リネン吸着法で捕捉した空気中のセシウム粒子はほとんどが不溶解性

ちくりん舎ではリネン吸着法という方法を用いて空気中のホコリのセシウム濃度を調査しています。

最近では宮城県大崎市の一般ごみ焼却炉での放射能ごみ焼却に合わせて、周辺での空気中のほこりのセシウム濃度を測っています。これらの資料は地元住民の皆さんの焼却中止を求める裁判においても証拠資料として提出しています。

これらのリネンに付着したセシウムは大部分が水に溶けない、不溶解性の粒子であることが今回分かりました。微小粒子は肺の奥まで入り込むことが知られています。そしてこれらが不溶解性であるということは、いったんこれらの粒子を吸い込むと肺に長く留まり長期的な内部被ばくにつながります。あらためて放射能ごみ焼却の恐ろしさが再認識できます。

今回のテストは大崎市の焼却炉周辺でのリネン吸着法調査で使用したリネン布、また比較のために、南相馬市でエアダストサンプラーを用いて調査を行ったときのフィルタについても同様のテストを行いました。

報告書はこちらからダウンロードできます。
2020_0515リネンに吸着したセシウム溶解性調査結果.docx

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報告集「止めよう!放射能のばら撒き」第2弾発行しました

報告集「止めよう!放射能のばら撒き~ 除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える~
第2弾」を発行しました。1部500円(他に郵送料実費が必要です)でお送りします。
必要な方は必要部数・送付先・氏名を書いて下記へご連絡ください。
メール:lab.chikurin@gmail.com Fax:042-519-9378
こちらからも直接メールできます。

目次
はじめに
<第 1 部 放射能ごみ焼却と環境破壊を考える>
●森林除染とバイオマス発電焼却灰のゆくえ 和田央子さん
(放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会)

●地球規模での森林破壊につながる大規模バイオマス発電 満田夏花さん
(国際環境 NGO FoE Japan 事務局長

<第2部 各地からの報告>
●福島県飯舘村~放射能汚染の現状・飯舘村の場合を中心に~  伊藤延由さん
(飯舘村小宮沼平)
●長野県東御市~着工直前まで隠された羽毛山工業団地 木質バイオマス発電所計画~ 
川端眞由美さん(木質バイオマス発電チェック市民会議)
●宮城県大崎市~大崎・放射性廃棄物焼却をめぐる動き~  芳川良一さん
( 船形山のブナを守る会)
●福島県田村市~田村バイオマス反対と訴訟への取り組み~ 久住秀司さん
( 大越町の環境を守る会)
●ちくりん舎~リネン吸着法で可視化される焼却炉からのセシウム拡散~ 青木一政さん
(ちくりん舎)

<参加者からのアンケート>
  
A4版 カラー 35p

「はじめに」より

2020年2月15日に郡山市ミューカルがくと館において「止めよう放射能のばらまき~
除染ごみ焼却とバイオマス発電を考える~」が開かれました。
ちくりん舎と放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会の共催で開かれた本集会は、
昨年2月に開かれた同趣旨の集会の第二弾として位置付けられるものです。

各地から約60名が参加し充実した学習と交流が行われました。本報告集はその内容を
まとめたものです。

本年4月からの省令「改正」で除染土の再利用を目論んだ環境省の目論見はひとまず
見送りとなりました。各地の反対運動やパブコメで反対意見が集中するなかで、環境省
は除染特措法の改正を見送りにせざるを得なかったのです。

しかし環境省は放射能ごみ減容化の動きをあきらめたわけではありません。小泉環境
大臣は、福島原発事故の汚染土を用いた鉢植え大臣室などに置くなどパフォーマンスに
努めていいます。使われたのは中間貯蔵施設に搬入された汚染土で1キログラムあたり
5100ベクレルのもの。「(事故の)風化と風評被害を食い止める決意の表れ」「全国民
的な理解を醸成したい」と報じられています。小泉環境相は就任直後から、さまざまな
発言の無内容ぶりで馬脚を現しましたが、それを改めて証明するような幼稚なふるまい
です。

 汚染土の再利用や汚染水の海洋放出など環境省が進めているのはまさに放射能こみの
ばらまきです。汚染牧草、汚染稲わらなどの焼却、放射能汚染木を燃料とする木質バイ
オマス発電も同様です。焼却によって生じた高濃度のセシウムを含む焼却灰は一般ごみ
と区別なく処分され、一部は建設資材としての再利用が始まっています。

 新型コロナウイルスの蔓延で安倍政権により「緊急事態宣言」が発令されました。
新型コロナウイルス対策は私たちの健康・生命を守るという意味だけでなく、私たち人類
が自然界から新たに突き付けられた重大で深刻な問題です。しかしその裏でこの状況を
隠れ蓑にして、福島原発事故による被害者、避難者の切り捨て、放射能汚染の隠ぺい、
放射能ごみのばらまきが一斉に進められることに警戒を怠ってはなりません。

 この報告書が各地の放射能ごみばらまきや福島原発事故の被害者、避難者の切り捨てを
許さない粘り強い闘いの一助になることを期待しています。

2019年4月20日
「止めよう放射能のばら撒き~除染ごみ焼却・木質バイオマス発電を考える~」第2弾

発行
NPO 市民放射能監視センター(ちくりん舎)
放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会
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第三回裁判 田村バイオマスエナジーはまたもHEPAフィルターの資料提出を拒否

田村バイオマス訴訟支援の会のニュースレター6号が発行されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

第6号pdf版はこちらからダウンロードできます

3月24日(火)福島地裁にて第三回の裁判が開かれました。争点となっているのは田村バイオマスエナジー(田村BE)の提示するHEPAフィルターが「偽物」ではないかという点です。

 前回1月28日(火)の裁判で原告側は被告側に対しHEPAフィルターの仕様書開示を求め、被告側は応じる姿勢を見せましたが、今回の裁判でも結局資料を提出することはありませんでした。
 理由は、「プラントメーカーとの守秘義務」があるためとしています。

 裁判官はこれについて被告側に正当性を立証するよう求めることはなく、むしろ原告側に「請求原因」を改めて説明することを求めました。

 さらに被告は「高性能HEPAフィルター」設置目的を「安全性」の向上のためとしていた従来の説明を豹変させ、「バグフィルター」で安全を確保し「HEPAフィルター」は安心のために設置するので「その役割は副次的なものである」、すなわち性能は満たされなくても問題ないと主張しました。
 これは原告側の主張どおりHEPAフィルターがお飾りであることを認めたことにほかなりません。

 HEPAフィルタに限らず、被告側の主張はこれまでの説明から二転三転しています。市が11億4千万円もの補助金を出す事業です。このようないい加減な姿勢の市と田村バイオマスエナジ―の言うことは全く信用できません。

燃料チップの計測について、当初は「全量自動計測」ととれる説明が裁判では頻度も全く明らかでない抜き取り検査(サンプル測定)に変わりました。

燃料チップはベルトコンベアに乗って焼却炉に入る段階で100ベクレルを超えるものがあったら止まる。(本田市長議会答弁 2017年12月7日)
⇒あくまでも釜に入る前、ベルトコンベアに乗せる前でチップを確認する。
(白鳥宏産業部長同 2018年2月22日)
⇒サンプル測定を行う。(被告側準備書面 2020年3月16日)

第四回裁判 6月2日(火) 13:10 福島地方裁判所 
裁判終了の20分後より福島市市民会館にて報告集会を行います。

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市長が謝罪と説明に訪れるー長野県東御市の木質バイオマス発電

長野県東御市の木質バイオマス発電計画についてはちくりん舎のブログでも何回か紹介してきました。

新たな動きの連絡が来ました。下記から是非ご覧ください。

羽毛山地区の住民に、東御市が謝罪と説明に訪れる !

 

 

 

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パンフレット発行「聖火リレーコースの汚染実態が示す福島のいま」

パンフレット
「オリンピックでの福島原発事故の幕引きは許されない 聖火リレーコースの汚染実態が示す福島のいま」を発行しました。1部500円(他に郵送料実費が必要です)でお送りします。必要な方は必要部数・送付先・氏名を書いて下記へご連絡ください。

測定地点全69箇所の詳細データや分析結果、市町村毎の詳細マップ、原発事故避難者、被害者の皆さんの生の声も収録して、「福島のいま」がリアルに伝わってきます。是非お申込み下さい。グループでの学習用にも最適です。

メール:lab.chikurin@gmail.com  Fax:042-519-9378

こちらから直接申し込みもできます。
http://chikurin.org/wp/?page_id=19

A4版 カラー32p

【はじめに】より抜粋

私たちは東京オリンピックに大きな危惧を抱いてきました。それは、日本政府や大企業、大手メディアなど、そしてその背後にいる原発推進勢力が一体となって、福島原発事故被害の実態を隠蔽し、「原発事故からの復興」「クリーンで安全な福島」を世界に発信するための一大キャンペーンとして東京オリンピックを行おうとしているのではないか、ということです。私たちの危惧は、2020年1月に行われた安倍首相の施政方針演説の以下のような言葉にも端的にしめされました。

「二〇二〇年の聖火が走り出す、そのスタート地点は、福島のJヴィレッジです。かつて原発事故対応の拠点となったその場所は、今、我が国最大のサッカーの聖地に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。(中略)浪江町では、世界最大級の、再生エネルギーによる水素製造施設が、本格稼働します。オリンピックでは、このクリーンな水素を燃料とする自動車が、大会関係者の足となります。そして、大会期間中、聖火を灯し続けます。リチウムイオン電池、AIロボット。未来を拓く産業が、今、福島から次々と生まれようとしています。(中略) 力強く復興しつつある被災地の姿を、その目で見て、そして、実感していただきたい。まさに「復興五輪」であります。」
(安倍内閣総理大臣施政方針演説2020.1.20より)

 私たちは安倍首相が強調する「復興五輪」の象徴ともいうべき福島県内の聖火リレーコースとその周辺の放射能汚染状況を調べてみました。その結果は私たちにとっても驚くべきものでした。あらためて福島原発事故による汚染が広範囲に継続していること、聖火リレーコース上においてさえ、その状況が残されたままだということです。この実態をより多くの人々に認識してもらうため、私たちは原発事故被害者、避難者の皆さんの声とともに、パンフレットにまとめました。

調査結果マップ飯舘村

【目次】
1. 調査方法 
2. 調査結果一覧表 
3. 調査結果分析 
4. 避難者・被害者の声  
 武藤類子さん(原発事故被害者団体連絡会共同代表)
 ⾧谷川克己さん(郡山市から静岡県に自主避難)
 菅野秀一さん(南相馬・避難 20 ミリ基準撤回訴訟 原告団⾧)
 菅野みずえさん(浪江町から関西へ避難中)
5. 調査結果マップ
 富岡町
 大熊町
 楢葉町
 川内村
 南相馬市
 浪江町
 葛尾村
 飯舘村
 川俣町
6. プロジェクト参加者の声  
 青木正巳さん(ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト)
 武熊明子さん(ちくりん舎)
 伊藤延由さん(飯舘村在住)
7. わたしたちについて

【発行】
NPO 法人市民放射能監視センター(ちくりん舎)
ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト
【協力】
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)

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文化放送SAKIDORI!で聖火リレーコース汚染調査結果について放送されました

3月11日文化放送「斎藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」でちくりん舎などで行った聖火リレーコース放射能汚染調査結果について報道されました。

下記からダウンロードして聞いてください(2分30秒)
mediaIo-download-afc8fb

 

 

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聖火リレーコース汚染調査結果がフランスACROのウェブにアップされました

Le parcours de la flamme olympique encore contaminé à Fukushima

 

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聖火リレーコース汚染の記者会見が報道されました

3月3日の聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果の記者会見が「民の声新聞」で報道されました。

ご覧ください。

http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/ 

【復興五輪と聖火リレー】「聖火リレーコースの7割近くが高濃度汚染」測定グループなどが日本外国特派員協会で会見。「被曝続いているのに五輪で〝復興〟などあり得ない」

原発事故後の福島県内で放射能測定を続けている市民グループや住民たち3人が3日午後、都内で会見し、今月26日に「Jヴィレッジ」(福島県双葉郡楢葉町)で始まる聖火リレーについて、測定結果を示しながら「リレーコースや周辺の放射能汚染は依然として解消されていない」と発表した。福島県は「問題無い」と公表しているが、聖火リレーコースの土壌汚染密度は7割近くが「チェルノブイリ法」での避難基準を上回るほどで、飯舘村では214万Bq/㎡に達した。3人は「原発事故はまだ終わっていない。せめて吸い込まないよう注意喚起を」と訴えている。
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聖火リレーコース周辺調査記者会見資料(1)

ちくりん舎青木のプレゼン資料です。クリックすると新たなページでurlが表示されますのでもう一度クリックしてください。

記者会見プレゼン資料は下記をクリック
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記者用のレジュメ資料は下記をクリック
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測定結果一覧表は下記をクリック
?attachment_id=5643

マップ富岡町
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マップ大熊町
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マップ楢葉町
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マップ川内町
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マップ南相馬市
?attachment_id=5648

マップ浪江町
?attachment_id=5649

マップ葛尾村
?attachment_id=5650

マップ飯舘村
?attachment_id=5651

マップ川俣町・山木屋
?attachment_id=5652

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聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果

3月3日外国特派員協会にて「東京オリンピック2020聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果」について記者会見を行いました。

会場には海外メディアの特派員やジャーナリストを中心に35名程度があつまりました。新型コロナ問題でどの程度集まるか心配されたのですが、予想以上の集まりがあり、この問題への関心の高さがうかがわれました。

 

会見ではちくりん舎の青木から15分程度のプレゼンを行い、また調査の様子を示した動画を紹介しました。その後、ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクトの中村順共同代表からの報告、飯舘村在住で環境や農作物他の放射能測定を継続している伊藤延由氏からの報告がありました。

 

記者からの質問では、我々の調査の特徴や安倍首相が「復興五輪」と位置付けていることについての見解、オリンピックそのものについての見解など突っ込んだ質問が相次ぎました。

会見で発表したプレゼン資料や記者への配布資料を下記にアップしますのでご参照下さい。

聖火リレーコース周辺調査記者会見資料(1)

 

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大気浮遊塵中のセシウム濃度推移グラフ(2017,18,19年度)

以下のグラフを更新しました(~2019.12)。
大気浮遊塵中のセシウム濃度推移グラフ(2017,18,19年度) 
                                                      
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ちくりん舎ニュース22号(お知らせ)

ちくりん舎ニュース22号を発行しました。

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田村バイオマス訴訟第2回法廷が開かれました

1月28日福島地裁において田村バイオマス訴訟の第2回法廷期日が開かれました。法廷では双方の提出書類の確認の後、裁判長から原告側が主に訴えているHEPAフィルタの問題は突き詰めていうとどういうことかという旨の質問がありました。それに対して坂本弁護士からは

①設備規模の問題、プレフィルタがないためフィルタの目詰まりしやすい、ダクト内でフィルタ交換すると言っているがスペースが狭いなど、要はHEPAフィルタの性能が発揮できないということだ。

②今回提出した準備書面に詳しく記載した。

③被告弁護側からの答弁書で説明資料は概要図であり、原告側からの批判は当たらないと言っているが、それならば詳細設計図を開示して原告側の指摘に対して説明して欲しい。

との発言がありました。

それを受けて、裁判長は被告側弁護士に対して、それでは被告側で設計図をもとに反論しますかとの問いかけがあり、被告側弁護士はそれを了承しました。

次回の法廷期日は3月24日13時10分からと決まりました。

裁判終了後、市民会館で報告集会が開かれました。集会には約30名の方が集まりました。宮城県黒川や石巻市から放射能ごみ焼却の運動をする市民や、飯舘村村会議員の佐藤八郎氏、福島原発告訴団長の武藤類子氏などの出席もあり、この問題への注目が徐々に広がっている感じを受けました。

報告集会では坂本弁護士からあらためてこの裁判の趣旨についての説明がありました。

その後、ちくりん舎の青木から、今回証拠書類として提出した「田村バイオマス発電設備のHEPAフィルタについて」という文書で田村バイオマス発電のHEPAフィルタが偽物であるという根拠についての解説がありました。

田村バイオマス発電施設におけるHEPAフィルタについて

技術的に見れば田村BEのHEPA設備は全く住民だましのお飾りであることがますます明らかになっています。次回法廷で被告側は詳細図面などをもとに説明をすることを裁判長の前で約束しました。どのような説明が出てくるのか、注目されるところです。

 

原告団長の久住秀司氏から、現場で進む工事状況についての写真を見せながらの報告がありました。田村BEは工事を急いでいる様子がうかがえるとのことです。

 

 

それぞれの報告の後、支援者や原告を含めての意見交換がありました。現地では工事が進んでしまっている状況もあるが、マイクで街宣を行う中で「裁判も提訴して闘っている」というと大きな反応がある、力を合わせてやっていこう、という元気の出る発言があり集会を終えました。

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福島県「聖火リレーコース線量調査」が示す放射能汚染状況

 福島県は1月21日「聖火リレールートにおける環境放射能モニタリング結果」を発表しました[1]。その結果によれば、車道では「平均値は0.04~0.15マイクロシーベルト。測定地点の最大値の0.46マイクロシーベルトは郡山市で記録された」、沿道では「区間の平均値は0.04~0.25マイクロシーベルト。測定地点の最大値の0.77マイクロシーベルトは飯舘村だった」と報道されています。また飯舘村沿道の0.77マイクロシーベルト地点にかんして「ここに4時間滞在した場合の追加被ばく線量は0.003ミリシーベルトで、国の目安の年間1ミリシーベルトと比べて問題ない」との説明があったと報じられています。[2]

[1] 「東京2020オリンピック聖火リレールートにおける環境放射能モニタリング結果情報」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/torch-mon-detail.html

[2]聖火リレー「問題なし」 福島県が放射線量を測定 河北新報2020.1.22
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202001/20200122_61002.html

これだけでは実態が良くわかりません。福島県発表のデータにもとづいて分析をしてみました。

先ず注目すべきは飯舘村の沿道の放射線レベルが極めて高いことです。下図が飯舘村の沿道調査個所合計404地点の線量の分布を示します。

福島県発表では平均は0.25μSV/hです。コース全体の平均が「汚染状況重点調査地域」にあたる0.23μSv/hを超えています。この値以上であれば国の責任で除染が必要な地域として指定される場所です。既に除染は「完了した」としているわけですがこのコース全体が依然として国が定める除染対象区域であることになります。

図1からも分かるように0.2μSv/h未満の場所は半分以下の188箇所(47%)です。約半分の場所が国が決めた除染の基準を現在でも満たしていないことになります。

最高の値である0.77μSv/hについて福島県は「ここに4時間滞在した場合の追加被ばく線量は0.003ミリシーベルトで、国の目安の年間1ミリシーベルトと比べて問題ない」と説明したと報じられています。しかしここは住民が住んでいる場所です。4時間だけ滞在しているわけではありません。年間で計算すれば6.57mSvに相当します。しかもこれは飯舘村のメインロード脇です。更に放射線量の高いところはいくらでもあります。これが除染が完了し避難指定が解除された飯舘村の現実です。

図2 川俣町沿道

図3 葛尾村沿道

図4 南相馬市沿道

図5 福島市沿道

図6 郡山市沿道

 

図2から図6は今回の調査で比較的レベルの高い場所の線量の頻度分布です。人口の集中する福島市や郡山市でも0.2μSv/hの場所があります。低線量被ばくの影響は確率的です。線量が比較的低くとも被ばくする人口が増えればそれだけがんやその他の疾患になる人数は増えます。このことを考えれば「聖火リレー」は「問題ない」などと言うのは、オリンピックありきで、そこに住んでいる住民への配慮などしていないという姿勢の表れではないでしょうか。

今回の福島県の調査では聖火リレーコースのみに限定し、かつ地上1m高での空間線量率のみを測定しています。このため周辺住民の居住場所の実態やホットスポットの存在を見落としています。地上1cmの線量や土壌サンプリングによる土壌汚染密度の測定が必要です。

繰り返しになりますが聖火リレーコースは住民が住んでいる場所です。4時間滞在で0.003mSvであれば、住民にとっては年間6.57mSvとなります。聖火リレー時の滞在だけを問題にして住民の年間被ばくを無視することは住民の被ばくへの極めて不当な軽視であると考えます。

空間線量率による外部被ばくだけの評価も問題が大きいと考えます。聖火リレーが行われるのは3月下旬です。春先の乾燥時等に粉じんの吸入による内部被ばくを警戒すべきです。特にランナーや沿道での子どもの応援などに対しては放射能を含んだ粉じんの吸い込みをしないよう注意喚起が必要と考えます。もちろんこれも聖火リレーの時だけが問題ではありません。住民にとって放射能を含んだ粉じんを吸い込まないよう常に注意が必要となります。

安倍政権は「復興五輪」と称して聖火リレーのスタート地点をJビレッジにするなどオリンピックブームによってあたかも原発事故の被害は一掃され復興が進んでいるかのように国内外に発信しようとしています。

しかし今回の福島県の聖火リレーコース調査からでさえ、「復興五輪」と称するオリンピックの開催に無理があることを明らかにしたといえるのではないでしょうか。

 

 

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2・15(土)止めよう!放射能のばら撒き~除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える~(第2弾)

学習交流集会in郡山2020
止めよう!放射能のばら撒き~除染ごみ焼却と木質バイオマス発電を考える~(第2弾)

●日時:2020.2.15(土)13:20~16:30 13:00開場
●場所:郡山市ミューカルがくと館(1階 大ホール)
郡山駅前から麓山経由大槻行き、または、休石行き「開成山プール」下車。もしくは、さくら循環虎丸回り「総合体育館前」下車。各所要時間は、約10分 
Tel:024-924-3715 
郡山市開成一丁目1番1号

●参加費無料(会場カンパをお願いします)
●共催:NPO 市民放射能監視センター(ちくりん舎)・放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会

ちらし はこちらからダウンロードできます

【第1 部 放射能ごみ焼却と環境破壊を考える】
●報告1 和田央子さん(放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会)
●報告2 青木一政さん(ちくりん舎)
●ゲストトーク 満田夏花さん
「地球規模での森林破壊につながる大規模バイオマス発電」

【第2部 各地からの報告】
●福島県飯館村(放射能汚染の現状)
●長野県東御市(バイオマス発電計画に対する取り組み)
●宮城県大崎市(汚染廃棄物焼却中止を求める訴訟の状況)
●福島県田村市(バイオマス発電訴訟の状況)
●全体討論 

【開催に当たって】
 目前に迫ったオリンピック聖火リレーは、福島県楢葉町にあるJビレッジをスタートに全国を回ります。Jビレッジは、9年前、福島原発事故の大混乱の中、収束作業にあたる東電関係者、警察、消防、自衛隊などの対応拠点になった場所です。このことに象徴されるように、政府や福島県は、東京オリンピックを「福島原発事故からの復興」、「安全でクリーンな福島」を世界中に発信する一大キャンペーンとして行おうとしています。未だに人が住めない帰還困難区域がある常磐線富岡~浪江間を再開させることも決定しました。
 しかし、福島原発事故の汚染被害の現実は、現在においても深刻です。避難指定解除は住民の合意を得ないまま進められ、避難者はまだまだ放射線量の高い地域にやむなく「帰還」するか、さもなければ賠償や支援を打ち切られ、経済的・社会的に厳しい状況に置かれたまま、避難や移住を余儀なくされています。
 莫大な予算をつぎ込んで行われた除染の後始末も同様です。環境省は膨大な量の除去土壌を「リサイクル」と称して公共事業に使おうと計画しています。中間貯蔵施設では、公共事業にも使えない高濃度の除去土壌・焼却灰を最終的に溶融し減容化するための灰溶融炉の建設も進んでいます。そこで発生する溶融スラグは数十億ベクレルに達するとされています。
 国は、再生可能エネルギーとして福島県内各地で木質バイオマス発電の建設を進めていますが、燃料に使われるのは除染をしていない森林伐採木です。除染をしない代わりに間伐に補助金を出し、バイオマス燃料への利用を進めています。汚染木から生じたセシウムの濃縮された灰は、建設資材として再利用される予定です。
 各地でこうした放射能ごみのバラマキに反対する声が上がっています。本学習交流集会では、こうした放射能ごみのバラマキの裏側にあるものについて考え、各地での実態を共有し、放射能拡散政策を止めるための一助にしたいと考えています。多くの方々の参加をお願いします。

●2月16日(日)に、オプショナル・ツアーを計画中です(復興記念公園、双葉アーカイブなど)。
詳しくは、ちくりん舎または、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会へお問い合わせください。

【問合せ】
●ちくりん舎     lab.chikurin@gmail.com   Tel&Fax  042-519-9378
●放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会  stopsyokyakuf@yahoo.co.jp

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原告6人が法廷で証言―南相馬20ミリ基準撤回訴訟

昨日12月11日南相馬・避難20ミリ基準撤回訴訟の第17回目の法廷が開かれました。今回はこれまでの長い裁判の中で、初めて原告6人に対する本人尋問が行われました。

 

東京地裁前には支援者・傍聴者がたくさん駆け付けた

法廷に立ったのは南相馬市原町区の3人の区長さん、Kさん、Fさん、Sさん、そして3人の子どもをもつお母さんEさん、那須塩原に一時的に避難していたSTさん、ふくいちモニタリングプロジェクトで周辺の測定をしたり尿検査を受けたHさんの6人。皆さん、法廷で50分近く原告側、被告側代理人(弁護士)からの尋問に答えるのは当然初めての経験であり随分と緊張したことでしょう。しかし皆さん立派にそして生々しく、南相馬市原町区の原発事故後の実態を証言されました。

原告側弁護士の皆さんが、住民6人の方の説明をこれまでの準備書面などを示しながら実にうまく引き出してくれたのが印象に残ります。

・避難指定や解除にあたっての測定は、玄関先と庭の中央など2点のみの測定だったこと。
・本人がいないときに勝手に測って数値の紙だけが残されていたこともあったこと。
・雨どいの下、家の裏側など周辺では高いところが一杯あること。
・解除にあたって説明会で解除に賛成する住民はいなかったこと。説明会で住民が反対意見を言っても「聞く耳を持たなかった」こと。
・避難指定が解除されたため、経済的な理由で戻らざるをえなかったこと。
・若い世代の家族は戻って来ないため消防団や地域の活動、産科、小児科がなくなり、保育園や幼稚園、小学校が閉鎖されコミュニティが崩壊したこと。
・ふくいちモニタリングの皆さんがきちんと丁寧に測っていること。
・50日間の保養で尿検査結果が急激に下がったこと。等々です。

それに比べて被告側弁護士の尋問はとてもいやらしいものでした。先に紹介した地域の生々しい実態についての質問は一切ありませんでした。事務的・手続き的な面での質問が続きました。

区長の3人は、行政区長と南相馬市の行政嘱託の業務を兼務しています。被告側弁護士は南相馬市の条例を示して、行政嘱託の業務に住民の意見を代表したりまとめたりする権限がないことを質問で迫りました。これに対して、3人はひるむことなく、行政区長と嘱託とは全く別の職務であること。行政区長は行政区の総員から民主的な方法で選出されていること、そして行政区長の役割として、行政区の住民の生命、財産を守ることが役割だとみごとに切り返しました。本当に地域のリーダとして日常から信頼されそして今回の20ミリ裁判でもリーダシップを発揮されていることを堂々と明らかにしたと感じました。

いやらしい質問は他にもあります。区長のFさんに対して、避難先の仮設住宅から戻ったのは何時か?と迫り、避難指定解除の前ではないかと質問してきたのです。これに対してFさんは、除染が始まり業者と住民(避難指定されていないので住んでいる住民もいる)との調整役として、昼も夜も業者や住民と話をしなければならなかったこと、そのために家族は仮設にいながら南相馬の自宅で過ごさざるを得なかったことなどを説明しました。

また、避難指定解除にあたり、2014年7月と10月と2回ほど通知や説明会があったことをたてにとり、「住民の反対意見で解除を延期しましたね」というような質問をしたのです。これはまさにトリックのような質問です。数か月で汚染状況が変わるわけはありません。住民に解除を通知してそれの反対が強いため、解除のタイミングを見計らっただけのものです。住民の意見を取り入れて解除を延期したなどと、到底いえるものではありません。

解除が実際に行われる12月の直前に説明に訪れた高木副大臣(当時)は、「まだ線量が高い」と反対する住民に「お掃除をしましょう」と言って解除したのです。実際に行われたのは枝葉などを掃除してごみ袋に入れておいて帰った、除染ならぬ「お掃除」だったのです。

被告側弁護士はこの「お掃除」について、「住民の方が残されたゴミ袋をごみ処分場に持って行くのを手伝いましたよね」と質問しました。家の前に残された「ごみ袋」を住民が善意で、あるいはしびれを切らせて不満ながら片付けたことは事実でしょう。

思わず「ハァ?!」と感じました。この質問をした被告国側代理人は、住民が善意で片付けに協力したことを「避難指定解除に賛成した事実」として裁判官に印象付けたかったのでしょうか。

裁判官がこうしたやり取りをどう受け止めたのでしょうか。
原告側弁護士に「最後に裁判長に伝えたいことはありますか」との質問にSTさんは「裁判長、あなたが私の立場だったらどう感ずるのか。自分のことに置き換えて考えていただきたい」と発言されました。

全くその通りだと思います。

次回法廷は4月24日となりました。

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夏の風向きでは汚染も逆方向に変化―大崎市の焼却炉リネン吸着法調査

宮城県大崎市の3箇所のごみ焼却施設での放射能汚染廃棄物焼却で周辺の大気中粉じんのセシウム濃度をリネン吸着法により監視しています。2018年秋からの調査2019年冬の調査については既にこのサイトでも報告してきました。

今回、秋や冬とは風向きが逆方向となる夏の調査(2019年6月15日~8月31日)を実施しました。このほどその調査結果がまとまりました。

結論から先に言えば、夏の風向きの変化によりリネン吸着法による調査結果も秋・冬とは逆方向の風下にセシウム濃度の高い地点が移動しました。やはり放射能ごみ焼却により焼却炉の煙突からはセシウムを含む微小粉塵が漏れていることはこの結果から明らかです。3か所の3回の調査結果、合計9回の結果から、それぞれの焼却炉でセシウムを含む微小粒子が煙突から排出され、風下方向に流れていることが明らかになりました。

詳細な分析はこれからですが、速報として今回の調査結果を過去2回の調査結果とともにお知らせします。

玉造クリーンセンター2019年夏

玉造クリーンセンター2019年冬

玉造クリーンセンター2018年秋

 

pdf資料はこちらからダウンロードしてご覧ください。

玉造クリーンセンター調査結果(2019年夏、2019年冬、2018年秋)

玉造一覧表

中央クリーンセンター調査結果(2019年夏、2019年冬、2018年秋)

中央一覧表

東部クリーンセンター調査結果(2019夏、2019年冬、2018年秋)

東部一覧表

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放射能汚染木を燃やすな!第1回田村バイオマス訴訟法廷が開かれました

 11月14日福島地裁において第1回田村バイオマス訴訟法廷が開かれました。福島地裁には約40名の傍聴者が集まり傍聴席は一杯になりました。

 田村バイオマス訴訟は田村バイオマスエナジー㈱(以下田村BE)と田村市が「福島県内の放射能汚染木材を燃やす」と公言している田村バイオマス発電に対して住民が提訴したものです。田村市が田村BE㈱に対して約11億6千万円の補助金を出していることに対して、それを不当として返還を要求しているものです。

 法廷では冒頭、坂本弁護士から被告側弁護人に対して、田村市が田村BEに補助金を支出した経緯が明らかにされていないので、それを明確にした文書を提出するよう求めました。被告側弁護人はこれを認めました。

 また裁判長から、「この裁判ではHEPAフィルタの問題が争点の一つになる」「HEPAフィルタが具体的にどんなものかよくわからないのでこの点を整理したい」「今後、被告側と弁護側と裁判官で非公開で行う進行協議の場で明らかにしてはどうか」との発言がありました。これに対しては、坂本弁護士から「本日の裁判にも多数の市民が傍聴に来ている。市民の関心も高い。HEPAフィルタの具体的な内容についても法廷の場で明らかにしていきたい」との発言があり、裁判長もこれを了解しました。

 次回法廷は2020年1月28日(火)13:30から福島地裁で行われます。引き続き多数の方の傍聴をお願いします。

 法廷後、近くの福島市市民会館で記者会見と報告集会が開かれました。こちらにも福島県内や宮城県などからの支援者、メディア関係者を含め約30名の参加がありました。

記者会見の様子

支援する会の横断幕

 記者会見では坂本弁護士から概略以下のような説明がありました。

(1)本裁判は田村市長に対して田村BE㈱が進めているバイオマス発電への11億6千万円の補助金の支出が不当であるためそれの返還を求める行政訴訟であること。

(2)不当であるとする主要な問題は、田村BE㈱と田村市が「住民の安全安心のためバグフィルタの後方にHEPAフィルタを設置する」と説明しているが、この「HEPAフィルタ設置」は本来の性能が発揮できない虚偽のものであり、市は錯誤して支出したものであるから、その支出を撤回すべきであること。

(3)被告側の答弁書では、当初の市や田村BE㈱の説明していた「安全安心のため」という説明を変え、「安全はバグフィルタで担保されている」「HEPAフィルタは安心のため設置したもの」と説明を変えてきていること。

(4)また被告側答弁書では本裁判について「却下」を求めるのではなく「棄却」を求めており、法廷の場で全面的に争う姿勢であること。

 また、坂本弁護士から、通常の行政訴訟では裁判長がHEPAフィルタの内容に踏み込んだり裁判のすすめかたについて法廷の場でやり取りをすることはなく、今回は異例であることが解説されました。

 坂本弁護士の概要説明の後、ちくりん舎の青木から「HEPAフィルタ設置が『虚偽』であるとする根拠について」と題してスライド資料を用いて説明がありました。また支援者の金澤氏からも、東電フクイチ構内に設置している小規模焼却炉でのHEPAフィルタ設備と比べて、田村BE㈱が計画しているHEPAフィルタ設置がいかに貧弱な設備であるかを図を示しながら解説しました。

ちくりん舎の青木の解説資料は下記からダウンロードできます。

HEPAフィルタ設置は「虚偽」とする根拠について

引き続き、本裁判へのご支援とご注目をよろしくお願いします。

 

 

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ちくりん舎ニュース21号発行(お知らせ)

ちくりん舎ニュース21号を発行しました(2019.11.1)。
第21号
●徹底した秘密主義で進められる汚染木焼却●東御市でバイオマス発電に対する新たな動き●ノーニュークスアジアフォーラムに参加して●測定結果●報告書好評発売中●会員募集

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放射能汚染木を燃やすな!!第1回田村バイオマス裁判を傍聴下さい

みなさま
 
バイオマス発電の名目で放射能汚染木を大規模に燃やす計画の
福島県田村市と田村バイオマスエナジー㈱の計画に対して、田村市に
公金支出の差止を求める住民訴訟が提訴されています。
 
いよいよ第1回法廷が福島地裁で開かれます。是非とも傍聴にご参加ください。
 
■第一回田村バイオマス裁判 第1回法廷
●日時:11月14日(木) 14:10 福島地方裁判所前集合(福島県福島市花園町5-38 電話: 024-534-2156)
14:30 開廷
14:50 閉廷
    
■法廷終了後の記者会見と報告集会
●場所:福島市民会館 604号室(福島市霞町1番52号 電話:024-535-0111)
15:10 記者会見
15:30 報告集会
坂本弁護士より趣旨説明と質疑 他
16:30 終了
 
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