※拡散歓迎※
フクロウの会がシリーズで発行しているパンフレットの第5編が出来上がりました。フクロウの会で継続している子どもたちの尿検査やそれを通して見えてきた内部被ばくをめぐる問題についてまとめたものです。
今回のパンフレットはこでまでとやや異なり、福島県で多発している甲状腺がんの実態やチェルノブイリでの健康影響、ガラスバッジによる個人線量管理の不当性、大気中のホコリの放射能測定など、被ばくと健康影響にかかわる広いテーマを扱っています。
もちろん尿検査の結果得られた最新情報も含まれています。 是非ごご一読下さい。グループでの学習会などにも使っていただきたいと思います。
シリーズ - 子どもたちの尿検査から見えて来たもの Vol.5
深刻さを増す放射能被害
政府は被ばく者の健康管理体制の抜本的強化を
2015年3月1日発行
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)発行
A4版 全22ぺージ カンパ500円
※入手ご希望の方には1部500円+送料実費でお送りします。
パンフレット(第5編)希望と書いて、冊数、送付先(郵便番号、住所)、氏名を kaoki18014@gmail.com まで
メールして下さい。代金は振り込み用紙を同封しますので受け取り後振り込んで下さい。
私たちの活動の全体像を理解するうえでは第2編(2012年4月)、第3編(2013年1月)、第4編(2014年1月)を合わせてお読みいただくことを薦めます。ご希望の方はそれぞれ「続編」「第3編」「第4編」と書いて同様に申し込んで下さい。
※初編(2011年11月発行)は頒布終了で再版の予定はありません。ご容赦ください。
================ 目 次 ===============
はじめに
第1章 多発する甲状腺がん-甲状腺検査の結果をどうとらえるか
第2章 チェルノブイリの経験に学ぶ - 慢性的低線量被ばくの危険性
第3章 ガラスバッジによる被ばくの自己管理は妥当なのか
第4章 尿検査で内部被ばくが測れる - 慢性摂取の可能性
第5章 空気中のホコリからの吸込みも要注意 - リネン吸着法による調査
おわりに 放射能測定プロジェクトによる一つの成果
~伊達市議会政策討論会でガラスバッジによる住民の被ばく管理の不当性を論証~
********** 「はじめに」より抜粋 ***********
私たちフクロウの会は福島原発事故後、即座に放射能測定プロジェクトを立ち上げ、私たちの目の前で広がっている人々の放射線被ばく状況に警告を発し、人々の被ばくを最小化するための取り組みを全力で行って来ました。しかし目先の形だけの「復興」優先、政府・東電による被害者への補償を切り縮めようとする強引な政策に必ずしも十分な反撃ができてきたとは言えません。
しかしそうした状況の中で、今回、ささやかな一歩ですが突破口を開くことができました。2015年1月15日に開かれた伊達市議会議員政策討論会でフクロウの会/放射能測定プロジェクトとして全議員のまえで1時間ほどのレクチャーをする機会を持つことができました。この討論会は伊達市議会基本条例にもとづく伊達市の公式な会議です。しかもその会でメインテーマとなった「ガラスバッジによる被ばくの自己管理」について(株)千代田テクノル執行役員の佐藤典仁氏からガラスバッジは福島のような全方向から放射線が入射する場合は空間線量の0.6~0.7倍になることを認める説明がありました。私たちが昨年8月以来、指摘していたことについて認めたのです。
・・中略・・
伊達市の公式の討論会の場で放射能測定プロジェクト代表として1時間にわたる講演をする機会を得たこと、そしてその場で千代田テクノルから私たちの指摘を認める発言を得たことは、私たちの活動だけでは成し遂げられませんでした。伊達市の中で市や政府環境省のやり方に反対するお母さんグループが市議会議員に熱心に働きかけ、市の一部の心ある議員の方々がこれに応じて今回の討論会に至りました。私たち放射能測定プロジェクトと市民と議員の方々の連携プレーによる一つの成果です。
今回のパンフレットはこの討論会でレクチャーした内容とほぼ同じ構成になっています。深刻な状況のなかで被害自治体の議員の方々に真実を理解してもらい、政府や福島県の言うなりになっていては健康被害は防げないということを理解していただくために全力投球した報告です。私たちの活動を通じた現状認識の全てが含まれているものです。そしてこの報告はそのまま放射能測定プロジェクトの活動成果でもあります。
このささやかなパンフレットが人々の被ばく被害最小化のための運動に少しでも役立てば幸いです。
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