ブックレット「木質バイオマス発電について考える」を発行しました

「木質バイオマス発電」について知っていますか?

間伐された木材や建設資材の廃材などを燃料チップに加工し燃焼してエネルギーを得る、「再生可能エネルギー」のひとつです。木質バイオマス発電は、間伐材や廃材を適切に処理し安全性や効率性をきちんと確認し、適切な規模で行われれば再生可能エネルギーとしての可能性を持っているかもしれません。

しかし、もし放射能などで汚染されたままの間伐材や有害物質が付着した廃材が燃やされたらどうなるでしょうか?また地球環境のためではなく、営利目的でいたずらに発電所が乱立しているとしたら?

調べていくうちに、木質バイオマス発電所は、「ふくしま森林再生事業」の名のもとに除染のできない奥山から木材を切り出し、放射能ごみであるそれらを「減容化」するための施設だということがわかってきました。各地で進められている放射能ごみバラマキ、放射能ごみ焼却、汚染牧草など農林業系廃棄物の焼却、そして木質バイオマス発電は全て同じような問題を抱えています。

このブックレットは2018年9月に福島県田村市で行われた学習会でちくりん舎の副理事長青木一政が講演した資料をもとに解説を加えたものです。上記の問題を多くの人に考えていただくために有効な情報が満載です。各地での学習会や宣伝、活動に是非活かしていただきたいと考えブックレットにしました。

ちくりん舎にご連絡いただければお送りいたします。是非お申込み下さい。

ブックレット「木質バイオマス発電を考える」2018年11月30日発行

発行     大越町バイオマス発電に反対する市民の会
協力     大越町の環境を守る会
連絡先  ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
           lab.chikurin@gmail.com 
           放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
           stopshokyakuf@yahoo.co.jp 

体裁  A4版 36ページ 全頁カラー

申し込み方法 メール lab.chikurin@gmail.com  または Fax 042-519-9378
「木質バイオマス発電を考える」希望と明記の上、送り先住所、氏名、必要部数を書いてご連絡下さい。
振込用紙を同封しますので それに従ってお振込みをお願いします。

1部500円、送料実費

==== 目次 ====

はじめに
大越町に建設予定の木質バイオマス発電とはどんなものか
放射能ごみの「ばらまき」ともいえる事態が起こっている
燃やすとどうなる汚染木材・放射能ごみ
甘く見てはいけない低線量被ばくの危険性
「汚染木を燃やしても放射能は外に漏れない」は本当か?
HEPA(高性能)フィルター設置は本当か?
微粒子は必ず漏れる 吸い込めば内部被ばく
煙突からの排煙は一様には希釈されない
バイオマス利用の2つの潮流
議論は尽くされたのか―地下水、交通渋滞、雇用など
あとがき

==== あとがきから ====

 オリンピックを控え政府、環境省は福島原発事故の証拠隠滅ともいえる放射能ごみの「ばらまき」を進めています。除染土をそのまま「資源」として「再利用」、放射能ごみ焼却による減容化、焼却灰の「再利用」や一般ごみと同レベルでの処分などが進められています。

  福島県を中心に東日本の広い範囲で森林は汚染されまた建設廃材も放射能汚染しています。再生エネルギー推進のもとで進められる木質バイオマス発電もこうした汚染木材を燃料とすれば、放射能ごみ焼却となんら変わりません。

 木質バイオマス発電も放射能ごみ焼却も、排ガスから微粒子状のセシウムなどを含んだ微小粒子が周辺に拡散します。このため、各地で放射能ごみ焼却、木質バイオマス発電に反対する運動が起きています。

  このブックレットは福島県田村市の「大越町の環境を守る会」が主催した学習講演会、「木質バイオマス発電について考える」での講演資料をもとに、簡単な解説を加えたものです。田村市のより多くの方々をはじめ、各地の皆さんに、放射能ごみ焼却と木質バイオマス発電の危険性を理解していただくために発行しました。

 より多くの皆さんが放射能ごみ「ばらまき」の実態を理解し、それにストップを掛けるための行動を起こす一助として、このブックレットを役立てていただきたいと思います。

発行:大越町バイオマス発電に反対する市民の会
NPO法人市民放射能監視センター(ちくりん舎) 青木一政
放射能ごみ焼却を考える福島連絡会 和田央子
塙町木質バイオマス発電問題連絡会 金澤光倫
風下の会 深田和秀

 

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