9月19-25日の台湾訪問、NNAF参加で学んだことや感じたことをメモ的に書いていきます。思いついたまま書きますので日程順ではありません。
【脱原発を法律に書き込んでもそれで終わらない】
台湾の民進党政権は2025年までに脱原発を決め、法律に書き込んでいます。第1原発は既に停止中です。第2原発は稼働中です。第3原発は??、第4原発は建設完了しましたが長い間動かしていません。
ところが、昨年原発推進派が脱原発の条文を廃止する国民投票を提起して賛成が反対を上回ってしまいました。どうも質問項目をたくさん並べてその中に紛らわしいかたちで条文廃止の項目を入れたようです。(この辺りの詳しい状況はなかなか短時間では分かりません)。
つまり、法律で脱原発を書き込んでも、単純にそれで喜んでいられる状況では無い、ということです。
まさに脱原発と原発推進がしのぎを削って闘争中というのが正しい認識のようです。
【原発を止めても核廃棄物との闘いは続く】
もう一つ感じたのは、既に停止(閉鎖)中の第一原発を見学したときのことです。停止したにも関わらず温排水を流す排水路には大量な水が相変わらずながされています。あたりまえといえば当たり前ですが、原発を停止しても使用済み核燃料は冷やし続けなければいけないし、それが何かのトラブルを起こせば、再び重大事故に繋がる可能性を持ち続けているのです。
地元で40年以上も反対運動を続けている郭さんの説明を受けましたが、脱原発が法律に決められ原発が停止しても、まだ監視と運動は続けないといけないということです。
長い長い闘争は続きます。ある意味、核廃棄物を作ってしまった以上、この運動をほとんど永久に続けなければいけないという重い現実を知りました。
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