フクロウ・FoEチャンネルで南相馬20ミリ裁判の不当判決についてお話しました

フクロウ・FoEチャンネルで南相馬20ミリ裁判での不当判決と、南相馬の汚染の現実についてお話しました。

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

南相馬・避難基準20ミリシーベルト撤回裁判ー判決後の記者会見

OurPlanet ―TV記事からの転載です。

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

<不当判決>南相馬20ミリ基準による避難地点解除の違法性を問う裁判

みなさまへ

昨日、東京地裁(鎌野真敬裁判長)は、南相馬の特定避難勧奨地点の指定解除に
ついて「年間の被ばく線量が20ミリシーベルトの基準を下回ることが確実だとい
う情報を提供するもので、帰還を強制したとはいえない」として、取り消す対象
にはならないと判断し、住民側の訴えを退けました。怒りを禁じえません。

国側が、解除に処分性はないとの主張をしてくるであろうことは最初から想定さ
れていたと思いますが、はじめて「単なる情報提供にすぎない」と言ったときに
は耳を疑いました。情報提供だからICRP勧告もそれにもとづく原子力安全委員会
の助言も何も関係ないというのです。

裁判でこのことが議論になっていたとき、いくら何でもそれはないでしょうとい
う感じで、弁護団だけでなく裁判所も国側を問いただしていたと思います。その
ときの裁判長は交代してしまいました。

一番問題だと感じたのは、避難地点の解除により、一定の期間後に賠償が打ち切
られ、自主避難扱いになったことによりのちに応急仮設住宅の提供が打ち切られ、
兵糧攻めと住宅を取り上げられる形で帰還が事実上強要された実態をまったく無
視したことです。判決には、解除したあと直ちに打ち切られたわけではないので
関係ないとしか書いていません。

国連人権委員会のアナンドグローバーさんは「1ミリシーベルト以上の地域への
帰還を強要してはならない」と勧告していました。判決はこれも頭ごなしに否定
するものだと思います。

裁判で原告側は、ICRP勧告の線量限度である1ミリシーベルト以下で健康で文化
的に暮らす権利を主張しました。裁判の過程で、フクイチ・モニタリングプロジ
ェクトのみなさんが地域の放射線測定を勢力的に行いました。いまだに多くの世
帯で1ミリシーベルトを超え、5ミリシーベルトを超える世帯もありました。

さらに深刻なのが土壌汚染の実態でした。フクイチ・モニタリングプロジェクト
により、土壌に含まれた放射能が下がらず、高い水準にあることが明らかになり
ました。

ちくりん舎(市民放射能監視センター)による尿検査から、内部被ばくの実態が
明らかになりました。これらは証拠として提出されていました。今回の判決には
間に合いませんでしたが、ハウスダストの汚染実態も明らかになっています。

土壌汚染がハウスダストを介して内部被ばくをもたらし、健康に影響する可能性
があるのではないでしょうか。こうしたことは国側の政策には全く反映されてい
ません。

判決は、ICRP勧告が単なる勧告にすぎず強制力がない、ICRP勧告も20ミリシーベ
ルト以下で住むことを許容しているなどとし解除に違法性はないとしています。

しかしICRP勧告には、1~20ミリの下方で参考レベルを設定しながら1ミリ以下
に下げろと書いてあるだけです。それも平常時ではなく事故時の話です。

ICRPは被ばく防護措置を決めるに際して住民の関与を要求していますが、避難地
点解除に際しては、一方的な説明会が行われただけでした。原告は説明会当日の
朝のニュースで「解除決定」と聞き驚きました。南相馬市の職員は、国との会合
の場で「協議ではなく説明の場」と聞き、議事録にビックリマークを三つ!!!
書き込みました。判決はこれもことごとく無視しました。

判決は総じて、帰還の事実上の強制や住民無視で一方的な解除や深刻な放射能汚
染の実態から目を背けたものであると思います。

OurPlanetTV
https://youtu.be/YlVGM6MHSgE
判決および判決要旨です。
http://minamisouma.blogspot.com/p/blog-page_89.html

阪上 武(訴訟支援の会)

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

いよいよ明日! 南相馬・避難20ミリ撤回訴訟の判決 7月12日、15:00~

みなさま(重複の際は失礼します。拡散歓迎です)

いよいよ明日です!
先のメールにて「傍聴券交付はせず先着順」と書きましたが、東京地裁の傍聴券
交付情報では整理券交付締切が2:40になってます。抽選になる可能性があります
ので、傍聴ご希望の方は東京地裁にて2:40までに整理券をお受け取りください。
お詫びして修正いたします。

——————————————————
【いよいよ7月12日判決! 南相馬避難20ミリシーベルト撤回訴訟】

2014年12月、政府は、南相馬市の特定避難勧奨地点について、年間積算被ばく線
量が20ミリシーベルトを下回ることが確実になったとしてすべて解除し、その後
順次支援策や賠償を打ち切りました。
これに対して、地点に指定されていた世帯や近隣の世帯合計808名が、解除の取
消しなどを求めて、2015年4月および6月に、国(原子力災害対策現地本部長)を
相手取って提訴しました。
来る7月12日、この訴訟の判決がだされます。
立ち上がった南相馬の人々を応援してください。
ぜひご参加ください。

〇事前集会 13:10-14:10
 場所:日比谷コンベンションホール(東京地裁から徒歩10分ほどです)
 内容:訴訟の経緯とポイント、南相馬の放射能汚染の実態 など
 先着:100名
※FoE JapanのYouTubeにて配信予定です。
https://www.youtube.com/user/FoEJapan

〇判決 15:00 場所:東京地裁 103号法廷
 東京地裁の傍聴券交付情報では整理券交付締切が2:40になってます。抽選にな
る可能性がありますので、傍聴ご希望の方は東京地裁にて2:40までに整理券をお
受け取りください。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=10897&list_id=15,18,19,20,21,22,23,24,25

〇報告集会 16:00頃~17:30
 場所:日比谷コンベンションホール

※裁判では、年間20ミリシーベルトという基準による特定避難勧奨地点の解除の
是非が争われました。
原告は、年間20ミリシーベルト基準での特定避難勧奨地点の解除は、次の3点から違法であると主張し、その取消し等を求めています。
1)公衆の被ばく限度が年間1ミリシーベルトを超えないことを確保するべき国の義務に反する。
2)政府が放射線防護の基準として採用している国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に反する。
3)政府が事前に定めた解除の手続(新たな防護措置の実施計画の策定、住民等の意思決定への関与体制の確保)を経ることがないまま解除を強行した。

—-
満田夏花(みつた・かんな)
携帯:090-6142-1807
国際環境NGO FoE Japan
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
TEL: 03-6909-5983  / FAX: 03-6909-5986

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

オルタナティブな日本をめざして(第60回)で福島等の汚染実態についてお話しました

6月7日、「新ちょぼゼミーオルタナティブな日本をめざして(第60回)」で福島原発事故10年の状況についてお話させていただきました。

その内容については「いちろうちゃんのブログ」でご覧になることができます。

ちくりん舎の青木の報告について転載させていただきました。画像をクリックすると動画が見られます。

 

当日のレジュメ、ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクトの中村さんのお話は「いちろうちゃんのブログ」からダウンロード、視聴ができます。こちらからどうぞ。

 

 

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

南相馬「住民証言集」が出版されました

ままれぼ出版局から「南相馬・避難勧奨地域の会 住民証言集」が出版されました。

事故後ずっと福島原発事故と地域の放射能汚染、被害者住民の声を取材されてきた和田秀子さんが2018~2021年にかけて南相馬市原町区の特定避難勧奨地点の住民を訪ねて聞き取りをした渾身のレポートです。

後半には南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回裁判を支援してきた私たち、ちくりん舎の調査結果やふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクトの調査結果も含まれています。

ちくりん舎の調査結果は、2017~2020年までの南相馬在住の住民の尿検査による内部被ばく調査結果やその分析、2020~2021年にかけて南相馬を含む各地のハウスダスト(掃除機のゴミ)の放射能濃度調査結果が含まれています。

手前味噌ですが、福島原発事故10年後の今も続く汚染の実態と住民の切り捨てを告発する内容になっています。

是非とも購入してお読みいただければと思います。

申し込みは「ままれぼ出版局」へ直接どうぞ。
cotact@momsrevo.com
またはママレボブックレットのページから

定価1,800円
※ちくりん舎は本書籍の販売には直接かかわっていません。ちくりん舎で購入受付はできませんのでご注意下さい。

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

IISORA学習会で飯舘村木質バイオマス発電の問題点について発表しました

5月20日、IISORA(飯館村放射能エコロジー研究会)の学習会にて飯舘村の木質バイオマス発電の問題について発表しました。

主催者の了解を得てオンライン学習会の録画をアップします。またプレゼン資料をもアップしますので参考にしてください。

●IISORA第2回zoom勉強会
 日時  5月20日(木)午後6時~8時
 内容  飯舘村のバイオマス発電所事業計画の課題を考える
 講師  青木一政さん(ちくりん舎)
     和田央子さん(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会)
 司会進行  糸長浩司(日本大学)

●録画:下記をクリックすると録画が見られます。
 録画その1:和田さん「木質バイオマス発電を問う」
 録画その2:青木「バグフィルタをすり抜けて拡散する放射性微小粉塵」
 録画その3:ディスカッション

 

●和田央子さんのプレゼン「木質バイオマス発電を問う」資料はこちら

●青木のプレゼン「バグフィルタをすり抜けて拡散する放射性微小粉塵」はこちら
※当日の録画中のプレゼン資料の51pに誤りがありましたので差し替えています。

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

ちくりん舎ニュース福島原発事故10年特別号を発行しました

ちくりん舎ニュース福島原発事故10年特別号を発行しました。

福島原発事故10年の現実 
続く汚染と内部被ばく 放射能ばらまきを止めるために

A4版 カラー 44ページ 
1部500円(他に郵送料実費が必要です)でお送りします。必要な方は必要部数・送付先・氏名を書いて下記へご連絡ください。

お問い合わせページはこちら
メール:lab.chikurin@gmail.com
TEL&FAX: 042-519-9378   

====はじめにより抜粋====

福島原発事故から10年、新型コロナ第四波が到来するなかで、政府は福島を起点に聖火リレーをスタートさせました。政府は「復興五輪」と称して原発事故の痕跡を隠ぺいし無かったことにしたいと必死です。原発事故被害者にとって、「オリンピックどこでねえ」というのが本音でしょう。
・・・
福島原発事故10年を迎えるにあたり私たちは、測定データで事故10年後の福島の実態を明らかにしようと試みました。ハウスダスト(家庭の掃除機ごみ)調査と尿検査による内部被ばく調査の二本柱です。この調査は南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟原告の皆さんとの協同作業となりました。合わせて復興予算と放射能ばらまきの象徴ともいえる中間貯蔵施設見学ツアーを行いました。
本冊子は原発事故10年の福島の実態とちくりん舎の活動をより多くの人に理解していただくため、ちくりん舎ニュース特別号としてまとめたものです。福島の今を再確認し放射能ばらまきにストップをかけ脱原発の動きを加速化させる一助となれば幸いです。

====目次====

はじめに

第1部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
10年経っても続く深刻な汚染
ハウスダスト(家庭の掃除機ごみ)放射能調査から
資料 1 ハウスダスト調査一覧表 ・・・・・・・・ 4
資料 2 ハウスダスト汚染マップ ・・・・・・・・ 10
資料 3 ハウスダスト 中の セシウムの 水溶性 試験 ・ 14

第2部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
原発事故10 年後の今も続く内部被ばく

第3部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
住民置き去りの「復興」福島の今を知る中間貯蔵施設見学ツアー
ツアー参加者の感想

===============

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

【会員の皆さまへ】第8回通常総会のお知らせ

会員の皆さまへ このお知らせは郵送およびメールでもお送りしています。

特定非営利活動法人 市民放射能監視センター
第8回通常総会開催(書面およびオンライン審議)通知
2021年5月4日
          
理事長 浜田 和則                   

市民放射能監視センター(愛称:ちくりん舎)は、測定開始から8年を過ぎ、会員のみなさまのご支援のお蔭で測定器も2台体制のもと、各地の放射能監視活動を展開しています。

さて、今回の第8回通常総会は、コロナ感染拡大防止のため、書面あるいは、FAX、電子メールによる意見表明・採決をいただく方式および参加可能な方はオンライン総会(ZOOM使用)の併用方式にしました。

●日時:5月22日(土)13時30分~14時30分(ZOOMを使用したオンライン形式)

議案書を団体、個人、正会員の方に郵送と電子メールでお送りしますので、委任あるいは賛否のご意見を返信いただくようお願いします。またオンライン総会に参加希望の方はその旨と連絡先メールアドレスを返信いただくようお願いします。

尚、総会成立には正会員の1/2以上の委任、あるいは賛否の回答が必要なため、
 5月14日(金)までに必ず返信をお願い致します。

 

[返信の方法について]
第8回通常総会(書面総会)へのオンライン参加、委任または個々の議案の賛否ご回答を下記用紙にてお願いいたします。ご連絡は下記あてに郵送、FAX またはEmailのいずれかで送付願います。
送付先:〒190-0181 東京都西多摩郡日の出町大久野7444
           ちくりん舎(特定非営利活動法人 市民放射能監視センター)
FAXの場合:042-519-9378 
E-mail の場合::lab.chikurin@gmail.com
(5月14 日(火)必着でお願いします)

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

田村バイオマス訴訟第8回法廷が開かれました

4月13日福島地裁において田村バイオマス訴訟第8回法廷が開かれました。当日朝に菅政権はフクイチの汚染水海洋放出を決定しました。福島県庁前で抗議のアピール行動が行われるということで急きょ福島地裁へ行く前に県庁に向かいました。県庁前には田村バイオマス訴訟原告団の皆さんや支援する会の面々も集まっていました。

写真をクリックすると動画が見られます。

 

放射能ばらまき問題についてアピールをさせていただきました。その後福島地裁へ向かいました。

今回の法廷でのトピックスは裁判長が交替になったことです。新裁判長は小川理佳氏です。

裁判後の報告集会で今回までにいたる裁判の経緯や論点について青木が報告しました。

当日の報告資料はこちらからダウンロードできます。

田村バイオマス訴訟第8回法廷報告集会資料

被告側の釈明、反論が前々回、前回と2回に渡って行われたのですが、論点のスリカエ、これまでの主張の繰り返し、都合の悪い部分については無視と、6か月以上かかっているのに被告側はまともな反論はできていません。

今回の原告からの準備書面はこれらの論点スリカエを正し、またこちらの主張に反論できず無視している部分について求釈明を行い追及しています。

4月11日の田村市長選では、被告の本田仁一前市長が落選し、新人で前田村市議の白石高司氏が当選したことが報告され、新市長への地元の期待は大きい反面、予断は許されないなど今後の対応に注目すること。こちらから積極的に裁判の中身などを説明に行くべきだどうなるかなど真剣な議論が行われました。

今後、現地検証や証人尋問申請などを予定しており、それらの進め方についても議論されました。

引き続きご注目をお願いします。

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

中間貯蔵施設見学ツアー報告(その3)

中間貯蔵施設見学ツアー報告(最終回)です。

〇東日本大震災・原子力災害伝承館

ツアー2日目の午後は福島県が2020年9月20日に双葉町にオープンした東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問しました。伝承館の基本理念には以下のようなことが記載されています。

01原子力災害と復興の記録や教訓の「未来への継承・世界との共有」
02福島にしかない原子力災害の経験や教訓を生かす「防災・減災」
03福島に心を寄せる人々や団体と連携し、地域コミュニティや文化・伝統の再生、復興を担う人材の育成等による「復興の加速化への寄与」

館長は長崎大学の高村昇教授、あの「ニコニコしていれば放射能はやってこない」と講演した山下俊一教授の弟子にあたる方です。

高村昇教授は福島県健康管理検討会の委員もしています。検討委員会では福島県の子どもの甲状腺がん多発についてチェルノブイリでは5歳以下(事故当時)の幼児から甲状腺がんが多く発見されたが、福島では5歳以下(事故当時)の幼児からの発生は見られない、としてグラフまで示して、福島県の甲状腺がんは放射線影響とは考えられないとの説明をしました。ところが、チェルノブイリのデータは事故発生から10年後のデータ、福島のデータは事故発生から5年後のデータでした。つまり、チェルノブイリで5歳以下の幼児の甲状腺がんが発生したのは事故後10年程度経ってからの現象です。比較するらなら同じ土俵で比較しなければなりません。福島原発事故から10年、福島県でも事故当時5歳や4歳の子どもからの甲状腺がんが発見され始めています。高村昇教授はこのことをどう釈明をされるのでしょうか。

館長の高村昇長崎大教授(写真は伝承館のHPより)

このような立場の方が「原子力災害の経験や教訓を生かす」とうたう伝承館の館長にふさわしい方なのでしょうか。じっくり伝承館の内容を見ていかなければなりません。

〇入館最初に見るビデオ

入館者は最初に円形のホールで10分程度のビデオ映像を見ます。西田敏行とおぼしき声のアニメキャラクターが説明します。福島原発は日本の高度成長期、莫大な電力の増加が必要な首都圏に電気を送り続け経済発展を支えてきた、と強調されます。そして2011年3月11日の地震と津波で原発事故が起こりました、と紹介されます。まるで福島原発事故は天災であったかのような印象です。冒頭で紹介した理念で「経験や教訓の伝承」が強調されますが、教訓を引き出すためには反省がなければなりません。「反省」という文字やその内容を表す展示は、私の見た印象では無かったように思います。

〇開館後の批判に応えた「原子力明るい未来のエネルギー」の看板実物展示

会館直後から伝承館の展示に対してさまざまな批判が寄せられました。その象徴的なものが双葉町に掲げられていた「原子力明るい未来のエネルギー」看板です。館内では写真展示はありますが、「実物を展示すべきだ」との声が多く寄せられました。それに応える形で伝承館では実物展示も行ったとの報道がありました。今回、それがどのように展示されているか、大きな関心がありました。

確かに実物は展示されていました。建物正面から右側の建物にそって一番奥のところに。正面からは実物は全く見えません。実物がどこにあるか探して数分歩いて行かないと見えないところです。2回の展示スペースからドアを開けて階段を下りればアプローチできますが、ドアは施錠されており、案内も無く、普通に展示順路を辿っているかぎり絶対に行きつけない場所です。「原子力明るい未来のエネルギー」という標語看板は、「果たして本当に原子力は明るい未来のエネルギー」だったのか、反省抜きには見ることはできませんし、だからこそ展示の要望も多かったのでしょう。伝承館の姿勢を象徴するような「発見」でした。

〇見学ノートに見る若い人、お年寄りの意見

一通り見学が終わったあと、出口付近に何冊もの自由に記入できる見学ノートがおいてありました。パラパラと眺めてみました。小学生、中学生の感想は「東日本大震災が大変なことだったのがよく分かった」「みんなが協力して支えあうことが大事だと思った」「みんなの力で復興できてよかった」などの書き込みが目立ちます。70歳の男性の書き込みで「東電のことが何も出てこないのは許せない、東電が憎い!」というのや、50代の方の「原発反対!」というのがありました。

この2つの傾向の書き込みが、現在の伝承館の実態をよく表しているように思います。福島県は東日本大震災に続く原発事故の被害者です。伝承館が実際の経験をほとんど持たない子どもたちへの洗脳展示にならないよう、しっかりとした反省、責任追及をも含めた展示内容になるようすべきだと考えます。

〇水素エネルギー製造プラントを見てから帰路へ

伝承館見学のあと、浪江町にある水素エネルギー製造プラント(福島水素エネルギー研究フィールド(Fukushima Hydrogen Energy Research Field (FH2R))の外観を見てから帰路につきました。太陽光パネルで生産した電力で水を電気分解して水素を製造するプラントです。水素は燃焼しても水になるのでクリーンなエネルギーだと宣伝されます。しかし、水素を作るためには水を電気分解したりメタンガスを原料に水素とCo2に分解して作ります。どちらも電力は必要ですし製造の過程でCo2を発生することになるのです。燃やすところだけを捉えて「クリーン」だとするのは誤りです。

再生エネルギー推進は重要ですが、現在の大量生産、大量消費、大量廃棄社会と膨大なエネルギー消費をそのままにした進めかたは新たな問題を引き起こします。

「原子力明るい未来のエネルギー」が安直に「水素明るい未来のエネルギー」にすり替えられてしまう危機感を感じながら帰路につきました。

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

中間貯蔵施設見学ツアー報告(その2)

前回に引き続き中間貯蔵施設見学ツアーの報告です。

〇中間貯蔵施設工事情報センター

ツアー2日目の朝、中間貯蔵施設工事情報センターに集合して中間貯蔵施設の概略説明を受けました。センターはフクイチ脇を通る国道6号線の帰還困難区域内にあります。国道6号線の帰還困難区域内は一時停止禁止、途中下車禁止ですが、このセンター駐車場は下車可能です。駐車場で放射線量は0.3μSv/h程度、センター建物内でも0.27μSv/hありました。

〇広大な中間貯蔵施設

中間貯蔵施設は大熊、双葉両町にまたがりフクイチを取り囲むような形に位置しています。広さは1600haですので一辺4㎞の正方形程度の大きさです。

〇バスで施設内見学

施設内はバスで移動して車窓から見学します(途中下車なし)。主要施設を回るだけで約1時間半かかりました。その広大さが実感できます。

〇除染土(汚染土)一時置き場

施設内各地に運び込んだ除染土のフレコンバックが一時保管されています。こうした一時置き場周辺や土地売却に応じていないお宅の場所では線量が高く、バス車内でも1.42~1.8μSv/h程度ありました。屋外ではおそらくこの2倍程度になると思われます。

〇フレコンバッグ内除染土は解袋され大きな篩にかけられ分別されます。分別により8000Bq/kg以下と以上の濃度に分けられ土壌貯蔵施設に巨大な長いコンベアラインで移送されます。

〇異彩を放つ焼却炉と高温溶融炉

土木工事的なイメージの強い敷地内で異彩を放つ建物が、可燃物を燃やす仮設焼却炉と仮設灰処理施設です。仮設灰処理施設とはセシウムを高濃度に含む灰や土を高温で処理してセシウムを気化させて飛ばしセシウムと溶融物(スラグ)とに分ける施設です。この処理によりギガ(数十億)ベクレル/kgの超高濃度の放射性廃棄物が生まれます。究極の減容化施設ですが、原子力規制庁の規制は受けないそうです。バグフィルタでは超高濃度のセシウムを含む微粒子は捕捉できず周辺にまき散らされる可能性があります。

これらの設備は大熊町側、双葉町側にそれぞれ点在しています。

〇30年後に持ち出す先はあるのか?ここにそのまま残されるのか?

ツアーを終えて施設の担当者に質問してみました。対象2200世帯のうち契約ができたのが1800世帯。契約した世帯のうち約90%は売却契約、約10%は賃貸契約です。賃貸契約の方は30年後にこの土地の返却を前提として賃貸契約しているわけです。もちろん契約そのものに応じていない人もいます。

法律では30年後に汚染土は全て福島県外へ運び出すことになっていますが、果たしてそれを受け入れる場所はあるのでしょうか。売買契約をした住民の方は「結局、この場所が最終処分地になるのだろうな」と感想を述べる人もいるそうです。

ちなみに、この広大な場所内には縄文時代の遺跡や古い神社、墓地なども点在しています。それらを見た時に沖縄・普天間基地内の墓地の存在を思い出しました。30年で問題は解決しないでしょう。残念なことですが、原発事故と放射能汚染、そして除染の後始末はやはり長い年月にわたり負の遺産として残らざるをえないのでしょう。そして工事が続く限り、フクイチと同様に周辺への再汚染、汚染の拡散は続きます。

その3に続く

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

中間貯蔵施設見学ツアー報告(その1)

3月26日・27日の2日間、中間貯蔵施設・ふくしまの放射能バラマキの実態を見学するツアーに行ってきました。ツアーの行程は以下のようなものでした。
3月26日昼:田村バイオマス現地視察と「大越町の環境を守る会」の皆さんとの交流。
3月26日午後:国道288号線で大熊町方面へ。途中周辺の山林の皆伐実態を見る。
       所有者のご了解のもと帰還困難区域内のお宅でハウスダスト採取。
3月26日夕刻:夜の森周辺で桜見物をしながら楢葉町で宿泊。
3月27日午前:中間貯蔵施設工事情報センター主催の見学ツアーで中間貯蔵施設内の実態見学。
3月27日午後:双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館見学。浪江町にある福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)見学(外観のみ)

以下はその報告です。複数回に分けて紹介させていただきます。

〇田村バイオマス(試運転中)
試運転中の田村バイオマスにはチップが大量に運び込まれていました。放射能検査はきちんと行われているのでしょうか。トラックの荷台からサンプリングしたチップを100Bq/kg以下かどうかのチェックを1-2分で行うとの説明です。100Bq/kg以下かどうかを1-2分で行うという説明には大きな疑問が残ります

田村バイオマスチップ置き場

中央煙突の下部が疑惑のHEPAフィルタ

 

〇付近の公民館で「大越町の環境を守る会」の皆さんと昼食を取りながら懇談
田村バイオマス見学の後、近くの場所で昼食をとりながら情報交換を行いました。守る会の皆さんは田村市長が「安全を強化する」ためと説明したHEPAフィルタ設置が虚偽であるとして、市の交付金の返還請求を要求して裁判中です。

〇288号線わきの皆伐あと
大越町から大熊町方向へ移動。途中に巨大な皆伐あと地がありました。皆伐された木材はチップ化されて木質バイオマス燃料にされたものと思われます。当然これらの木材チップにはセシウムが含まれています。木質バイオマス発電の問題点については、3月6日オンラインシンポジウムでのちくりん舎の青木の説明をご覧ください。2021_0306放射能汚染木を燃やす木質バイオマス発電の問題点(ウエブアップ用)

皆伐のあとの報告はこちらからもご覧になれます。皆伐場所は田村市東部産業団地の予定地のようです。こんな山の中を開発して見込はあるのでしょうか。

288号線わきの巨大な皆伐あと(1)

288号線わきの巨大な皆伐あと(2)

288号線わきの巨大な皆伐あと(3)

〇帰還困難区域内のお宅でハウスダストさんプリング
お宅の所有者のご了解を得て、ハウスダストを採取しました。また屋内の粉じん調査用にリネンも設置させていただきました。各地のハウスダスト測定結果についてはこちらをご覧ください

ハウスダストサンプリング

屋内にリネンを設置

 

その2に続く

 

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

ニュースレター第12号が発行されました―田村バイオマス訴訟支援の会

ニュースレター第12号―田村バイオマス訴訟支援の会

ニュースレター第12号DLはこちらから

虚偽と疑惑まみれの田村バイオマス発電所発電所竣工式
なぜか自慢の HEPA( ヘパ フィルタ設置についてはダンマリ
昨年11 月、田村バイオマス発電所の竣工式が行われました。この様子は福島民報など各紙
で報道されています。不思議なことに、この竣工式の場で田村市長も田村バイオマスエナ
ジーも「 国内最高レベルの安全対策 」などと言ってきた高性能 HEPA フィルタ設置について
一言も触れませんでした。本当に自信のある最高レベルの設備なら、ここぞとばかり宣伝す
る好機です。一言も触れないのは、やはり裁判 でも追及されて いる「住民だまし」で「お飾
り」の HEPA フィルタであることを示しているのではないでしょうか。

住民をバカにしている!?田村バイオマスが住民見学会でデタラメ説明
竣工式の後、数回にわたって地元住民向けの見学会が行われました。ここでも住民からの
質問に対してデタラメな説明がされています。そのデタラメ説明の一部を紹介します。

燃料チップの放射能測定はわずか1~2分で済む?!
ダンプで持ち込まれた燃料チップの放射能測定について、「放射能の線量自体は 1~2 分で
測れる ので。あとは(略)しておいてくれという時間だけですので、 10 分から 15 分くらいで
分かる のです」との説明でした。これは明らかにウソ(虚偽説明)です。基準のキログラム
当たり 100 ベクレル以下かどうかを測るのには少なくとも 10 分程度の測定時間 がかかります。
トラックの荷台から検体を採取し測定してチェックをするとなると結果がでるまで少なくと
も 25 分から 30 分 はかかるでしょう。 1日 10 トントラック 27 台 ほどの受け入れが 必要です から、
最後 のトラックはかなり長時間待つことになります 。まともに放射能測定をやろうとしてい
るとは考えられない説明です。

煙突で放射能濃度を測る、バグフィルタが1,2本、穴が開こうが問題にならない?!
排ガスについて「最後に煙突から出る放射性物質の濃度を測ります 」との説明でした。こ
れも明らかに住民をダマすような説明です。放射性物質の濃度を測るには環境省が定める特
殊な装置が必要で、専門業者に依頼し排ガスを吸引して測らなければなりません。煙突で直
接放射能濃度を測り常時監視しているかのような説明は住民をダマす説明です。「バグフィ
ルタ(排ガス集じん機)に1、2本、穴が開こうが問題にならない」というのもひどい発言
です。 バグフィルタに穴が開けば、漏れた灰の粉じんで後段にある HEPA フィルタが目詰ま
りして使い物にならなくなります 。 HEPA フィルタが「お飾り」であることを証明したよう
な発言です。

本田仁一田村市長と田村バイオマスは、素人の住民だから適当に説明してごまかしておけばよい、
というような姿勢を改めるべきです。

本田市政へ批判殺到
昨年12 月、本田市長が自らの後援会幹部らにハム類を贈るなどした公職選挙法違反容疑が全国紙で大きく報道され、にわかに市長の動向に注目が集まっています。

「我田引水」とささやかれる本田市長
月刊誌「政経東北」(2021 年 2 月号)は、林業会社「クライス」(田村市船引町)と市の事業をめぐる利益還流疑惑を伝えています。記事によると、田村市の発注する間伐事業や産業団地の伐採工事等を受注した森林組合の下請けに同 社が入っている こと、この会社は旧「本田商店」で、本田市長の妻が 2018 年まで社長を務めており、本田市長の後援会前会長の妻が 2020 年まで取締役であったとしています。
さらに現在の「クライス」の代表取締役の妻はやはり市長後援会の事務担当で、取締役2名は本田市長の息子、そして会社の住所が本田市長の個人事務所であるということです。
本田氏が市長に就任した2017 年度よりクライスの決算額が前年より倍増し、その後も右肩上がりとなっていることも報じています。
大越町のバイオマス発電事業は本田市長が誘致したとされていますが、燃料の多くを占めるのは間伐材であり、地元林業者のみならず自らのファミリー企業への利益誘導と疑われてもやむを得ないでしょう。
2013年度から始まった間伐事業は 100 %国の交付金でまかなわれ、 バイオマス発電事業は今後少なくとも 20 年間継続されるため、燃料確保のため間伐事業への交付金も継続されることが予想されます。

“ケジメなき再出馬”まずは辞職すべき
月刊誌「財界ふくしま」(2021 年 3 月号)は、 本田氏が 「公職選挙法違反疑惑」の渦中での次期市長選立候補を厳しく批判する多くの声を伝えています。
「映像で公選法違反ははっきりしている。ご本人も記者会見でハムを配ったことを認めており、一度市長を退任すべき」 (複数の市民「本来であれば次期市長選出馬などできない。普通はハムの問題が出た時点で終わりだ」「法の秩序などあったものではない。市民の市政への不信感はますますひどくなる」 (県内の首長や各政党関係者
本田市長の“ケジメ”ある判断がますます問われています。

◆カンパをお願いします◆
ゆうちょ振込口座:00270 8 106485
口座名称:田村バイオマス訴訟支援の会
タムラバイオマスソショウシエンノカイ
銀行銀行からの振込の場合
店名(店番):029
当座0106485

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

引き続きハウスダスト測定を受け付けます

2月14日に各地のハウスダスト測定結果について発表しました。

その後、何件か「自分の家のハウスダストも測りたい」との問い合わせがありました。そのため計画にはなかったのですが、各地のハウスダスト測定を継続することにしました。
※1:ハウスダストの送料と測定料の一部個人負担3000円をお願いします(ゲルマで48時間測定となりますので通常の測定料金よりは格段に安くなっています)
※2:測定結果は個人情報が特定されない形でウエブサイト、パンフレット等で公開しますのでご了解願います。
※3:測定にあたり簡単な調査票へのご記入提出をお願いします。

ご希望の方は下記までメールまたは電話で連絡をおねがいします。
メール:lab.chikurin@gmail.com
Tel:090-7245-7761 (ちくりん舎 青木)
Fax: 042-519-9378 

 

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

ビデオアーカイブ:放射能ごみ焼却と木質バイオマス発電を考えるオンライン・シンポジウム

3月6日「放射能ごみ焼却と木質バイオマス発電を考えるオンラインシンポジウム」には多くの方が参加いただきました。各地での活動状況、困難な実情、前進した点など有効な情報共有が行われました。

当日のビデオアーカイブはこちらで見られます。

 

 

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

プレスリリース:ハウスダスト(家庭の掃除機のごみ)のセシウム濃度測定による 福島県内外の放射能汚染調査

 新型コロナパンデミックの下で開催そのものが不透明になっていますが、政府は東京オリンピックを「復興オリンピック」と位置づけ開催する姿勢を変えていません。政府はそれに合わせるかのように避難指定を次々と解除してきました。福島県はイノベーションコースト構想をはじめとして様々な手段によって原発事故からの「復興」を演出しようとしています。史上最悪レベルの原発事故から10年を迎える今年、住民にとって本当の意味で復興の前提となる放射能汚染は解消されたのでしょうか。私たちはこのたび福島県内外の153か所においてハウスダストによる汚染実態調査をおこないました。この結果について発表いたします。

報道関係者各位プレスリリース2021_0214R1
※一部説明不足の点がありましたので補足追記しました(2月14日)

資料1:ハウスダストの説明

資料2:ハウスダスト測定結果
※一部に表記上問題がありましたので改訂しました(2月16日)

資料3:ハウスダストのセシウム溶解性調査結果

資料4:ハウスダストと屋内線量率の関係

ハウスダストのセシウム濃度(153か所)のマップ

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

3月6日放射能ごみ焼却と木質バイオマス発電を考えるオンライン・シンポジウム

 菅政権は「2050年カーボンニュートラル」を打ち出しましたが実態はCO2削減にかこつけて原発再稼働を目論むものです。フクイチ汚染水海洋放出の10月中決定は、地元漁協や自治体などをはじめとする強固な反対の声により見送られました。しかし菅政権は依然として「適切な時期に判断」するとしており予断を許さない状況にあります。除染土(汚染土)についても飯館村における覆土なしでの野菜栽培実験や南相馬市小高区での農地への利用検討などが報じられ、こちらも予断を許さない状況です。

 一方、飯舘村での樹皮を燃やす木質バイオマス発電計画や伊達市での木質バイオマス発電計画の発覚など、放射能汚染木を燃やす木質バイオマス発電は拡大しています。汚染水の海洋放出と汚染木を燃やす木質バイオマス発電や放射能ごみ焼却は放射能バラマキという意味では全く同じものです。

 改めて放射能バラマキそのものの放射能ごみ焼却、汚染木を燃やす木質バイオマス発電について、各地の状況を共有するとともに、連携して各地の運動の強化を図る一助としてシンポジウムをオンラインにて開催します。ぜひご参加ください。

案内チラシはこちらからダウンロードできます

◆ご参加希望の方は以下のフォームからお申し込み下さい。

https://forms.gle/8L8VTyZXBGpbBaus7 

◆放射能ごみ焼却と木質バイオマス発電を考えるオンライン・シンポジウム◆
・日 時  3月6日(土)14時~16時
・形式   ZOOMを用いたオンライン・シンポジウム
     申込された方には前日までにZOOM会議室のリンク等をお送りします。
     当日は15分前くらいから会議室を開けます。
・プログラム
第一部:放射能ごみ焼却反対大崎住民訴訟について
  放射能ごみ焼却反対大崎住民訴訟の意義と裁判の経緯:松浦健太郎弁護士。
  原告代表挨拶・質疑
第二部:各地からの報告
 ・放射能汚染木を燃やす木質バイオマス発電の問題点(ちくりん舎 青木)
 ・群馬県渋川市木質バイオマス発電の現状
 ・田村バイオマス発電訴訟の現状
 ・東御市バイオマス発電の現状
 ・福島県における汚染隠ぺいと「復興」(ふくしま連絡会 和田)
  質疑応答(Q&A)/まとめ
 
主 催 放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会/フクロウの会/ちくりん舎
/木質バイオマス発電チェック市民会議(長野県・東御市)
convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

ちくりん舎ニュース(第25号)を発行しました

ちくりん舎ニュース第25号を発行しました。
●住民見学でもデタラメ説明(田村バイオマス)●稼働後のリネン吸着調査を始めました(東御市木質バイオマス)●よもやま話●尿中セシウム濃度と健康影響リスク測定結果●オンラインシンポジウムのお知らせ●会員募集

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment

ニュースレター11号が発行されました―田村バイオマス訴訟支援の会

燃やしていいの?放射能汚染木
木質バイオマス発電を考える ニュースレター第11号
2020.12

田村バイオマス訴訟支援の会ニュースレター第11号

■本田仁一市長 スキャンダル続々!
1.6億円寄付金問題
 本田市長の進退を問われる重大疑惑が続々と報じられています。朝日新聞は10月19日、除染事業16社から1.6億円もの市への匿名寄付について報じました。朝日新聞の取材により、寄付をしたのは本田市長の後援者である建設会社幹部らで、幹部らは下請け会社から寄付を集める元締めのようなことを行っていたことが明らかにされました。  一言でいえば市議会で「復興予算を回しに回して市がいただいた」と指摘されているとおりであり、国民の税金で実施されている除染事業の高額利益を市と業者が不当に分け合っていた(同記事で新海弁護士が指摘)のが実態であり、国民に不利益をもたらす背信行為と言えます。  また業者幹部は下請け会社に対し、「寄付しないとこの先仕事がないよ」などと強要していた事実も明るみに出ており、寄付を集めた見返りとして市の事業を優先的に受注したり、業者間で事実上の談合や斡旋利得、寄付の有無による不当な業者選別などが横行している可能性があります。

公職選挙法違反 
 寄付金に続き、本田市長が選挙区内の有権者にハム類の詰合せを贈っていたことが12月2日、朝日新聞等で報じられました。贈与された有権者は違法性を認識しつつ受け取っていたことを認めています。これについて違法性を指摘する声が複数上がっています。(朝日新聞より)
 

 都道府県選挙管理委員会連合会(東京)清水大資事務局長 「一般的に(お中元の)お返しだからといって認められることにはならず、公選法に違反する可能性がある」
 牛江史彦弁護士(元検事、東京弁護士会) 「法律の形式上は違反になる」
 衆院近畿ブロックの衆院議員 「選挙区内で配れば公選法違反」
 参院議員の秘書 「返礼品は贈らず礼状だけ書く。『世間の常識は政治家の非常識』と割り切っている」
 福島県警幹部 「公職選挙法が定める寄付の禁止は非常に厳格。話の通りなら一般的に違法で、金額や回数に関係なく立件できる」

県警は捜査、立件を! 
 県警は、朝日新聞報道の前から問題を把握し関係者から事情を聴取しています。速やかな捜査と立件を、そして厳正な処分を期待します。

長尾トモ子県議も公職選挙法違反により副議長を辞任
 福島県議の長尾トモ子県議会副議長が選挙区内市議にボールペンを配布、公職選挙法違反を認め12月11日、副議長を辞任しました。副議長だけでなく議員辞職が当然です。「政治とカネ」をめぐる汚職が後を絶たないのは、私たち有権者の問題意識の低さにも原因があります。おかしいことには声を上げ、政治家のエリを正しましょう。本田市長、さあ次はあなたの番です!

■本田市長に公開質問状を提出
裁判の核心部分、市長は口閉ざす

 本田市長は田村バイオマス発電施設に設置した排ガス集じん機「高性能HEPAフィルター」の性能について、議会での答弁においては「安全のため」とし、裁判では「安心のため」と巧妙に言い換えています。これは甚だしい議会軽視であり、住民を欺く詐欺的な説明です。

「安全」は客観、「安心」は主観
 文科省「安全・安心な社会の構築に資する科学技術政策に関する懇談会」報告書によれば、「安全」とは「人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されること」、一方で「安心」とは「個人の主観的な判断に大きく依存するもの」とされており、「安全」という場合には客観的に判断できる根拠が必要ということになります。このことについて本田市長の見解を正すため、10月8日付で質問書を提出しました。しかし市長は10月22日付で「係争中のため回答を控える」とのみ文書で示したに過ぎませんでした。裁判を理由に町民への説明責任から逃れられるものではありません。

■10月27日(火)第6回田村バイオマス訴訟 
「HEPAフィルタ設置」は虚偽―田村市長側は法廷で自滅答弁

 被告田村市長側は争点のHEPAフィルタについてJIS Z 8122にもとづくと第3回法廷で説明しました。ところがこのJIS Z 8122は煙突に付ける排ガス用でもなければ、放射能対策用でもないのです。これこそ田村市長が議会で住民だましの説明をした動かぬ証拠です。

第4回法廷で私たちはこのことを追及しました。第5回法廷で被告側弁護士は反論を「次々回まで待って欲しい」と引き延ばし作戦に出ました。第6法廷では裁判長は被告田村市長側に対し、争点を整理することを求めるという不可解な指示を出しました。 次回の第7回法廷でいよいよ自滅答弁の釈明がされます。 ご注目を!

 

 

 

■第七回バイオマス裁判

2021年1月12日(火)13:30 福島地方裁判所 

裁判終了の20分後より福島市市民会館にて報告集会

◆カンパをお願いします◆
ゆうちょ振込口座:00270-8-106485
口座名称:田村バイオマス訴訟支援の会
タムラバイオマスソショウシエンノカイ

銀行からの振込の場合
店名(店番):029
当座  0106485

convert this post to pdf.
Posted in 00その他(全件) | Leave a comment