報告集「止めよう!放射能のばら撒き」第2弾発行しました

報告集「止めよう!放射能のばら撒き~ 除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える~
第2弾」を発行しました。1部500円(他に郵送料実費が必要です)でお送りします。
必要な方は必要部数・送付先・氏名を書いて下記へご連絡ください。
メール:lab.chikurin@gmail.com Fax:042-519-9378
こちらからも直接メールできます。

目次
はじめに
<第 1 部 放射能ごみ焼却と環境破壊を考える>
●森林除染とバイオマス発電焼却灰のゆくえ 和田央子さん
(放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会)

●地球規模での森林破壊につながる大規模バイオマス発電 満田夏花さん
(国際環境 NGO FoE Japan 事務局長

<第2部 各地からの報告>
●福島県飯舘村~放射能汚染の現状・飯舘村の場合を中心に~  伊藤延由さん
(飯舘村小宮沼平)
●長野県東御市~着工直前まで隠された羽毛山工業団地 木質バイオマス発電所計画~ 
川端眞由美さん(木質バイオマス発電チェック市民会議)
●宮城県大崎市~大崎・放射性廃棄物焼却をめぐる動き~  芳川良一さん
( 船形山のブナを守る会)
●福島県田村市~田村バイオマス反対と訴訟への取り組み~ 久住秀司さん
( 大越町の環境を守る会)
●ちくりん舎~リネン吸着法で可視化される焼却炉からのセシウム拡散~ 青木一政さん
(ちくりん舎)

<参加者からのアンケート>
  
A4版 カラー 35p

「はじめに」より

2020年2月15日に郡山市ミューカルがくと館において「止めよう放射能のばらまき~
除染ごみ焼却とバイオマス発電を考える~」が開かれました。
ちくりん舎と放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会の共催で開かれた本集会は、
昨年2月に開かれた同趣旨の集会の第二弾として位置付けられるものです。

各地から約60名が参加し充実した学習と交流が行われました。本報告集はその内容を
まとめたものです。

本年4月からの省令「改正」で除染土の再利用を目論んだ環境省の目論見はひとまず
見送りとなりました。各地の反対運動やパブコメで反対意見が集中するなかで、環境省
は除染特措法の改正を見送りにせざるを得なかったのです。

しかし環境省は放射能ごみ減容化の動きをあきらめたわけではありません。小泉環境
大臣は、福島原発事故の汚染土を用いた鉢植え大臣室などに置くなどパフォーマンスに
努めていいます。使われたのは中間貯蔵施設に搬入された汚染土で1キログラムあたり
5100ベクレルのもの。「(事故の)風化と風評被害を食い止める決意の表れ」「全国民
的な理解を醸成したい」と報じられています。小泉環境相は就任直後から、さまざまな
発言の無内容ぶりで馬脚を現しましたが、それを改めて証明するような幼稚なふるまい
です。

 汚染土の再利用や汚染水の海洋放出など環境省が進めているのはまさに放射能こみの
ばらまきです。汚染牧草、汚染稲わらなどの焼却、放射能汚染木を燃料とする木質バイ
オマス発電も同様です。焼却によって生じた高濃度のセシウムを含む焼却灰は一般ごみ
と区別なく処分され、一部は建設資材としての再利用が始まっています。

 新型コロナウイルスの蔓延で安倍政権により「緊急事態宣言」が発令されました。
新型コロナウイルス対策は私たちの健康・生命を守るという意味だけでなく、私たち人類
が自然界から新たに突き付けられた重大で深刻な問題です。しかしその裏でこの状況を
隠れ蓑にして、福島原発事故による被害者、避難者の切り捨て、放射能汚染の隠ぺい、
放射能ごみのばらまきが一斉に進められることに警戒を怠ってはなりません。

 この報告書が各地の放射能ごみばらまきや福島原発事故の被害者、避難者の切り捨てを
許さない粘り強い闘いの一助になることを期待しています。

2019年4月20日
「止めよう放射能のばら撒き~除染ごみ焼却・木質バイオマス発電を考える~」第2弾

発行
NPO 市民放射能監視センター(ちくりん舎)
放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会
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