団員の被ばく限度は年間10mSvであり、電離則で定める放射線業務従事者の5分の一、5年間で50mSvで放射線業務従事者の2分の一だとの説明がありました。この「活動方針」は消防本部内で決めたものだとのことです。

※1: 双葉消防本部に尋ねたところ、消防団員は避難指示区域では消火活動に当たらないことと総務省から指示が出ているそうです。福島県側の応答は消防隊員を指すと思われます。(2017.11.27追記)

 しかしこれも問題があります。電離則が定める放射線業務従事者は放射線を取り扱うことを前提として職業に就き、それを前提として賃金を受けとっているわけです。それでも健康リスクなどの問題が大きくならないように被ばく量の上限の制限だけでなく、特別教育や健康診断などを受けることが法律で義務付けられています。しかし消防団員は被ばくをうけることを前提とした職業ではありません。消火のためだからといって、放射線業務従事者より少ないとは言え、被ばくを前提とした業務を行わなければならない義務はないはずです。本来、消防団員は一般住民と同じ公衆被曝限度年間1ミリのもとで生活する権利があるはずです。そもそも年間20mSvを下回ったら避難指定を解除されて何の保障も受けない一般住民も同様の問題を抱えていますが、汚染地域で消火作業にあたらなければならない消防団員は更に大きなリスクにさらされることになります。消防団員のリスクの問題は、今後引き続き課題となると考えます。

最初の質問状に対する福島県からの回答

再質問状

今回の交渉の議事要旨

 

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バグフィルター集じん率99.9%のウソをあばく

2017年10月24日にインターネット放送ーフクロウ・FoEチャンネルで「バグフィルター集じん率99.9%のウソをあばく」と題してお話をしました。

除染ごみの焼却だけでなく、汚染牧草などの農林業系汚染廃棄物などの一般焼却炉での焼却が進められています。木質バイオマス発電も木材を利用した火力発電所であり放射能汚染された木材の焼却となります。さらには焼却灰や汚染土を高温で処理して「セシウムを回収」するという「セシウム回収型焼却炉」の計画も進められています。

問題はこれらの設備が全て、飛灰の集じん設備としてバグフィルターしか設置していないことです。環境省の説明はバグフィルターで99.9%の集じんができるので安全だというものです。

バグフィルター神話ともいうべき「集じん率99.9%」のごまかしについて明らかにしました。是非ご覧ください。

また以下に、プレゼン資料もアップしましたので学習会等で活用してください。(ファイル容量が大きいので2つに分割しました)

バグフィルター集じん率99.9%のウソをあばく1

 バグフィルター集じん率99.9%のウソをあばく2

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【ちくりん舎にて】落合栄一郎氏を囲んで学習会・交流会

カナダ在住の落合栄一郎氏が10月に来日されます。日本各地で講演会などお忙しいなか、ちくりん舎にお越しいただき学習会と交流会を持つことを快諾いただきました。下記の要領で開催いたします。是非ご参加ください。
この機会にちくりん舎の見学もしたいという方のご来訪も歓迎いたします。

ご案内

落合栄一郎氏のプロフィール

―記―
■第一部 学習会
日時:10月26日(木)13:30~
場所:ちくりん舎
内容:
●ちくりん舎の紹介
●落合栄一郎氏講演
●質疑と意見交換
参加費:500円
■第二部 交流会
日時:10月26日(木)18:00~
場所:星宿(東京都日の出町)
内容:交流と食事
参加費:2000円(飲み物代別途)
※第一部、二部共に会場の都合により先着順25名とします。参加ご希望は メール lab.chikurin@gmail.com  またはFax 042-519-9378 でお知らせください。 (第一部、第二部それぞれの希望をお申込みください)

落合栄一郎氏プロフィール
1936年東京生まれ、東京大学工業化学科卒、同大博士課程修了工学博士。カナダ、アメリカ、、スウェーデン、ドイツなどの大学で化学の研究教育に携わり、2005年にジュニアータ大(アメリカ、ペンシルバニア)を退職。退職後は、カナダ、バンクーバーに戻り、バンクーバー9条の会、World Federalistsなどの平和/持続可能性問題の組織に関与。新しい研究分野である「生物無機化学」での著書数冊。福島原発事故後、放射能と被ばくの危険性について精力的に発信されています。

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台湾からのお客様(続き)

※先ほどの投稿の続き※

ファンさんから、ご自身が書かれたという本を見ています。もちろん全て中国語です。が、漢字なのでなんとなく雰囲気は分ります。グーグル翻訳も使うとかなり読めます!

タイトルがすごい!「台湾・能・革命」訳すと、台湾は革命ができる。

サブタイトル:緑能大国或核災難民的選択→グリーンエネルギーまたは核難民。そりゃそうだ。あの狭い台湾で福島級の事故が起これば「核難民」。実は日本も全くいっしょなのだが。

裏表紙:(訳だけ)→台湾がエネルギーの暗黒の危機ではなく黄金時代に入るのかどうかは、われわれの世代がエネルギー革命を進める意思があるかどうかにかかっている。

まったく、その通りだ。

この人の経歴を見たらこれまた凄い。

1960年台北生まれ、ジャーナリスとしていくつかの賞を受けている。著書もある。1990年には環境運動に入る、その後、緑色消費者基金会を設立。

その後、1997年なぜかアメリカの自動車会社で品質保証管理ISO9000のトレーニングを受けている。2004年にはアメリカ品質保証学会中国分公司主席代表に。

ちくりん舎のシステムを作るのに、実は私の現役時代の品質ISO9000の監査員の経験を生かしたのだが、どうもそれが分ったみたい。全て手作りで見てくれはあまり良くないけど、しっかり品質システムが働いていることを説明したら、「品質システムがちゃんと機能しているね」と言いながら先ほどのアメリカでの経験の話に。

あわわ・・偉そうに品質システムの話をしなくて良かった(・_・;)

これからもいろいろ連携関係を強めていきたい。

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ちくりん舎に台湾からのお客様

台湾から財団法人緑色消費者基金会の方儉(ジェイ・ファン)さん他2名の方が来られました。

台湾では福島県周辺の5県からの輸入を禁止しているがそれが近々福島県以外は解禁されるとのこと。市民レベルで放射能分析ができるように取り組んでいるようです。

ちくりん舎ができたいきさつや現在進行中のプロジェクトなどを説明しました。ゲルマニウム測定器を紹介したところ、なんと、台湾で市民団体が導入したのはちくりん舎で使用しているのと同じItech社(フランス)製のシステムでソフトもInterwinnerということで同じです。

持ち込まれた標準検体などを測定して実情を紹介しました。同じシステムだと細かいところまで話ができてスムーズです。

福島での人々の現状や汚染ゴミの焼却の問題、台湾での原発立地(細い道路1本で事故があったら逃げられないのは伊方や大飯などとまったくいっしょ)、周辺での汚染状況など情報交換をしました。話は尽きませんでしたが、今後の連携を約束して別れました。

左側がファンさん

ちくりん舎の位置と後ろに控えるエコセメント工場の説明

ファンさんが持ち込んだ標準試料を測ってみる

台湾の現状や日本の現状など話は尽きません

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三条市”木質バイオマス発電所”周辺の土壌測定結果

「未来の生活を考える会・三条」の皆さんとの連携で、三条市の木質バイオマス発電「グリーン発電三条」周辺の環境汚染調査を行っています。

本格稼働前の現状データを採るために、すでにリネン吸着法による大気中粉じんの放射能調査、土壌汚染調査を開始しました。

今回、土壌汚染の状況が分かりました。以下の表が今回の測定結果です。

グリーン発電三条周辺土壌調査
NDは不検出、かっこ内は検出限界。
面積当たり放射能は径80mm、深さ50mm鋼管リング採取で計算した。

全ての検体でCs-134は不検出、Cs-137は重量当たりでND(0.93)~8.8Bk/kg、面積当たりでND(149)~1069Bq/kgという結果です。土壌のCsは大変低いレベルで西日本なみです。

ちなみに、この地域で生産した有機米(コシヒカリ2016年度産)を測定させていただきました。その結果はCs-134、137ともに不検出(検出限界0.1Bq/kg)という素晴らしい値です。

このようにきれいな土地を木質バイオマス発電などからの放射能再拡散で汚染させてはなりません。監視活動があらためて重要だと再認識しました。

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木質バイオマス発電所周辺調査で新潟県三条市へ行きました

「未来の生活を考える会・三条」の皆さんから9月1日本稼働予定の木質バイオマス発電所の周辺での監視のためにリネン吸着法プロジェクトへの参加申し込みがありました。

「バイオマス発電」といわれると何かエコな感じに聞こえます、実態は木材を燃料にした火力発電所です。福島原発事故以降、広い範囲で森林がセシウムをはじめとする放射性物質で汚染されています。こうした木材を燃料として燃やすことで、周辺への放射能の再拡散の可能性があります。同会の皆さんもそれを懸念しています。

同会では、2015年秋ころから関口鉄夫氏(環境科学)による学習会や、市内向けチラシ配布など、地域で誘致反対の取り組みをしてきました。しかし建設を止めるには至らず、今後は監視活動に移行してゆくことを考えています。9月以降の本格稼働に備え、リネン吸着法で周辺地域の現状データを採っておきたいとの相談でした。

ちくりん舎ではこれまで、福島県飯館村蕨平、岩手県一関市などで焼却炉周辺の汚染調査を行ってきましたが、施設稼働前のデータを採った事例はなく、今回の三条市に皆さんの取り組みが、大変重要な取り組みであると考え、現地調査や交流を兼ねて急遽訪問することにしたものです。

 

現地で説明を受けるスタッフ 後景に見えるのは発電所の木質チップ倉庫

現地は信越本線保内駅近くの保内工業団地の一画です。周辺は米どころらしく広々とした田んぼが広がりますが、一方で南側1km程度のところには住宅地、その背後には里山が続いています。

案内をしていただいた同会の鶴巻俊樹氏によれば、今回のバイオマス発電の事業者のグリーンサーマル株式会社は福島県会津の河東発電所で運転実績のある会社だそうです。発電所はすでに試運転中で、ボイラーからの蒸気をそのまま大気放出しているために周辺住民から騒音でクレームが来ていたようです。そのせいか、敷地外で鶴巻氏から説明を受けていたのですが、グリーンサーマルの代表取締役が出てきて所内の会議室で少しお話をさせていただきました。

所内から見たバグフィルター設備 後景に田んぼと里山が見える

現地調査の後、三条市内へ移動して「未来の生活を考える会・三条」の皆さんと情報交換・交流会を行いました。ちくりん舎副理事長の青木からちくりん舎について説明、たまあじさいの会の中西が東京日の出町のエコセメント化施設の問題点や周辺住民への健康影響についての話などを行いました。

今回の現地見学で、リネン吸着法による調査地点の数や場所、合わせて現状の土壌汚染調査も行うことなどを話し合いました。

今回の調査はバイオマス発電プラント稼働前の現状調査となります。調査結果には2か月程度かかります。結果については後日報告します。

今後、定期的に測定、監視を連携して行ってゆくことを約束しました。

ーー おまけ --

三条市は米どころ、海にも近く魚がおいしい。地酒と刺身を堪能してから帰りました。

 

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浪江町山火事の件で福島県への要請と質問状提出

7月19日に福島県に対して浪江町山林火災による放射能拡散について要請文と質問状の提出を行いました。対応したのは福島県危機管理部危機管理課主幹松崎保夫氏、危機管理部放射線監視室副課長柏倉晋氏他3名です。

 

自己紹介の後、要請文と質問状を提出し、当方から要請文の読み上げを行いました。

また、今回の趣旨を県庁側にしっかり理解していただくため、別途準備した

趣旨説明にもとづいて、約15分ほどの説明を行いました。

 

意見交換でまず確認したかったのは過去に例のない長期にわたる山火事が帰還困難区域で発生したことの重大性の認識についてです。

 

「帰還困難区域という汚染されて線量の高いところでの火災という、単なる山火事ではない特別な深刻さの認識を持っているか」「そこの共通認識がないとそのあとの話ができない」という問いかけに対して、「我々災害対応の部門としては場所がどこであれ消す行為というのは全く変わりがない。そのために最善を尽くすようにやっている。」というような反応でした。

市民団体側からの丁寧な趣旨説明の後にも関わらず、ほとんど重大性を認識していないような反応でした。何回かのやり取りの後、県放射線監視室の担当者から「放射性物質の飛散の可能性」という言葉が出ましたが、県側全体として、この認識の低さは覆うべくもありません。

 

呼びかけ団体の一員である南相馬・避難勧奨地域の会の小澤洋一氏は「放射能拡散は住民が生活している範囲に及んだ。今回の発生時期はゴールデンウイーク中であり、田植えの時期で屋外活動が多い時期。適切な注意喚起があれば防護の効果は高い。4月から浪江町の住民帰還を促進する一方で、住民に放射線防護の情報を与えなかったのは異常な事態だ」 「県民の立場から行動してほしい」と県の無策を批判しました。

 

2週間後に県から質問状への回答が出る予定です。私たちはその結果を見て、今後も福島県と交渉を続ける予定です。

 

賛同団体は最終的に41団体となりました。ご協力ありがとうございます。本記事末尾に掲載します。

当日の様子については「民の声新聞」で詳しく紹介していただきました。

当日提出した要請書と質問状、趣旨説明資料をアップします。

福島県へ要請と質問

趣旨説明 ※重要是非ご覧ください。

趣旨説明(参考資料)

趣旨説明では今回の山火事による放射能拡散について、リネン吸着法での最新データを付けて広範囲に拡散したことを示しました。是非ご一読ください。

 

【呼びかけ団体】

NPO市民放射能監視センター(ちくりん舎)、風下の会 福島、国際環境NGO FoE Japan、南相馬・避難勧奨地域の会、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、放射能ゴミ焼却を考える福島連絡会

【賛同団体】41団体

会津放射能情報センター NPOフアーム庄野 NPOごみ問題5市連絡会 国際環境NGOグリーンピース 樹花舎 京都市民・放射能測定所 原発いらない金曜日!郡山グループ 原発いらない福島の女たち 原発災害情報センター 原発のない未来を地域から創る会 原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん) 原発を考える品川のおんなたち 子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山 子ども脱被ばく裁判を支える会西日本 子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会 さいなら原発尼崎住民の会 さよなら原発品川アクション 静岡放射能汚染測定室 島根原発増設反対運動 品川平和憲法を生かす会 人権平和高槻市民交流会 脱原発福島ネットワーク 脱被ばく実現ネット 脱原発の日実行委員会 所沢「平和都市宣言」実現する会 虹とみどりの会 春を呼ぶ会 ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト 福島原発からの放射能放出をやめてほしいと願う阪大病院看護師の会 ふぇみん婦人民主クラブ 放射線被ばくを学習する会 緑ふくしま 未来の福島こども基金 緑の党グリーンズジャパン 緑の党東海本部 未来の社会を考える仲間たち 有機の会 ママレボ出版局 たんぽぽ舎 さよなら玄海原発の会・久留米

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浪江町山火事による放射能拡散で福島県へ要請行動(資料)

7月19日に福島県に対して浪江町山林火災による放射能拡散について要請行動を行いました。
その様子については「民の声新聞」で詳しく紹介されています。

賛同団体は最終的に41団体となりました。ご協力ありがとうございます。

当日提出した要請書と質問状、趣旨説明資料をアップします。

福島県へ要請と質問

趣旨説明 注目!

趣旨説明(参考資料)

趣旨説明では今回の山火事による放射能拡散について、リネン吸着法での最新データを付けて広範囲に拡散したことを示しました。是非ご一読ください。

福島県危機管理部の皆さんにどれだけ理解していただけたか疑問の点もありますが、引き続き福島県への対応を求めていきたいと考えております。

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