ーちくりん舎シンポジウム

第5回ちくりん舎シンポジウム(2018年2月10日)
  第5回ちくりん舎シンポジウム(速報)  
  第5回ちくりん舎シンポジウム報告(講師資料&アンケート)

第4回ちくりん舎シンポジウム報告(2017年3月19日)
第4回ちくりん舎シンポジウム(報告)
第4回シンポジウム(動画)
第4回シンポジウム(アンケート)
 飯田橋の東京しごとセンターで、第4回ちくりん舎シンポジウムが開かれました。
 3人のパネラーのお話は、いずれも心に深く突き刺さる内容でした。原発事故から6年。あまりにも不条理な今の状況に、改めて強い怒りを感じると共に、声を上げ続けることが「ひと」として生きる、ある意味当たり前の行為であるということを確認した集会でした。 
 とても一言でまとめることはできない重厚な内容でしたが、あえて印象に残ったことを短く紹介します。
安田和也さん:都立第五福竜丸展示館主任学芸員
1
「水爆の時代と第五福竜丸~被害の広がりを考える」
 広島・長崎の原爆投下を皮切りにおこなわれた核実験は、ビキニで23回、エニウェトク環礁で44回と言う、すさまじい数。エニウェトク環礁の島には、除染で削った表土を捨てコンクリートで覆った「原爆クレーター」と呼ばれ巨大な構造物がある。
 第5福竜丸が被ばくした1954年は、日本が「核の平和利用」に乗り出そうとしていた時代。読売新聞が第五福竜丸の事件をスクープできた背後には、その問題が絡んでいる。
 読売新聞はその後、、核の平和利用を訴える一面記事に、なんと第五福竜丸で被ばくした被害者の写真を大きく載せ、危険な核を平和に利用することこそが大切だと訴えている。(この記事については交流会で伺った話です)
黒川祥子さん:ノンフィクション作家
2
「『心の除染』を強いる町に生きる、親たちの6年~ICRPの優等生・福島県伊達市で何がおこなわれたのか」
 伊達市には、全村避難になった飯館村と変わらない深刻な汚染があったにもかかわらず、避難指定がされなかった。特に小国小学校区の汚染は深刻で、子どもたちを登校させることに保護者から強い反発があったが、校庭の表土を取るだけに終わった。全校生徒数十名の小さな小学校で対応は可能であったはずなのに・・・。
 その後、政府が出してきたのが、特定避難勧奨地点という制度。同じ地域の中で、1軒1軒、避難の対象になる家、ならない家を振り分けるという、めちゃくちゃな制度で、地域の深刻な分断を生んだ。(資料の、指定された家とされていない家が示された住宅地図を見ると、とんでもない制度であることが一目瞭然!)
 以上は、お話のさわりの部分です。  
 黒川さんのお話を聞いて、この不条理な伊達市の実情をひとりでも多くの人に知って欲しいと、強く思いました。
 今年2月に出版された、黒川さんの著書「『心の除染』という虚構」(集英社)を、ぜひぜひお読みください!!
愛澤弘子さん:浪江町在住時に被災
3
「福島原発事故から6年 被災者としての私」
 震災直後から避難に至るまでの克明なお話は、原発事故が起きると、一体どうなるのか、自分の身に降りかかったときどうなるだろうと、自分に引きつけて考えさせられるお話でした。
 避難先で娘さんに起きた変化、その結果、福島に戻ることを決意されたお話には、涙がこぼれました。「避難する、しない」の選択には、ひとりひとりの苦渋の選択があるということ。その辛さは、想像しても想像し切れるものではないことを、教えられました。
 また、愛澤さんが、現在、いわき市で野菜を育て、放射能測定をし、自分の基準で安全を確かめながら、食べて生活をしているというお話は、たいへん示唆に富んだものでした。
 「安全な食べ物とは何なのか」ということは、放射能が人体に与える影響と共に答えのでない問題ですが、だからこそ、事実を客観的に捉え、もっとみんなで考えを深めていく必要があるのだと思います。

第3回ちくりん舎シンポジウム報告
2016.3.20
 3月20日(日)ちくりん舎主催の第3回ちくりん舎シンポジウム「原発事故被害者の今を知る ~避難先から、被災地から~」が武蔵野公会堂で行われました。今回も約100名の方々に参加頂き熱気あふれるシンポジウムとなりました。
  無題 
 福島原発事故から5年、「復興」の名の下に帰還を強要され「避難の権利」を奪われた原発事故被害者たちは、放射能安全神話の下に被ばくを強いられ、「風評被害」に分断され、想像し得なかった新たな闘いが 始まっています。
 今回のシンポジウムでは、福島から避難されている方と、今も福島で生活されている方、それぞれの立場からお話をうかがい、最後に映画「A2-B-C」の監督であるイアンのお話を伺いました。
 【スタッフ感想】
 原発事故の被害者である4人の方々のお話は、いずれも胸に迫るものがありました。避難をしても、留まっても、被害者であることは変わりなく、どれだけ辛い思いをしなければならなかったかことか。
 そして、4人の方々はそれぞれの立場で、この5年間ずっと、子ども達を守るために、自らの尊厳のために、理不尽な社会を許さないために、闘い続けていること。その姿に、心を打たれました。
 この被害者の生の声を、一番聞かなければならない人間たちが聞いていないこと(決して聞こうとしないこと)に、怒りがこみ上げてきました。
 イアンさんは、「僕の話の時間を、本当はもっと4人の方々の話を聞く時間に充てるべきなのですが」と言って話を始めました。この切り出しに、映画作品に対する監督の姿勢が伝わってくる気がしました。お話の中で紹介された「グレーゾーン」という作品をぜひ観てみたくなりました。

  ●避難先から   長谷川克己さん(郡山市から静岡県へ)、星ひかりさん(郡山市から東京都へ)
                無題1      無題2
      ●被災地から  小澤洋一さん(南相馬市)、菅野美成子さん(伊達市)
                     無題3       無題4  
  ●イアン・トーマス・アッシュさん(映画 「A2-B-C」 監督)
                無題5

    ●お話頂いた5人の方々と参加者との意見交換、質疑応答
      無題6

 お話の詳細は別途報告予定ですが、先ずはお話頂いた方々、そして多数お越し頂いた参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。

第2回ちくりん舎シンポジウム報告
2015.3.1 
 3月1日(日)、ちくりん舎主催の第2回ちくりん舎シンポジウム「広がる放射能と子どもたちへの健康影響~チェルノブイリの実態から考える~」がたましんRISURUホール(立川市市民会館)で行われました。あいにくの雨にもかかわらず約80名の方々が参加され熱気あふれるシンポジウムとなりました。

無題2無題

シンポジウムではアワプラネットTV代表の白石草(はじめ)さんから「チェルノブイリの実態、福島・日本の子どもたちの今後の健康」と題した講演が行われました。
その後「もう一つの内部被ばく~仮設焼却炉現場からの報告~」と題して放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会代表の和田央子(なかこ)さんから福島県内各地で進められている放射能汚染ゴミ焼却炉の問題についての活動報告がありました。
またNPO法人ちくりん舎からは副理事長の青木一政さんから「リネンプロジェクトから見えてきたもの」と題して、ちくりん舎やいくつかの団体が共同で進めている大気中浮遊塵の放射能測定についての報告がありました。 このシンポジウムには福島県南相馬市からつくば市に避難している平田安子さんはじめ4名の方々の参加がありました。平田さんからは福島原発事故の後、どのように生活が変わってしまったか、その大変な状況のお話がありました。
最後に全体の報告を受けて活発な質問や意見交換が行われました。

 以下、その概要をご紹介します。(当日のプレゼン資料の掲載を承諾頂いた講師の皆さんには感謝申し上げます)

【講演】「チェルノブイリの実態、福島・日本の子どもたちの今後の健康」
     (白石草さん:アワプラネットTV代表)
 白石さんは2013年と14年の2回にわたりチェルノブイリ事故後の状況を取材するためにウクライナを訪問しています。白石さんの報告は最初にアワプラネットTVが制作したビデオ「チェルノブイリ28年目の子どもたち」の短縮版の映像から始まりました。
 映像や白石さんの講演からは、チェルノブイリ後のウクライナでは今も子どもたちに健康影響が出ていることを生々しく伝えるものでした。また憲法やチェルノブイリ法にもとづいて、国家として子どもたちの健診や保養などをきちんと実施している様子が分かり、日本の現在の状況とのあまりの大きな落差に驚かされるものでした。
 (プレゼン資料)チェルノブイリの実態、福島・日本の子どもたちの今後の健康                                1112131415161718
(注:読み込みに多少時間がかかります)
(関連サイト)映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

【活動報告1】「もう一つの内部被ばく~仮設焼却炉現場からの報告~」                   (和田央子さん:放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会代表)
 和田さんは2012年秋に自宅から2キロの鮫川村に放射能汚染廃棄物焼却炉が秘密裏に建設されたことからその反対運動に立ち上がり、その後県内19カ所に24基もの同様な焼却炉建設計画があることを知り「連絡会」を立ち上げました。
 鮫川村の仮設焼却炉は運転開始後9日目に爆発事故を起こしたが、情報公開請求でも肝心の部分は黒塗りで事故の原因がまったく明らかにされていないこと、事故後の説明会に参加しようとしても村外の住民は門前払いだったことなどを説明されました。
 県内各地の焼却炉を調査し、仮設焼却炉の建設計画の裏には「何が何でも住民を帰還させる」という狙いがあり、除染ゴミ仮置き場があふれるために、仮設焼却炉でコンパクトにするという狙いがあるということを指摘されました。
 (プレゼン資料)もうひとつの内部被ばく ~仮設焼却炉現場からの報告~
 (関連サイト)   ゴミから社会が見えてくる

【活動報告2】「リネンプロジェクトから見えてきたもの」
           (青木一政:NPO法人ちくりん舎副理事長)
 ちくりん舎からは青木一政さんがリネン吸着法による大気中の浮遊塵の放射能測定について報告しました。福島原発のすぐそばを通る国道6号線や常磐高速道の開通などにより、高濃度に汚染した粉塵が幹線道路沿いに広がってゆくことや、仮設焼却炉から排出される放射能を含んだ煙などにより放射能の二次汚染が懸念されること。特に細かな粒子は肺の奥まで到達して身体に取り込まれやすいことなどの指摘がありました。 そうした中で、市民レベルでも比較的簡単に空気中のホコリの放射能を測定する方法として麻布(リネン)を屋外に設置してその吸着した放射能量を調べるリネン吸着法の有効性についての報告がありました。
(プレゼン資料)リネン吸着プロジェクトについて ~大気中の粉塵の放射能調査~

 第1回ちくりん舎シンポジウム報告
2013.9.22

 

convert this post to pdf.

コメントを残す

↓
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。