4月16日から23日までの1週間、ACROからミレーン研究所長とオリビエ氏が来日して、立ち上げ・校正とトレーニングを実施しました。
22日にディユワー瓶とゲルマを固定するアダプターの亀裂で液体窒素が予想外に減ってしまうというトラブルがありました。ちくりん舎メンバーがそれぞれの持ち味を活かして、見事な連携でリカバリしました。
計画通り下記の項目が終わりました。
・各サイズの容器で標準線源での校正。
・システム全体の構成、機能や取扱の注意点のトレーニング。
・福島から持ち帰ったコケや土を使っての測定実習。
・シャットダウンのテスト。アナライザ復元時のチェックと校正方法の実習。
・液体窒素切れのときの状況と復元(←これはトラブル対応で学んだことです)。
土日の福島でのサンプル採取を含めて大変充実した1週間でした。ミレーン研究所長、オリビエ氏も、ちくりん舎のメンバーの温かくかつ熱心な対応に大変感激したようです。
また福島での、セミナーへの参加や、サンプル採取ツアーで地元の人たちの話を直接聞くことも大変参考になったようでした。ミレーンさんはベラルーシにも何回か行ったことがあるそうです。ベラルーシでも医者や金持ちは移住してしまって、避難ができるかどうかは、経済的な問題が関係している、と言っていたのが印象的でした。
今後は、実サンプルを使って運用実習と運用の仕組みの完成があります。実務を担う人中心に、トライアル作業を進めながら完成させて行きたいと思います。
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